オフィスのミカタとは

日本人の約3割が「有給休暇」を取れていない。職場満足度も低いことが判明。

2019.06.05

 一般社団法人ストレスオフ・アライアンス(事務局:東京都渋谷区)は、全国の男女14万に行っている大規模調査「ココロの体力測定」を基に「日本人とストレス性疲労」の研究を進め、『ストレスオフ白書』にまとめている。

 今回、「公務員」「会社員」の男性54,579人、女性12,952人を抽出・分析した「有給休暇取得状況と職場満足度」を調査した。

■年間有給休暇取得日数

男女別 有給休暇取得日数(年間)
男女別 有給休暇取得日数(年間)

 年間の有給休暇の取得日数を調査したところ、男女では大きな差はなかった。

 有給休暇を「1日も取っていない/有給休暇がない」が男女共にもっとも多く約3割、「5日以上」の取得者は約半数となった。その内「20日以上」取れている人は、全体の1割弱に過ぎなかった。

■ストレスレベル別 年間有給休暇取得日数

男女・ストレスレベル別 有給休暇取得日数(年間)
男女・ストレスレベル別 有給休暇取得日数(年間)

 男女共に、ストレスレベルが低くなるほど有給休暇取得日数が多いわけでないようだ。

 男性に特徴は見られなかったが、女性は低ストレス者の「1日も取っていない/有給休暇がない」が4割となっており、女性全国平均よりも多い傾向となった。

■年間有給休暇取得日数と職場満足度

男女別 有給休暇取得日数(年間)と職場満足度
男女別 有給休暇取得日数(年間)と職場満足度

 調査対象者が主観で点数付けした「満足度」(0~10点)を使用。9~10点と答えた割合から0~6点の割合を引き、マイナス値が小さいほど満足度が高いことを示す。

 男性は、他の日数と比較し「10~19日」で職場の満足度が高く、日数の多さに比例して職場満足度が上がるわけではなく、「10~19日」が適度であると思っている傾向だ。

 女性は5日以上から職場満足度が高いようだ。もっとも高いのは男性同様「10~19日」だが、「20日以上」も同等いるため、男性よりも日数を重視していることがうかがえる。

■年間有給休暇取得日数と各種満足度

男性 有給休暇取得日数(年間)と各種満足度
男性 有給休暇取得日数(年間)と各種満足度

 男性の年間有給休暇取得日数は「10~19日」取得で、健康状態やプライベートの満足度が高いようだ。

 女性も同様だが、「プライベート(家族などとの時間)」は年5日以上から満足度が高いようだ。

女性 有給休暇取得日数(年間)と各種満足度
女性 有給休暇取得日数(年間)と各種満足度

   

■男性の年間有給休暇取得状況とリラックス行動実行率

男性 有給休暇取得状況(年間)とリラックス行動実行率
男性 有給休暇取得状況(年間)とリラックス行動実行率

 男性は年間有給休暇取得が「10~19日」でリラックス行動の実行率が高いが、他の日数と比較すると、特に「温泉に行く」「旅行に行く」などのレジャーや、「家族で過ごす」「何も考えない」などのストレスオフな行動が非常に高くなるようだ。

■女性の年間有給休暇取得状況とリラックス行動実行率

女性 有給休暇取得状況(年間)とリラックス行動実行率
女性 有給休暇取得状況(年間)とリラックス行動実行率

 女性は年間有給休暇が「5~9日」「10~19日」でリラックス行動の実行率が高い傾向にあった。女性は年に10日以上の有給休暇が取得できない状況でも、長さに合わせてストレスオフな行動ができており、休みを有効に活用できている傾向にあるようだ。

■まとめ

 2019年4月1日から、労働者に年5日以上の年休を取得させなければならないことが義務化されている。しかし、実際には、約3割の人が有給休暇が取れていないことが判明した。

 計画的に有給休暇を取得することは、従業員のモチベーションの向上、仕事の生産性の向上、優秀な人材の確保にも繋がっていく。

 働き方改革の取り組みを考える上でも、自社の規定や取り組みを見直ししていく必要があるかもしれない。