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退職代行サービスが流行る背景とは?~現代の退職に関する意識調査~

2019.06.06

 ベースメントアップス株式会社(本社:東京都渋谷区)が運営する、より良い条件で退職するためのノウハウや情報がまとめられたサイト『退職の前に読むサイト』。今回その編集部が、「退職したいけど、退職できない人の悩み」について調査を実施した。

■退職経験者は、6割を超える

 「退職を経験したことはありますか?」という質問をしたところ、「はい」と回答した人は61.6%、「いいえ」は38.4%と、自分に合った働き方を求め、転職者の水準は年々増加傾向にあることがわかる。

■退職は、どのくらいの期間を要するのか

 「退職を切り出してから実際に退職するまでに要した期間を教えてください」という質問をしたところ、「30日前後」が254人、「60日前後」が148人、「90日前後」が94人と、2週間以上と答える人が全体の90%近くを占めた。1年以上かかっている人も中にはいた。

 法律では、退職意思を示してから退職するまでの期間を2週間と定めている。上記のグラフから、実際は2倍以上の期間を要してしまう場合が多いことがわかる。

■想定していた通りの退職期間

 「退職期間は自身が想定していた通りでしたか?」という質問をしたところ、「想定通り」が30.4%、「だいたい想定通り」が45.9%と、「想定内」という意見が8割近くなる結果となった。

■なぜ退職期間が長期にも関わらず、想定内としているのか

 「退職意思を伝えた際に引き止めを行われたことはありますか?」という質問をしたところ、「はい」が68%、「いいえ」が32%と7割近くの人が、上司に退職の意思を伝えた際に引き止められていたことがわかった。

 人手不足問題が加速している日本では、退職意思を伝えたとしても、引き止められてしまうようだ。上司や会社の事を想うあまり、強気に退職の交渉ができない人が多いのではないだろうか。

■退職を引き止める理由は、やはり人手不足問題

 「退職を引き止められた理由として、どのようなことが当てはまりますか?(複数回答可)」という質問をしたところ、「人手不足」が46.7%、「後任の不在」が29.6%等という結果となった。

■退職することに「申し訳なさ」を感じてしまう

 「退職を切り出した際の心境を教えてください」という質問をしたところ、「気まずかった」が34.9%となり、次いで「申し訳なかった」が29.4%等という結果となった。「清々しかった」と答えた、強気な人が2割であることに対して、「気まずかった」、「申し訳なかった」、「不安に感じた」と答えた、弱気になってしまった方が7割以上を占めていることがわかった。

 上司からの引き止めにあってしまうと、退職したくても、退職することに「申し訳なさ」を感じてしまい、退職を躊躇してしまう人が多くいるようだ。

■退職時の「申し訳なさ」を解消

 今回の調査結果のように、「申し訳ない」「気まずい」と感じる人がいるだけでなく、会社を辞めさせてもらえず、精神的に追い詰められたという人も出てきているそうだ。そういった背景から誕生したのが「退社代行サービス」だ。

 退職したい人が退社代行サービスに依頼。業者は依頼人の勤めている会社に、本人に代わって退職の意向を伝える。依頼人は、会社側と話すことなく退職ができる仕組みになっている。

 第3者を交えて退職することができる「退社代行サービス」は、徐々に流行ってきているようだ。

■まとめ

 日本人ならではの真面目さなどから、会社を辞めたくても辞めることが出来ない人が増えてきている。

 退職代行の需要の高まりに対し、企業側も戸惑っているのではないだろうか。

 企業側は従業員と対等な立場にたち、こういったサービス誕生の背景にある課題を受け止めて、働き方を考えていく必要が今後あるのではないだろうか。