社内イベントの参加意義、役職者と一般社員で意識のギャップあり。業務のパフォーマンスへの影響は?
マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(東京都渋谷区東)は、全国20代以上の男女有職者に「社内コミュニケーションに関するアンケート調査」を実施。
役職者と一般社員では意識のギャップがあることがわかった。
■勤め先でのコミュニケーション満足度は?
現在の勤め先での上司、部下とのコミュニケーションに関する満足度をそれぞれについて聞いたところ、上司とのコミュニケーションについて48.9%が満足、20.8%が不満という結果となった。
20代の男性は上司とのコミュニケーションについて満足度が62.0%で全体より13.1ポイント高い一方、40代以上の女性は満足度が低く、特に40代は不満が全体より32.0%で全体より11.2ポイント高くなった。
所属拠点別では、人数が多くなると上司とのコミュニケーションの満足度は高くなる傾向にあるようだ。
■社内イベントの参加意欲、新しいイベントは参加したくない?
歓迎会・送迎会、新年会・忘年会といったイベントは6割以上が参加意欲があると回答。
近年話題のハロウィーンイベントは最も参加意欲が低く、24.3%にとどまっている。
■役職があがるにつれて、参加意欲は高まる傾向
役職があがるにつれて、社内イベントへの参加意欲は高まる傾向にある。一方で、一般社員は43.8%が参加したくないと回答。
■社内イベントに参加すると、業務のパフォーマンスが下がる
一般社員は7割以上が社内イベントに参加しても業務パフォーマンスは変わらない、またはパフォーマンスが下がると回答した。
男女で20代は2割程度しか社内イベントへ参加することが業務パフォーマンス向上につながると感じていないようだ。反面、役職者は4割以上が業務パフォーマンス向上につながると回答した。
■まとめ
社内イベントに参加することで、一般社員はパフォーマンスが下がると感じ、役職者はパフォーマンス向上につながると考えている。
こういったギャップにより、社内イベントがもたらすメリットを享受できていない現状があるだろう。
役職に関係なく、社員同士のコミュニケーションを円滑にする場であるはずの社内イベント。内容などをもう一度見直し、目的を明確にする必要があるだろう。