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上司 & 部下の円滑なコミュニケーションを阻害する3大要素とは!? 働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査

2019.06.24

 プレミアム・ジン「ボンベイ・サファイア」を有するバカルディ ジャパン(本社:東京都渋谷区)は、「働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査」を実施し、合計1,000名の回答結果を公開した。

 社員のプライベートな時間の増加に伴い、社員同士のコミュニケーションや飲みニケーションはどの様に変化しているのだろうか。

 調査の結果から、世代間で大きく異なる点や、共通する価値観が浮き彫りになった。

■調査の背景

 働き方改革法案(2018年6月29日成立、2019年4月1日より順次施行)の成立から1年が経ち、「時間外労働の上限規制」、「年次有給休暇の時季指定」、「同一労働・同一賃金」など、企業内で改革が進む中、実際の職場環境はどの様に変化しているのだろうか。

 企業規模(社員数別)の、働き方改革進捗状況から、社員同士のコミュニケーション円滑度、コミュニケーションの機会と環境、飲みニケーション*に対する意識や実施状況まで、さまざまな視点からその実態を明らかにした。

 *:「飲みニケーション」=社員同士で飲食(アルコール飲料を含む)しながらコミュニケーションすること

■2019年4月施行の『働き方改革』→「進んでいる」は約3割

 関連法案の成立から1年が経過する「働き方改革」の進捗について、20代~50代の社会人に項目別にその実感を聞いた。

 「進んでいる」の回答が最も多かったのは「年次有給休暇の時季指定」で31.8%、次に「時間外労働の上限規制」で26.6%、2020年4月から順次施行となる「同一労働・同一賃金」については13.3%に留まり、いずれも「どちらとも言えない」と「進んでいない」の合計が過半数となった。

■『個人の残業時間、会社全体の残業時間』ともに、「減っている」=約2割

 残業時間の増減について、「個人の残業時間」と「会社全体の残業時間」それぞれについて感触を聞いたところ、ともに「どちらとも言えない」の回答が過半数となった。残業時間が「減った」の回答は個人で19.9%、会社全体では22.4%と、ともに残業時間が「増えた」の回答を上回っているものの、改革の進捗は現時点においてはまだ限定的と言えそうだ。

 この結果を企業規模(社員数)別で比較してみると、「働き方改革」の進捗、「残業時間の減少」ともに、社員数が少ない企業に比べ、多い企業の方が進捗している様子がうかがえた。

■7割の社会人が「社内のコミュニケーション不足は業務に支障をきたす」と回答

 働き方改革が進んで行く中、社員同士のコミュニケーションについては、どのように考えられているのだろうか。

 はじめに「社内のコミュニケーション不足は業務に支障をきたすと思うかどうか」を聞いてみたところ、全体の72.2%が「そう思う」と回答した。

 社会人を対象に、現在の「社員同士のコミュニケーション円滑度」について5段階評価(5:とても円滑、4:まあまあ円滑、3:どちらとも言えない、2:あまり円滑ではない、1:まったく円滑ではない)で聞いたところ、全属性共通で「まあまあ円滑だと思う」の回答が最多、全体平均では3.49となった。

 年代別で比較してみると、最も評価が高かったのは20代の3.72、逆に最も低かったのは40代で3.33、50代も3.40と他の年代に比べて評価が低いことから、管理職が多い世代ほど、「社員同士の円滑なコミュニケーション」に難しさを感じている様子がうかがえた。

 この結果を企業規模別に比較してみると、社員数101名以上の会社では平均値を上回り、100名以下で下回る結果となった。

■課題は上司 & 部下とのコミュニケーション。円滑なコミュニケーションを阻害する3大要素とは!?

 会社内でのコミュニケーション円滑度について、対上司・対同僚・対部下それぞれを、同様に5段階評価(5:とても円滑、4:まあまあ円滑、3:どちらとも言えない、2:あまり円滑ではない、1:まったく円滑ではない)で聞いたところ、全体平均で「対上司」=3.40、「対同僚」=3.68、「対部下」=3.50となり、概ねコミュニケーションの円滑度に不満を感じていないことがわかった。

 しかし、「対同僚」に比べ、「対上司」「対部下」のポイントが押しなべて低くなっていることから、世代間でのコミュニケーション円滑化の余地が残されていることが読み取れる。また、それぞれの結果を年代別で比較してみると、「対上司」「対同僚」「対部下」ともに、20代の評価が最も高く、40代が最も低い結果となったことも加味すると、世代間でコミュニケーション円滑度の実感にギャップが生じていることが浮き彫りとなった。

 社内の円滑なコミュニケーションを阻害する要素についても聞いたところ、最も多かった回答は「社内の風潮・風土・文化(42.9%)」となった。2番目に「価値観の違い・多様化(32.6%)」、3番目に「コミュニケーションスキルの低下(24.4%)」となった。社内環境がコミュニケーションを取りづらくしているようだ。

■「社内飲みニケーション」に最もアクティブなのは、20代!

 社内のコミュニケーションを円滑にするための定番イベントとも言える「飲みニケーション」だが、働き方改革により、社員一人一人のプライベートな時間が増えて行く中、「飲みニケーション」の価値はどの様に捉えられているのだろうか。

 はじめに「飲みニケーション」は、社内の円滑なコミュニケーションに役立つと思うかどうかを聞いたところ、全体で「そう思う」の回答が45.9%(「とてもそう思う(11.3%)」と「そう思う(34.6%)」の合計)となり、「どちらとも言えない(34.8%)」、「そう思わない(19.3%)」を大きく上回った。この結果を年代別に比較すると、「そう思う」が過半数となったのは20代の社会人のみで、30代~50代の社会人はいずれも4割程度に留まった。昭和生まれの世代よりも、平成生まれ世代の方が、「飲みニケーション」の価値を感じている実態が浮き彫りとなった。

 この結果を裏付けるかの様に、会社の上司、同僚、部下それぞれと飲みに行く回数についても、「対上司」「対同僚」「対部下」すべての項目で20代が最も多く、また年代が高くなるに連れて減少する結果となった(※上司との飲みニケーション頻度では、月平均で20代が1.89回、30代で1.07回、40代で0.99回、50代では0.51回と半減、同僚、部下との飲みニケーションにおいても同様の傾向)。「会社内でのコミュニケーション円滑度」と同様に、上司・部下との飲みニケーション機会が少ない状況も確認された。

 働き方改革法案が成立した1年前と比べて、「飲み二ケーション」の頻度がどうなっているかについての質問では、対上司、対同僚、対部下ともに「変わらない」が最多、次いで多いのは「そもそもない」であった。また、「増えている」に比べて「減っている」が多いことから、社会人の飲みニケーション機会は減少傾向であることがわかった。

■会社の上司・同僚・部下と飲みに行くメリットは、同僚と「距離が近くなる/仲良くなれる」

 会社の上司、同僚、部下と飲みに行くメリット・デメリットについて、項目ごとに5段階評価で聞き、上位5項目を集計したところ以下のような結果となった。飲みに行くメリットについては、上司、同僚、部下すべてに共通して「距離が近くなる/仲良くなれる」が最多で、同僚が最も高い結果となった。一方で、デメリットについては、上司、同僚、部下共通で、「飲みの時間が長い・明日への影響」が上位に入る中、上司では「飲みながら説教される」が最も高く、同僚では「同僚の悪口を聞かされる」、部下では「金銭的な負担(“自分が多めにだすか奢り”が基本)」が、それぞれ高い指数となった。

 この結果を年代別に比較してみると、「メリット」については”全ての項目(項目数:対上司:11個、対同僚:8個、対部下:9個項目)”で20代が最も高く、以降、年代が上がるにつれて、評価指数が下がっている。「デメリット」についても、項目によって差はあるものの、ほぼ同様の結果となった。飲みニケーションに対する評価や、実際に飲みに行っている頻度と同様、若い世代ほど、社内の飲みニケーションにメリットを感じている様子がうかがえた。

■プライベートな会話で盛り上がりたい!適切な「飲みニケーション」時間は1.67時間

 社内の「飲みニケーション」に参加する場合、誰と?どんな?飲みニケーションをしたいと考えているのだろうか。それぞれ聞いたところ、「誰と?」の質問では「同僚(71.1%)」が最多、次いで「上司(21.0%)」、最少は「部下(7.9%)」となり、年代を問わずほぼ同様の結果となった(※年代が上がるにつれて「部下」の回答率が高くなる傾向)。

 「どんな?」の質問では、「仕事とは関係ないプライベートな会話で盛り上がりたい(44.4%)」が最多、次いで「仕事上の悩み相談をしたい/して欲しい(17.4%)」、「仕事上のアドバイスをしたい/して欲しい(11.7%)」、「仕事のことで熱く語りたい(11.3%)」と続いた。

 かねてより福利厚生として飲食店を利用した懇談会を定期的に開催する企業がある反面、「1次会まで」、「22時解散」などその開催時間を制限する取り組みにより、評価を集める企業も現れている。適切な飲みニケーションのボリューム(時間)についても聞いたところ、最多は「1~2時間(47.2%)」、「2時間~3時間(27.4%)」、「30分~1時間(13.5%)」と続き、全体平均では1.67時間(約100分)、30代以降は年代が上がるに連れて、減少する結果となった。例えば居酒屋などの2時間飲み放題プランや混雑時の時間制限などによる1次会程度の時間で十分であると考えられる。

 また、前項の「飲みに行くメリット・デメリット」を鑑みると、「気を遣わなくていい立場の同僚と、翌日の仕事に影響の出ない時間で、仕事と関係のない話題で盛り上がる」という飲みニケーションが、最適と言えそうだ。

■約3割が酒を飲みながら考えた発想やアイディアが実際の仕事に生きた経験あり!

 「お酒を飲みながら仕事の発想やアイディアを考えることは良いと思いますか。」という質問に対して、「思う」と回答した割合は54.7%に。20代~40代では20代の男性を除き50%を越えているため、幅広い層に支持されていることが伺える。また、具体的な経験としては「売り場の展開の仕方や適切な人員配置」や「報告書の内容が煮詰まった際、酒を入れて気分転換をすることによってアイディアが浮かび書き上げることができた」などの職種に限らない意見が上がった。
 
 「働き方改革法案」の成立から1年、大企業を中心に残業時間の減少や、年次有給休暇の取得など、少しずつ変化が見られている。今回の調査では、職場の環境や働き方がますます多様化して行く中で、社員同士のコミュニケーションの重要性、飲みニケーションのメリット・デメリット、求められている飲みニケーションのあり方や、社内バーなど、コミュニケーションを支える環境への期待についても確認することができた。

■調査概要

 ・データ集計期間:2019年5月24日〜5月26日
 ・調査方法:インターネット調査
 ・調査対象者①:20代・就職活動中の学生
 ・調査対象者②:20代〜50代の社会人(会社員・正社員、会社役員、経営者)  
 ・有効回答数:1,000名(全国、①200名、②800名)
 ・調査対象者共通条件:月に1回以上、お酒を飲む習慣がある

■まとめ

 社内の円滑なコミュニケーションを阻害する要素について、「社内の風潮・風土・文化」「価値観の違い・多様化」「コミュニケーションスキルの低下」という結果がでた。

 社内の風潮や価値観の違いなど、なかなか変えられない要素が多いが、今回の結果を参考に、自社の雰囲気を今一度振り返ってみてはいかがだろうか。