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サイボウズ、「有給休暇」に関する調査結果を発表。有給休暇取得義務化により、ビジネスパーソンの意識は変化するのか

2019.05.24

 企業や組織へチームワークや働き方改革のメソッドを提供するサイボウズ チームワーク総研は、今年4月から施行された「有給休暇取得義務化」を機に「有給休暇」に関する意識調査を実施した。

■昨年度の有給消化率

昨年度のご自身の有給休暇率は?(一般層・マネージャー職別)
昨年度のご自身の有給休暇率は?(一般層・マネージャー職別)

 昨年度の有給消化率を聞く質問では、約3割の人が「ほぼ取っていない」と答え、最も多い回答となった。

 一般層とマネージャー層を比べると、マネージャー層の有給消化の状況は厳しく、約6割の人が「有給消化率2~3割以下」と答えている。

■従業員数が少ないほど有給消化率が低い

昨年度のご自身の有給休暇率は?(従業員数別)
昨年度のご自身の有給休暇率は?(従業員数別)

 会社の従業員数別に見たところ、1001人以上規模の会社では「有給消化率2~3割以下」と答えた人は約4割、従業員100人以下では「ほぼ取っていない」と答えた人が4割近くに達した。

 従業員数が少ないほど有給消化率が低いことが分かる結果となった。

■働き方改革?総労働時間に変化

ここ1年について教えてください。以前に比べ、ご自身の日常的な労働時間に変化はありましたか?
ここ1年について教えてください。以前に比べ、ご自身の日常的な労働時間に変化はありましたか?

 「ここ1年の労働時間の変化の有無」という設問で、従業員数1001人以上の会社では「以前に比べ労働時間が減った」という回答が3割以上となった。

 約半数が「変わらない」と答えた従業員数100人以下の会社に比べると、総労働時間に変化があることが伺える。

■有給休暇取得義務化を歓迎する理由

 8割を超える人が、有給休暇取得義務化を「歓迎する」と回答。「歓迎する」理由は、「有給申請の際の遠慮や気まずさが軽減」「休みが増える」が上位となった。

■有給休暇取得義務化を歓迎しない理由

 一方「歓迎しない」理由では「業務調整が大変」「サービス残業化しそう」が上位になった。

 参考値ではあるが、マネージャー層では「サービス残業化しそう」、一般層では「残業代など収入が減りそう」が高くなっている。

■有給休暇の取り方は?

義務化される5日間の有給休暇は、今年度どのような取り方になりそうですか。
義務化される5日間の有給休暇は、今年度どのような取り方になりそうですか。

 有給休暇をどのように取りたいかについて「希望」と「現実」を聞いたところ、「まとめて取りたい」ところだけれど「一日や半日単位」が現実的、といった意識が見えてきた。

■有給消化の仕方には、理想と現実にギャップあり!?

今年度の有給休暇をどのように過ごしたいですか?
今年度の有給休暇をどのように過ごしたいですか?

 今年度の有給休暇の過ごし方について「過ごしたい希望」と「現実的にはこうなりそう」というそれぞれの質問をしたところ、希望は「泊りがけ旅行」「日帰りレジャー」が上位となった一方、現実について「自宅でゴロゴロ」「たまった家事・家の用事」という回答が上位となった。少数ではあるが「仕事(持ち帰り残業)」という回答は、現実が希望を上回っている。

 この「現実」を層別で見ると、昨年度の有給消化率別では「有給をほぼ取っていない人」の「自宅でゴロゴロ」率が高く、また、有給取得義務化を「歓迎しない人」の過ごし方は「仕事(持ち帰り残業)」が高い傾向だ。

 「同居の末子が小学生以下」の方は、他層に比べ「たまった家事・家の用事」が高く、「自宅でゴロゴロ」が低めだった。有休を取得しても子どもの対応に追われるなど、自宅でゆっくりしにくい様子が伺える結果となった。

■有給休暇は誰と過ごすのか!?

今年度の有給休暇は、誰と過ごしたいですか?
今年度の有給休暇は、誰と過ごしたいですか?

 有給休暇は誰と過ごしたいかを単一回答で聞いたところ、「自分だけで」がトップとなった。

■まとめ

 今回のアンケート調査では、従業員数が少ないほど有給消化率が低く、業務調整のしやすさによって有給取得の難易度が変わるのではないかと考えられる。

 企業は、「有給休暇取得義務化」導入に伴い、業務の調整のしやすさも含め、休みやすい職場の雰囲気を今後つくっていくことが必要とされるだろう。