仕事の自慢はやりがい!建築ラッシュで採用ニーズの高い建築業界、現場で働く人の本音調査
国際的なスポーツイベント、東京オリンピック・パラリンピックを控えている日本。世界中から観光客が訪れることによって、経済効果も期待されている。
東京オリンピック・パラリンピックが終わった後も、2025年に大阪で開かれる「万博」、2027年に予定される「リニア新幹線関連工事」など、大規模なイベントや公共工事が控えている。また、オリンピック直前は工事費が高騰しているため、大会後の施工を計画しているところも多く、建設業界の需要は右肩上がりとなっている。
そのような中、実際に現場で働いている人からはどのような声が挙がっているのか。現在建設業界で働いている20代~30代の施工管理者を対象に、「建設業界の実態」に関する意識調査を実施した。
■施工管理者に聞く!建設業界で働こうと思ったきっかけについて
現在建設業界で働いている20代~30代の施工管理者に「建設業界で働こうと思ったきっかけを教えてください」と質問をしたことろ、以下のような回答が得られた。
・「社会貢献ができるので、やりがいを感じることができそうだと思った」(千葉県/男性/30代)
・「自分の仕事がこの先も形に残るのが嬉しい。やりがいを感じる!」(兵庫県/男性/30代)
・「人が安心して住める場所を提供したいと思ったから」(群馬県/女性/20代)
・「モノづくりが好きだから」(栃木県/男性/30代)
■「強い達成感がある」建設業界で働いて感じたメリット
「実際に建設業界で働いて感じたメリットについて教えてください」という質問をしたところ、『強い達成感がある(35.1%)』と回答した人の割合が最も多く、次いで『人の役に立てる(32.4%)』『仕事としての安定性が高い(18.0%)』『コミュニケーション能力が身に付く(8.1%)』『資格取得やスキルアップにつながる(5.4%)』と続いた。
自分自身が関わった仕事がライフラインになったり、有名な建物になって自慢できたりと、仕事のやりがいや達成感があるようだ。
■デメリットは「労働環境」
デメリットについて聞いてみると、『長時間残業や休日出勤が当たり前(42.3%)』と回答した人の割合が最も多く、次いで『仕事がある時とない時の落差が激しい(28.8%)』『給与が低い(24.3%)』『仕事を丁寧に教えてくれない(4.5%)』と続き、労働環境や教育・研修についての課題が浮かび上がった。
■建設業界は「将来性のある仕事」
「2020年以降も建設業界のニーズは高くなっていくと思いますか?」という質問をしたところ、7割以上の人が『はい』と回答した。
過去に、20代の働いている男性を対象に「どのような仕事が理想的ですか?」という質問をしたところ、『将来性がある仕事』と回答した人が最も多いという結果が出ている。
建設業界は人が生きるために必要な、やりがいを感じることができる職業であり、まさに"理想の仕事"と言えるだろう。
■まとめ
2020年東京オリンピック・パラリンピックを始め、競技施設に加えて宿泊施設等の建設が急ピッチで進行し、現在好景気となっている建設業界。
実際に働いている人からは、仕事の自慢はやりがいや達成感があるという回答があった。しかし反面、長時間残業や休日出勤が当たり前という労働環境のデメリットの回答もあった。
長時間残業や休日出勤が発生している現状を正確に把握し、その一つひとつに対して施策していくことが重要のようだ。