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企業が求める理想のリーダー像は「孫 正義」「稲盛 和夫」「柳井 正」。これからのリーダーに求められる力とは?

2019.06.03

 人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「求められるリーダー像」についてアンケート調査を実施。

 これからのリーダーには、何を求められているのだろうか。

■企業が求めるリーダー像、第1位は「支援型(サーバント型)リーダー」

■企業が求めるリーダー像、第1位は「支援型(サーバント型)リーダー」

 転職コンサルタントに「ミドル世代の転職者に企業が求めるリーダー像は、どのようなタイプが多い?」と質問したところ、メンバーや組織の主体性を引き出す「支援型(サーバント型)リーダー」(34%)が最多となった。

 次いで、カリスマ性や変革性により組織を統率する「統率・支配型リーダー」(25%)、権威・権限で統率する「管理型リーダー」(21%)が続いた。

 自身の自己実現を軸に周囲を巻き込んでいく「自己実現型リーダー」(13%)は1割に留まった。

■活躍環境の創出が求められている!

■活躍環境の創出が求められている!

 「これからのリーダーに求められる力は何ですか?」と質問すると、トップ3は「メンバーが活躍しやすい環境を作り出せる」(60%)、「職場やメンバーを支援し、目標達成に導ける」(58%)、「達成に向け現実的なプロセスを構築できる戦略性」(54%)となった。

■実在の経営者に例えるならば?

■実在の経営者に例えるならば?

 上記の回答に当てはまるリーダー像を実在の経営者に例えるなら、上位3名に「孫正義」、「稲盛 和夫」、「柳井 正」となった。

■企業が求めるリーダー像は変化してきている!

■企業が求めるリーダー像は変化してきている!

 近年、ミドル世代の転職者に企業が求めるリーダー像は変化していると感じますか?」と質問すると、85%が「変化していると感じる」(変化していると感じる:39%、どちらかといえば変化していると感じる:46%)と回答した。

■リーダー像が変化していると強く感じられる業界は

■リーダー像が変化していると強く感じられる業界は

 「ミドル世代の転職者に対し、企業が求めるリーダー像が変化していると感じる(変化していると感じる、どちらかといえば変化していると感じる)」と回答した人に、「求められるリーダー像が変化していると強く感じられるのはどの業界の企業か?」と質問したところ、特に変化を感じる業界は「メーカー」(63%)となり、ついで、「IT・インターネット」(54%)、流通・小売・サービス(32%)となった。

■リーダー像が変化していると強く感じられるタイプの企業は

■リーダー像が変化していると強く感じられるタイプの企業は

 「ミドル世代の転職者に対し、企業が求めるリーダー像が変化していると感じる(変化していると感じる、どちらかといえば変化していると感じる)」と回答した人に、「求められるリーダー像が変化していると強く感じられるのはどのタイプの企業か?」と質問したところ、企業タイプは「中堅・中小企業」(59%)、ついで「大手企業」(52%)となった。

■求められるリーダー像の変化に対応するため、幹部教育を行なっている企業が増加している!

 「ミドル世代の転職者に対し、企業が求めるリーダー像が変化していると感じる」と回答した人に、リーダー像の変化に対応するため、幹部教育を行なっている企業は増えていると感じるか質問すると、62%が「増えていると感じる」(増えていると感じる:40%、どちらかといえば増えていると感じる:22%)と回答した。

■転職コンサルタントに聞いた「幹部教育の事例」

 「社外セミナー(経営者や管理職を対象としたリーダー論など)の開催が多くなってきていると感じます。求人を見る中で目にしたことがあるのは、『実際に経営層の補佐としてのポジションを設け、一緒に働きながら経営について学ぶ』、『普段なかなか関われない経営層との会議などに出席し、会社の動きや考え方を共有する』といった取り組みを行なっている企業があります。」

「生産性向上につながる仕事環境の作り方や働き方改革、健康経営の効果的な進め方に関する研修を受講させる企業が増えている印象がある。」

「他社の同位役職者の方々との合同研修、または期間限定の出向や部署異動により、知見を広げるさせている例がある。」

■まとめ

 これからのリーダーに求められる力は、活躍環境の創出や目標達成の推進、戦略性であることが判明した。また、62%の企業が変化に対応するため、幹部教育を行なっているようだ。

 社員のモチベーション維持や自己の成長のためにも、社外セミナーや研修の機会をより多く導入していく必要がありそうだ。