女性が働きやすい環境づくりでの課題とは。「HR女子会」で各社の様々な悩みが判明
スターツ出版株式会社(本社:東京都)が運営する女性サイト「OZmall」は、2019年5月29日(水)、女性が働きやすい環境づくりをテーマに意見交換を行う、第1回「HR女子会」イベントを開催した。
30名の枠に対し、大手ITベンダーや通信会社、自治体やメーカーなど約75社の応募が集まった中から選ばれた、約25社の総務・人事職の女性たちが参加。
同じような悩みを共有できた・他社の取り組みが参考になったなど、参加者の満足度も非常に高いものとなったようだ。
■「HR女子会」とは?
毎日仕事や家事・育児にがんばる、働く女性を応援しているオズモール。
社員が働きやすい環境づくりに普段から取り組んでいるオズモール読者の総務・人事職の人をはじめ、会社を変えていきたいという女性たちを集めたイベントが、「オズモールHR女子会」だ。
オズモールの多くの女性読者たちが、すこやかに生き生きと働くことができる職場づくりを、オズモールも一緒にめざしたいと考えているようだ。
■副業OKなのはわずか3分の1!
イベントの前半はアンケートシステムを使い、参加者の声をリアルタイムで取り入れながら進行。最近話題の「副業が認められているか」という質問には、約3分の1が「自社で副業がOK」と回答した。
・「仕事に支障がなければ上司と面談して、上司判断でWワークが可能」
・「通常業務に支障がない程度で上司確認が必要。エンジニアが多いため、経験を積むために副業する人が多い」
など、実際に取り入れている担当者からの声を、メモを取りつつ聞いている参加者の姿が目立った。
まだまだ認められている会社は少ないものの、導入の検討は行いたいと前向きな企業が多いようだ。
■使われない制度への悩み
総務・人事の業務での失敗談はある?という質問では、
・「バースデー休暇を提案したが、とくに誕生日に休みたくない、など喜んでもらえなかった」
・「生理休暇があるが使われていない」
など使われない制度に関する悩みがあり、ほかの会社の事例を取り入れたいという声が多くあがった。
■産休・育休取得の前例がない会社も!
イベント後半では、少人数のグループに分かれて、取り入れたい福利厚生や、総務・人事“あるある”の困っていることについて話し合った。
・「産休・育休などの制度を取る人を見たことがなく、子どもができたら辞職するのが通例」
・「産休育休は当たり前だが、人事に対して“2人目を生んでも大丈夫か”という質問が増えてきた。」
・「男性が“女性ばかり優遇している”というイメージを持っていることが気になっている」
・「男の人が多い中で女性が少人数で働くのにどうやったら楽になるか」
など、女性の働き方についての悩みがあるようだ。
■テレワークの導入にも課題が
在宅勤務をはじめとするテレワークの管理方法の悩みも多くの企業からあがり、
・「テレワーク推奨だが、本当に仕事しているのかがわからない。アウトプットがすべてなのだが、管理が難しい」
・「PCの持ち帰りができるため社外で仕事している可能性もあり、残業の実態がわからない」
・「テレワークを導入したいが業務上専門ソフトを使っていてそれがオフィスじゃないと動かないのが問題になっている」
などの声が聞かれた。
■参加者満足度100%!第2回「HR女子会」も開催予定
会社を変えていきたいという女性たちが集まる「HR女子会」。
第1回の参加者の満足度は100%(※とても満足・やや満足と回答した人の割合)となり、「もっとお話ししたいので第2回以降にも期待しています」「テレワーク・フレックスなどキーワードを決めて話がしたい」など第2回への期待の声が集まったようだ。
<参加企業一例>
・SoftBank株式会社
・株式会社サザビーリーグ
・株式会社リンクス・エステート
・東洋製罐株式会社
・トレノケート株式会社
・インフォニア株式会社
・株式会社リジョブ
・公益社団法人農業農村工学会
・スターツコーポレーション株式会社 など計24社
■まとめ
働き方改革が進む中で、女性の働き方についての悩みも多く上がってきているようだ。
働く女性が増える中、女性自身が中心となり、自社の課題について考える機会を設けることは、非常に重要なことだと言えるだろう。