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6割が新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがある。年代が若いほど「辞めたい」と思う傾向が強い。

2019.06.03

 新入社員をサポートするクラウドHRシステム「クラウドオンボーディング 『ジャングル』」を展開する株式会社アックスコンサルティング(本社:東京都渋谷区)は、5月29日、「新卒1年目の仕事の意識調査」に関するアンケート結果を公開した。

 その結果、6割が新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがあると回答し、年代別に見ると20代が最多で、約8割が「辞めたい」と思ったことがあるという結果となった。

■6割が新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがある。

■6割が新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがある。

 「新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことはありますか?」という質問をしたところ、実に6割の人が「ある」と回答した。

■新卒1年目で「仕事を辞めたい」

■新卒1年目で「仕事を辞めたい」

 年代別に見てみると、60代の41.3%に対し20代は77.7%と、およそ倍近くの方が新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがあることが分かる。

 また、年代が下がるにつれて「新卒1年目で辞めたい」という人が増える傾向があるようだ。

 50代・60代が新入社員として働き始めた頃は終身雇用が一般的だったが、バブル崩壊やリーマンショックを経て、生涯一企業に勤め続けられる保証はないという考え方が広まり、転職市場が伸びていることからも「辞めても転職すればいい」という思想が一般化されていることがうかがえる。

■辞めたいと思った理由1位は?

■辞めたいと思った理由1位は?

 新卒1年目で「仕事を辞めたいと思ったことがある」と回答した人に対してその理由を質問したところ、「上司との関係がうまくいかなかったから」(40.3%)が一番多い回答となった。

 次いで「給料が低いから」(33.3%)、「同僚との関係がうまくいかなかったから」(21.2%)という結果となり、職場には色々な考えをもつ人がいたり、些細なことが重なってストレスになったりなど、人間関係、特に「上司」を理由に仕事を辞めたいと思う方が多くいることが推測される。

■3人に1人は辞めたいと思った時に「家族に相談した」

■3人に1人は辞めたいと思った時に「家族に相談した」

 辞めたいと思った時にどのような行動を起こしたかを質問したところ、3人に1人の方が「家族に相談した」(34.2%)と回答した一方、「特に何もしなかった」(32.4%)人も同程度の割合にのぼった。

■辞めたいと思ったことがあっても、その後、3割は「転職していない」

■辞めたいと思ったことがあっても、その後、3割は「転職していない」

 新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがあると回答した人は、実際その後いつ転職したのか。

 最も多かった回答は「転職していない」(30.9%)、次いで「入社1〜3年以内」(23.9%)、「入社1年以内」(17.0%)、「入社3〜5年以内」(15.2%)、「入社5年目以降」(13.0%)という結果になった。
 
 新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思いつつも、入社3年以内で転職をする人は約4割に留まることがが分かった。

■働き続けることができたきっかけ・ターニングポイントは?

■働き続けることができたきっかけ・ターニングポイントは?

 新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがあると回答した人に、働き続けることができたきっかけやターニングポイントを質問したところ、「自分自身の考え方が変わった」(33.3%)と回答した人が2番目に多いという結果になった。

■まとめ

 人間関係を理由に、新卒1年目で仕事を辞めたいと思う人が多くいることがわかった。

 人間関係の問題を解消することは非常に難しい課題だ。職場の雰囲気を客観的に観察する機会や、先輩社員が新入社員の相談役になる機会をつくるなど、いくつかの対策を考えていく必要があるだろう。離職率をさげるためにも、自社ではどのような対策が有効か考えていかなくてはいけないといえる。