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今年の大型連休、7割が長すぎると回答。GW中に不便と感じたこととは?

2019.05.30

 株式会社インテージ(本社:東京都千代田区)は、史上最長となったゴールデンウィーク(GW)に関する意識調査を実施。

 暦の上では4月27日~5月6日までの10日間続いた2019年の大型連休だったが、約7割の人が長すぎと感じていたようだ。

■多くの人にとって10連休は長すぎだったという結果に

■多くの人にとって10連休は長すぎだったという結果に

 類を見ない大型連休となった今年のGW。実際に経験して、その日数についてどのように感じたかを調査したところ、7割以上の人が長すぎると回答した。

 具体的には「長すぎる」が32.6%、「やや長すぎる」が38.9%で合計71.5%、「ちょうどよい」の24.4%を大きく上回っている。

 また取れた休日の日数別にみると、まったく休めなかった人では「長すぎる」「やや長すぎる」が計83.3%に達して最も不満が高く出たが、1日以上休めた人でも70.6%、10日以上の休みがあった人でも63.1%と半数を大きく超えた。

 休めた人にとっても、休めなかった人にとってもちょうどよい長さとは言えなかったようだ。

■「ちょうどよい長さ」の回答は、5日、7日、3日の順

■「ちょうどよい長さ」の回答は、5日、7日、3日の順

 では、何日休みだったらちょうどよいと感じられたのか。

 日数を答えてもらったところ、「5日」が36.2%で1位となった。2位は「7日」で18.7%、3位は「3日」で16.3%という結果に。

 6割以上が今回の連休の半分以下の休日数でちょうどよいと回答し、「1日」~「7日」を合計すると89.7%と、7日以内の休日数がちょうどよいと答えた人が9割に迫る勢いとなった。

 バカンスなど大型連休を取る習慣がある欧米の国とは違い、日本人はまとめて長く休むということに積極的ではなさそうだ。

■10連休を取れた人は半数近く、1日も休めなかった人も1割弱

■10連休を取れた人は半数近く、1日も休めなかった人も1割弱

 今回のGW、どれくらい連休を取れたのか。

 10連休を取ったという人は29.8%、11日以上と回答した人も15.4%で合計すると45.2%と半数近い人が暦どおりかそれ以上の連休を取得していた。

 働き方改革の導入などもあり、企業も積極的に休暇を取らせる方向にシフトしていることがうかがえる。
 
 一方で1日も休めなかったという人も7.1%いた。

 1日も休めなかった人のうち8割超が連休を「長すぎる」「やや長すぎる」と回答しているだけに、休日や祝日に休みにくい業種や職種の仕事に従事している人たちの負担や不公平感を軽減する方策が必要になりそうだ。

■GWに良くなかったと感じたこと1位は出費増。役所、病院などへの不満は1割に満たず

■GWに良くなかったと感じたこと1位は出費増。役所、病院などへの不満は1割に満たず

 GW前には今までにない大型連休ということもあり、さまざまな面で問題が起こるのではないかと懸念されていた。

 そこで、自分自身にとって実際に良くなかったことは何かを聞いたところ、1位は「出費が多かった」で24.9%、2位は「生活のペースが乱れた」で21.9%となった。3位は「交通機関が混雑した」で15.3%、4位は「街中・近隣が混雑した」で12.7%と、普段以上の人出への対処に困ったという回答が上位にあがった。

 一方で、「病院にかかれなかった」は8.6%、「役所の手続きができなかった」は5.7%と、GW前に話題にのぼっていた病院や役所の手続きについて不便を感じた人は多くはなかったようだ。とは言え、生活に直結する問題だけに今後も大型連休がある時は対処の方法を考える必要がありそうだ。

■まとめ

 過去最長となった今年のゴールデンウイーク。10日間という長期休暇は、長すぎると思う人が多かったようだ。
 
 しかし、休日や祝日に休みにくい業種や職種の仕事に従事している人達は休みが取れなかった状況も、浮き彫りになった。

 今後、大型連休がある時は、休み方などの不公平感を軽減する対策も必要になってくるだろう。