残暑での熱中症リスクへの備え。夏場の作業員をIoTで見守る「みまもりWatch」の提供開始
株式会社オプテージ(本社:大阪市中央区)は、LoRaWAN(R)対応の腕時計型ウェアラブルトラッカーを活用し、屋外作業や工場などにおける現場業務の安全性向上を支援する作業員安全管理支援ソリューション「みまもりWatch」を2019年7月16日(火)に提供開始した。
夏場の作業員をIoTで見守ることができ、熱中症などの対策として活用できる。さらに、夜間の一人作業を行う作業員の、急な体調不良を早期に発見することも出来るようだ。
※IoT(Internet of Things)は、今までインターネットにつながっていなかったモノをつなぎ、相互に情報交換をする仕組み。
■背景
日本では近年酷暑が続いており、熱中症の発生件数が増加傾向にある。
昨年では熱中症による救急搬送者が9万5,000人、死亡者数が1,500人を超えた。
就業中での熱中症も多数発生しており、特に屋外作業・高温作業が多い製造業、建設業においては、各所への温湿度計の設置や水分補給の呼びかけ等、熱中症対策に積極的に取り組まれている。しかし、環境や個人の体調にも左右されることから、作業員ごとの体調管理を綿密に行っている企業はまだ少ないというのが現状だ。
また、熱中症以外でも、夜間の一人作業等で作業員の急な体調不良を早期に発見したいというニーズもある。
■「みまもりWatch」の概要
このソリューションは、45gと軽量な腕時計型ウェアラブルトラッカーと、温湿度センサーおよびmineoSIMを内蔵したLoRaWAN(R)親機をセットにしたソリューションで、Web画面による集中監視をすることが出来る。
■【特長1】作業者への配布はウェアラブルトラッカーのみで、貸与管理の容易化を実現
作業員はLoRaWAN(R)対応のウェアラブルトラッカーを着用するのみ。
スマートフォンを活用したソリューションに比べ、貸与管理の軽減と情報漏えいリスクの低減が可能だ。
■【特長2】通信コスト(ランニング)が安価に
ウェアラブルトラッカーの情報は、通信コストが不要なLoRaWAN(R)によって、親機に情報を送信する。その親機は1台で100人以上をカバー。
通信コストはその親機から株式会社オプテージIoTプラットフォームのみとなるため、複数台のスマートフォンを利用したケースに比べ、安価になる。
■【特長3】医療関係者の知見をもとに、当社独自でアルゴリズム化した熱中症危険度を採用
関西電力病院 救急集中治療科部長 端野 琢哉医師の監修のもと、株式会社オプテージでアルゴリズム化した熱中症危険度で判定している。
■ウェアラブルトラッカーの主な機能
・「管理者Web」で集中管理する機能
:心拍、皮膚温度、GPS機能、SOS機能(ボタン)、転倒検知、心拍低下アラート
・その他の機能
:歩数、歩行距離、消費カロリー、時計、アラーム、ブザー・バイブ
■まとめ
管理者がWeb画面上で、作業員の体調や作業場所を確認できる「みまもりWatch」。
作業員の転倒を検知したり、作業員からのSOSを把握したりできるようだ。
人員確保が難しい現在、十分な安全管理を実施出来ず、発見の遅れが重大な事故につながる可能性もある。
夏本番を前に熱中症リスクへの備えとして、このような作業員の安全管理システムを導入してみてはどうだろうか。