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座りっぱなし、心身にも影響する「デスクワーク 症候群 」の脅威。オフィスワーカーを救う“パフォーマンス家具”とは

2019.05.27

 コクヨ株式会社(本社:大阪市)は、人間工学と実態調査から導き出した、天板の角度が調整できる新発想のワークステーション『UPTIS(アプティス)』を、2019年6月3日から発売を開始する。オフィスワーカーの健康的な姿勢に着目し、新たな提案を展開していく。

■長時間のデスクワークが引き起こす「デスクワーク症候群」

■長時間のデスクワークが引き起こす「デスクワーク症候群」

 インターネットの誕生からはじまり、2000年以降にパソコンの普及、そしてスマートフォンが普及してからは「頭を前に出した姿勢」や「うつむき姿勢」をとる人が急増している。

 通勤電車を見ても、昔は新聞を広げて読んでいる人がほとんどだったが、今は暇さえあればスマートフォンを見ており、日々の日常生活も無意識なうつむき姿勢から首に相当な疲れをためてしまっているようだ。

 近年IT化も著しく進み、一日中パソコンに向かって仕事をしている人が昔に比べて圧倒的に増えた。フリーアドレス制やテレワークを導入する企業も増え、デスクトップ型ではなく、ノートパソコンで仕事をする人も少なくない。ノートパソコンはデスクトップ型に比べモニターが低い位置にあることから、よりうつむき姿勢になる傾向があり、首へ負担が大きくかかる。

 こうした時代背景から促進される「長時間にわたるうつむき姿勢」が首の不調を引き起こし、身体のリスクへつながることをさかいクリニックグループ代表の酒井慎太郎氏は深刻に捉えている。

■人の頭は「体重の10%」の重量! インタ-ネットが加速させた「うつむき」人口の増加

 人の頭は「体重の10%ほど」の重量があるため、体重60kgの人であれば、6kg。これは2リットルのペットボトル約3本分の重さであり、うつむき姿勢はさらに重力がかかり、30度の傾きで18kg、60度の傾きでは27kgにもなることから、年々「首からくる不調」を訴える人が増えているそうだ。

■首はすべての関節トラブルの入り口である

■首はすべての関節トラブルの入り口である

 写真は、ノートパソコンで長時間デスクワークをしている患者(20代女性)の現在の姿勢から、20年後を予測したもの。5年、10年と徐々に首が前に倒れていき、20年後には首だけでなく、腰から前傾姿勢になっている。

 首の筋肉は肩にもつながっているので、首を痛めると、首だけでなく、肩こり、手や腕のしびれなど、様々な症状が現れる。そして、首のトラブルをそのままにしておくと、腰や膝にも連鎖していく。

 実際に、酒井氏の治療院に「腰痛」や「ひざ痛」で来る患者は、もともと首に問題を抱えている人もたくさんおり、“首はすべての関節トラブルの入り口である”と衝撃の事実を明かした。

■「うつむき」は「 鬱むき 」!?心身にも影響する新しい課題「デスクワーク 症候群 」の脅威

 「うつむき」は「鬱むき」とも表現され、身体の不調だけではなく、心の不調にもつながってしまうと酒井氏は話す。

 うつむくことで、頸椎関節が挟まって次第に神経を圧迫するようになり、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気、冷え、イライラ、落ち込み、不眠などの不調症状に陥り、うつ病になってしまう人も少なくないと、さらなる「うつむき姿勢」の脅威について語った。長時間のデスクワークが引き起こす首への負担が、心の不調にもつながるこれらの症状を「デスクワーク症候群」と呼んでおり、今後の課題の一つになるリスクもあるのではないかと見解を述べた。

 こうしたデスクワーク症候群を防ぐ解決策の一つとして、オフィスでの働き方を変えることが大事だ。

 普段、「うつむき姿勢」にならないように意識しながら仕事をすることは非常に難しいことから、『UPTIS』のように無意識に負担の少ない姿勢に導いてくれる商品を活用し、日常的に首にかかる負担を軽減することが、現代人の働き方においては非常に重要視すべきであると話した。

■オフィスワーカーの働き方の質を “パフォーマンス家具”で向上

■オフィスワーカーの働き方の質を “パフォーマンス家具”で向上

 2019年4月1日から施行された「働き方改革関連法」。その働き方改革関連法の中のひとつに「長時間労働の是正」がある。

 長時間労働によって引き起こされる健康不良は、本人のQOL(Quality Of Life)の低下につながる他、会社にとっても労働生産性の低下や、業績の低下につながる可能性がある。

 「働き方改革」をうけて、今回発売する新発想のワークステーション『UPTIS』と、既に発売している、人の体の微妙な動きに合わせて座面が360度自由自在に動くオフィスチェアー「ing(イング)」を「パフォーマンス家具」として、これからのデスクワークを提案する。

 働き方改革が本格化し、様々な企業で新たな取り組みが始まった。『オフィスワーカーのパフォーマンスを最大化し、日本の労働環境をより快適なものにしていきたい』という想いから、オフィスワーカーに新しい働き心地を提供しているのが、「パフォーマンス家具」だ。

■まとめ

 長時間にわたるうつむき姿勢によって引き起こされる、デスクワーク症候群。姿勢の悪さは、体調不良はもちろん、生産性の悪化をも引き起こす。

 UPTIS(アプティス)などのパフォーマンス家具を取り入れ、家具からの働き方改革、そして心身の改革をしてみてはどうだろうか。