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働く主婦、9割が「働くことが、心とからだの健康につながっている」と回答。持続可能な働き方に関する調査

2019.06.03

 人手不足と生産性向上の必要性から、国を挙げて「働き方改革」が進む中、2019年4月からは有給休暇の義務化など、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が順次施行されている。

 フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールド株式会社(本社東京都港区)は、「SDGs」の考えに基づきライフステージが変わっても持続可能な働き方を推進する「サステナブル∞ワークスタイルプロジェクト」を実施。第13回目は、「《働く主婦》持続可能な働き方に関する調査」を行った。

■「SDGs」と「サステナブル∞ワークスタイルプロジェクト」

 SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択されたもの。

 「誰一人取り残さない」 持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年までを期限とする17つの国際目標だ。

 そのSDGsの考えに基づき、持続可能な働き方「サステナブル∞ワークスタイル」を推進するプロジェクトを、ソフトブレーン・フィールド株式会社が実施している。

■「SDGs」の認知度は?

■「SDGs」の認知度は?

 働く主婦に「SDGs」というワードについて、認知度を聞いたところ、「言葉・内容を知っている」が7.7%、「言葉は知っている・(聞いたことがある)が内容は知らない」の11.6%と合わせて、「知っている」と回答した人が前回18年調査の11.5%から7.8ポイントアップの19.3%となった。

■「SDGs」はどんな方法で知った?

■「SDGs」はどんな方法で知った?

 SDGsについて「知っている」と回答した163名を対象に、どんな方法で知ったか質問すると、「インターネット(WEB検索、インターネットニュース等)」が30.7%でもっとも多く、「テレビ」が27.0%、「新聞」が11.7%と続いた。

 この結果から、従来はニュースやメディアや、公共政策や環境問題を手掛ける一部の人だけの関心事であったこのテーマが、一般的に拡散しつつあると言えるのではないだろうか。

■働く主婦の9割以上が、働くことが、心とからだの健康につながっている!

■働く主婦の9割以上が、働くことが、心とからだの健康につながっている!

 「働くことが、心とからだの健康につながっている」と思うか質問すると、「そう思う」が51.9%、「やや思う」が40.4%となり、実に9割以上の人が、「働くことが心と身体の健康につながりがある」と感じていることがわかった。

■仕事を終えたときの達成感が、心とからだに充実感を与えている!

■仕事を終えたときの達成感が、心とからだに充実感を与えている!

 働くことが心とからだの健康につながっていると回答した人(N=777名)に質問すると、「会話(コミュニケーション・交流)をしているとき」が61.3%でもっとも多く、次に「家庭以外の自分の居場所・価値を見つけられたとき」が56.1%と続き、半数以上の方が回答した。

 「職場の人との会話でストレス発散できる(40代)」や「社会の一員として役に立ったと感じられたとき(40代)」というコメントがあった。

 他にも、「感謝されたとき」が44.9%、「自分の力・スキルを発揮できたとき」44.7%が続き、「得意先から感謝の言葉や、仕事の達成感が社会と繋がっていると感じられたとき(50代)」や、「自分のやりたかった仕事ができ、成果を認められ、日々成長しているのが実感できると、毎日無駄なストレスを感じることなく過ごすことができている(40代)」という声が上がった。

 仕事で成果が最大限活かされたときや周囲からの評価や、仕事を終えたときの達成感が、心とからだに充実感を与えていると言えそうだ。

■高年齢であってもイキイキと元気に働きたい!

 働く女性に何歳まで働きたいか聞いたところ、「80歳超、生涯働いていたい」と回答する人が、24.8%となり、4人に1人が、いくつになっても働けるうちは『働きたい』と考えていることがわかった。

 また、「65歳を超えても働きたい」と考える人が、55.0%となり半数を超える結果となった。

 高年齢であってもイキイキと元気に働きたいと考えている人が増えているようだ。

■女性が持続的に働くことができる環境づくり

 国連がSDGsで掲げる「働きがいも経済成長も」を達成するために、女性が持続的に働くことができる環境づくりが必要不可欠だ。
 
 政府や企業に求めることを質問すると、「シニア世代も働ける環境や受け入れる社会体制(50代)」や、「シニアと呼ばれる世代に、働く場、求人情報を(50代)」といった、高齢者の就労拡大の声があがった。

 他にも、「育児や、介護のために急に休んだり早退したりしてもそれを認めてくれる職場であれば、働き続けられると思う(50代)」や、「会社に行かなくて出来る仕事と、会社で出来る仕事と分けて、生活状況に合わせた、働き方を自由に選べると働きやすい(50代)」など、子育てや介護、様々な事情に合わせて選んで働くことができる環境づくりを望む声があるようだ。

■まとめ

 働く主婦の9割以上が、「働くことが、心とからだの健康につながっている」ようだ。働くことには非常に意欲的だと言えるアンケート結果となった。

 労働力不足の問題が深刻な今、女性の就労拡大は今後益々必要になっていくだろう。

 就労する上で様々な課題のある女性が、持続的に働くことができる環境づくりを、企業は目指していく必要があるようだ。