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若手社会人が転職先を選ぶ基準とは!?20代若手社会人が選ぶ転職人気企業ランキング。

2019.05.27

 株式会社学情(本社:大阪市北区)は、20代若手社会人が選ぶ「転職人気企業ランキング」を実施。

 新卒学生対象のランキングと比較し、同じ20代でも新卒学生とは異なる傾向が見えてきた。
 
 社会人とし経験を積み、今後も成長が見込まれる業界への見識が広がっているからこそ、「消費者」としてではなく「働き手」とし企業のことを見ていると考えられる。

■20代若手社会人には、今後も成長が見込まれる企業が人気

■20代若手社会人には、今後も成長が見込まれる企業が人気

 「20代若手社会人が選ぶ転職人気企業ランキング」総合1位は、「自動車をつくる会社」から、「モビリティカンパニー」にモデルチェンジすることを発表したトヨタ自動車となった。

 携帯キャリアへの参入が決まった9位の楽天、リニア中央新幹線の計画を進める27位のJR東海など、大手でありながら新たな事業にチャレンジしている企業が人気を集めている。また、2位のグーグルや3位のソニー、4位のアマゾンジャパンなど、AIやIoTへの対応を進めるITソフトウェアや電気機器業界の企業が上位10社のうち半数を占める結果となった。

■2020卒学生は安定志向が強まる

■2020卒学生は安定志向が強まる

 「2020卒就職人気企業ランキング」1位は6年ぶりに伊藤忠商事となった。朝型勤務などの働き方改革を積極的に取り組んでいる企業という印象が強く、テレビCM・新聞広告などでの広報戦略や「働き方改革」などのイメージ戦略が功を奏した。
 
 10位に入ったソニーミュージックグループを筆頭に、芸能・エンタメ業界の企業も人気を集めた。ライブやエンタメ市場が1年間で1.5倍に拡大した状況を反映していると考えられる。

 また41位の東京都、80位の大阪府のように、地方自治体が躍進。働き方を重視する学生の志向性に加え、民間企業のスケジュールが事実上早まったことが、公務員試験との併願を可能にし、票を集めたと考えられる。

■20代若手社会人は「スキルを身に付け活躍の場を広げること」を重視する傾向

 学生は、直近の報道やテレビCMなどで見る企業イメージや選考スケジュールの影響を受けやすく、20代の若手社会人は、「企業の成長性」や「成長している業界で経験を積むこと」を重視していると考えられる。
 
 社会人経験を積み自信をつけているからこそ、スキルを身に付け活躍の場を広げたいという意欲を持つ人が多いという、20代若手社会人の志向性が見える結果となった。

■調査概要

●20代若手社会人が選ぶ「転職人気企業ランキング」
・調査対象:20~29歳男女
・調査方法:
(1)Re就活登録者へE-MAILにて告知。Web入力フォームによる回収。
(2)ネットリサーチ会社を利用した調査。Web入力フォームによる回収。
(3)弊社主催のイベント来場者への紙によるアンケート調査及び回収。

・調査期間:2018年11月7日(水)~12月31日(月)
・回答方法:自由記入式(最大5社)+選択式(最大5社)
・有効回答数:654名

●2020卒学生が選ぶ「就職人気企業ランキング」
・調査対象:2020年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生
・調査方法:
(1)あさがくナビ登録学生へE-MAILにて告知。Web入力フォームによる回収。
(2)弊社主催のイベント来場学生へのWeb入力フォームによる回収。

・調査期間:2018年12月1日(土)~2019年3月7日(木)
・回答方法:選択式(最大5社)
・有効回答:9,482名

■まとめ

 人手不足が問題視されている今、残業や給与などの労働条件の見直しや社内研修制度などの充実が必要とされている。

 今回アンケート上位に名前の挙がった企業の取り組みを参考に、対策を考えていかなくてはならないだろう。