新卒入社後の悩み。男女で異なる悩みが判明。
株式会社ジャストシステムは、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して『新卒社員に関する実態調査2019年春』を実施。マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で結果を発表した。
2019年4月に社会人になった新卒社員、22歳~27歳の男女865名が対象としており、本調査で新卒社員の「悩み」が判明した。
■男性の新卒社員は「業務量」、女性は「コミュニケーション」に悩む
今の職場での戸惑いや困りごとを聞いたところ、男女ともに最も多く挙がったのは「覚える内容の多さ」だった(男性:37.1%、女性:36.6%)。
性別で見てみると、男性の場合は「仕事量の多さ」(28.2%)、「食事や睡眠といった日常生活の変化」(26.0%)と続いたのに対し、女性は「上司とのコミュニケーション」(33.7%)、「先輩とのコミュニケーション」(30.2%)と続いた。
■新卒社員の6割が、「今の仕事を、3年以上続けられそう」
入社して約1カ月が経った現在、「今の仕事をあと3年以上、続けられそう」と答えた人は21.8%、「たぶん続けられる」と答えた人は36.2%で、あわせて58.0%の人が現時点では今の仕事を続けられそうと判断していた。
一方、「続けられない」と答えた人は8.3%、「続けられないかもしれない」と答えた人は10.0%、「どちらとも言えない」と答えた人は23.7%だった。
■4割が、「親身になって相談に乗ってくれる先輩が見つからない」
周りに親身になって相談に乗ってくれる先輩がいるかを質問したところ、「たくさんいる」と答えた人は10.6%、「たくさんではないが、いる」人は50.3%だった。 一方、「まったくいない」と答えた人は13.2%、「あまりいない」人は25.8%となった。
■今の会社を後輩に「薦めたい」人は4割、「薦めたくない」人は3割
新卒社員のうち、現在、勤めている会社を学生時代の後輩に「薦めたい」人は9.0%、「どちらかというと薦めたい」人は28.1%で、あわせて37.1%の人が今の会社を好意的に捉え、人にも薦めたいと考えていることがわかった。
反対に、「薦めたくない」人は14.0%、「あまり薦めたくない」人は14.3%でした。また、「どちらともいえない」人は34.6%となった。
■入社後、3人に1人がすでに「自分なりの目標を見つけられた」
現在、勤めている会社において、「自分なりの目標を見つけられた」人は32.7%、「まだ見つかっていない」人は36.6%、「よくわからない」と答えた人は30.7%となった。
■まとめ
新卒入社後に、男性は「業務量」、女性は「コミュニケーション」と、男女で異なる悩みがあることが判明した。
職場の社員は殆どが年上の社員で、年齢的にも離れているため、相談する先輩の存在を見つけられない場合もある。
上司自ら率先して新入社員に関わり、新入社員の不安や悩みを取り除き、戦力として成長させていくことが大切だ。