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労働人口減少の中、増え続けるフリーランス人口。「TimeTicket Pro」で個人が法人に「時間」を販売

2019.06.27

 個人の時間を売買するシェアリングエコノミーサービスを展開する「TimeTicket」は、株式会社グローバルウェイ(本社:東京都港区)により運営していたが、2019年4月に「株式会社タイムチケット(本社:東京都港区)」として分社化。

 株式会社タイムチケットは、2019年6月26日に個人が法人に時間を販売することのできるサービス「TimeTicket Pro」をリリースした。

■タイムチケットとは

 タイムチケットとは、個人が時間を売買できるプラットフォームサービス。

 現在のユーザー数は約15万人で、副業ノウハウ、プロフィール写真撮影、恋愛相談、転職・キャリア相談など、約33,000種類の個人の時間がチケットとして販売されている。取引手数料はチケット代金の約10%~25%に設定している。

■成長するフリーランス市場

 フリーランス市場では個人同士だけではなく法人からの依頼も多く存在している。今後増えると予測される法人からの依頼案件に対応するために、タイムチケットでは、個人が法人に“時間を販売”できる「TimeTicket Pro」をリリースすることを決定した。

 総務省の調査によると、労働人口は2030年には5,600万人に上り、そのうち非正規は約37%の2,100万人になると予測されている(総務省 2016年度労働力調査)。そして、フリーランスの市場規模は2030年には現在の2倍の40兆円規模になると予測されている。

 現在フリーランスの業種の多くはITエンジニアやデザイナー等だが、情報化社会が進むにつれ、これらの職種もさらに需要が増すと予測される。

 フリーランス市場で必要なのが、取引実績を定量的に評価し、適正な評価と報酬を得られるようにすることだ。そのために、タイムチケットでは適正な評価や情報の開示を行っている。

■ 個人が法人に“時間を販売“できる「TimeTicket Pro」

■  個人が法人に“時間を販売“できる「TimeTicket Pro」

 これまでTimeTicketは個人間の時間の取引に注力し、ユーザーコミュニティを構築。サービス開始から4年10ヶ月で15万人を超えるユーザー規模に成長した。

 そのため、TimeTicket内にTimeTicket Proというサービスを立ち上げ、個人が法人ユーザーに対して時間を販売できるようになる。

 まずはスタートアップ企業、Web/IT企業と個人間の時間の取引にフォーカスしたサービスをリリースする。

 TimeTicketは、従来の業務委託や人材派遣とは異なり、取引手数料を完全開示。また、取引内容と取引評価をチケット内に格納して、取引実績を外部に公開することにより、信用力が蓄積され、個人の時間の価値を適正化することができる。

 TimeTicket Proは、これまで不透明であった人材業界や業務委託業界の取引を刷新し、時間を販売する個人が正当に評価されることを目指している。

■まとめ

 労働人口減少が問題視される中、フリーランス人口は増え続けている。反面、正当に評価されないなどの問題点もあった。

 取引実績を定量的に評価し、適正な評価と報酬を得られる「TimeTicket Pro」を利用することにより、信用力が蓄積され、個人の時間の価値を適正化することができるようだ。
 
 時間単位で人員を配置したい、という企業にとって注目すべきサービスといえるのではないだろうか。

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