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従業員のメンタル不調の原因 3位「パワハラ」、2位、「長時間労働」、1位は?

2019.07.11

 メドピア株式会社(本社:東京都中央区)の連結子会社である株式会社Mediplat(本社:東京都中央区)は、法人向け産業保健支援サービス「first call」を展開し、2019年6月時点で300社以上に導入されている。

 「first call」は、「オンライン産業医」「オンライン医療相談」「ストレスチェック」を提供するサービスだ。

 今回、株式会社Mediplatは、産業医500人を対象に「従業員のメンタル不調」に関するアンケート調査を実施し、「メンタル不調の原因」、「メンタル不調の分かりやすいサイン」、「休職後の復職の成否を分ける要因」等に関する産業医の経験知を取りまとめた。

■従業員のメンタル不調の「原因」は「職場の人間関係」が最多

Q1.従業員のメンタル不調の原因で、多いものは?
Q1.従業員のメンタル不調の原因で、多いものは?

 従業員のメンタル不調の原因として多いものは何か質問したところ、1位は「職場の人間関係」だった。続いて2位は「長時間労働/業務過多」、3位は「パワハラ」であった。

■特に「上司との人間関係」がメンタル不調の原因に

Q2.メンタル不調の原因となる「職場の人間関係」で最も多いものは?
Q2.メンタル不調の原因となる「職場の人間関係」で最も多いものは?

 Q1で「職場の人間関係」を選択した人に、何がメンタル不調の原因となるか質問したところ、「上司との人間関係」が74%と、過半数を占める結果となった。

<具体的な事例>
・ある企業で支店ごとの面談を実施した際に、特定の支店のみストレス過多の職員が多く、人間関係が悪いのが雰囲気から読み取れた。

・ストレスチェックで産業医面談の希望があり面談した際、配置転換を希望された。人間関係が原因だと思われたが、本人がそうとははっきり言わないので困ったことがある。

・上司からメールの返信がないこと。新人で採用されたが、判りやすく教えてくれない状況が続き、鬱になり、精神科を受診して1カ月休職になったケースがあった。薬物治療し、他の部門(人間関係良好)で現在は生き生きと勤務している。

・目標を上司と十分に相談のうえで設定しているはずだが、本人の見込み違いなのか、上司の期待に応えようとしてなのかはわからないが、無理をしているように感じることがある。

・仕事の量が管理職になるほど高くなるのに対して、やりがいや賃金が伸びてないのが、よく見受けられる。

■従業員のメンタル不調の「分かりやすいサイン」は?

Q3.従業員がメンタル不調になっている可能性があるときの分かりやすいサインは?
Q3.従業員がメンタル不調になっている可能性があるときの分かりやすいサインは?

 従業員がメンタル不調になっている可能性がある時の分かりやすいサインは何かを質問したところ、半数以上が「遅刻や欠勤が増える」「表情が暗くなる」と回答した。

<具体的なサインの例>
・裁量労働でも、出社が遅くなる時は危険信号。離席が多い人も。

・突発の休み、特に月曜日の休みが多くなる。

・あきらかに覇気がなくなり、不眠のためか疲れている感じがよく表情にでる。

・いっぱいいっぱいで顔が硬くなる。

・ミスが増えて、自責的となる。

・睡眠不足のため、遅刻、ミスが顕著になる。

・健康状態に何ら問題のない若手が急に腹痛、頭痛を強く訴えて泣きべそをかく。

■従業員との日常的な会話が早期発見につながる

Q4.従業員のメンタル不調を早期発見するために、経営者や人事の方が行った方が良いことは?
Q4.従業員のメンタル不調を早期発見するために、経営者や人事の方が行った方が良いことは?

 従業員のメンタル不調を早期発見するために、経営者や人事の方が行った方が良いことは何か聞いたところ、従業員との日常的な会話や定期的な面談などが挙げられた。

■メンタル不調で休職した後の「復職」はうまくいくのか

Q5.メンタル不調で休職した後、復職がうまくいくケースと、うまくいかないケースはどちらが多い?
Q5.メンタル不調で休職した後、復職がうまくいくケースと、うまくいかないケースはどちらが多い?

 メンタル不調で休職した後、復職がうまくいくケースと、うまくいかないケースはどちらが多いかと質問したところ、「どちらかというと『うまくいかない』ケースが多い」と答えた産業医が約半数という結果となった。

 ここでいううまくいかないケースとは、休職のまま退職に至ったり、復職後に退職に至ってしまうケースのことだ。

■メンタル不調での休職後、職場の理解やフォローが重要

Q6.メンタル不調で休職した後の復職、成否を分ける要因として大きいものは?
Q6.メンタル不調で休職した後の復職、成否を分ける要因として大きいものは?

 メンタル不調で休職した後の復職、成否を分ける要因として大きいものは何かを質問したところ、3分の1を超える産業医が「職場(上司や同僚)による理解やフォローの有無」と回答した。

<理由(一部を抜粋)>
・本人を精神的に孤立させない、職場周囲でサポートしているという強いメッセージを送ることが大事。

・「元と同じ職場に戻す」ことは避けた方がよい。

・何よりも周りの人々の理解が不可欠。また経験上、職場や業務内容も変えたほうが良い。

・業務量が多いと再発するケースが多い。

・職場や家族のフォローがないと治療の継続が難しい。

・本人の資質のせいにしてしまっては元も子もないが、実際そうとしか言えないような場面は多い。

・早期介入できないと重篤化し、改善までに時間がかかる。時間がかかると復職への気持ちのハードルが上がる。また、業務内容も日々変化しており、変化への対応が難しくなり自信喪失につながる。

■調査概要

・調査対象:医師専⽤コミュニティサイトMedPeerに会員登録をする医師の内、産業医資格があり、現在産業医として事業所で従事している医師
・有効回答:500人
・調査期間:2019/6/4~2019/6/7
・調査方法:インターネット調査

■まとめ

 「従業員のメンタル不調の原因」の1位は長時間労働ではなく「上司との人間関係」という結果だった。

 従業員のメンタル不調の早期発見のために、上司と部下の日常的なコミュニケーションの仕方や様子を振り返る必要があるといえそうだ。

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