IT人材不足の表れか。「SE・エンジニア・運用」IT系人材の求人件数が前年比258％に。

　ディップ株式会社（本社：東京都港区）が運営する正社員・契約社員求人情報サイト「バイトルNEXT」は、2019年6月度の正社員・契約社員の求人件数レポートを発表。

　「SE・PG・エンジニア・運用」求人件数は前年同月と比べると258.7％増加となり、IT業界も人材不足に陥っているようだ。

■職種別仕事件数増加率（2019年6月度　全国：大カテゴリ）

　「バイトルNEXT」に掲載された6月の正社員・契約社員の求人件数は約27,000件で、前月比＋14.1％、前年同月比＋20.1％となり、前年同月比は14カ月連続で増加した。

　職種別（大カテゴリ）にみると、前年同月比で「看護・介護」や「SE・PG・エンジニア・運用」などの「専門的職業」が＋78.3％、「サービスの職業」が＋94.8％となった。

　　　

バイトルNEXT 応募数推移（全国）

　　

■ テスト・評価などを含む「SE・PG・エンジニア・運用」求人件数は前年同月比258.7％増

　他職種と比較しても求人倍率が非常に高い傾向が続いており、未経験でも紹介できる人材紹介の求人なども増加しているのが要因となっている。

　経験者採用を主流とした人材獲得だけでなく、未経験者の育成が活発化し、求人件数の増加に影響したと考えられる。

■「製造系」求人件数は前年比同月比65.0％減であるものの、前月比121.8％増と回復

　今年の1月から減少傾向だった「製造系」求人件数は前年同月比65.0％減であるものの、前月比で求人件数は回復傾向となった。

　採用手法の工夫により、自動車関連の製造の求人件数が増加した。

　消費増税前の駆け込み需要に合わせた新型自動車の発売なども背景にあったと考えられる。

■まとめ

　「SE・エンジニア・運用」IT系人材の求人件数が前年比に比べて258％になり、IT業界は、深刻な人材不足に陥っているようだ。

　企業は、転職希望のエンジニアを待っている状態でもある。

　自社の待遇面や労働環境を見直していくことが大切であるといえるだろう。

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