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専門職の仕事の満足度は「やりがい」「誇り」を感じること。社員の離職要因とエンゲージメントに関するレポート

2019.07.23

 マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマークは、同社が運営する「D style web」のアンケートモニター会員1万1,888人に対して、社員の離職要因とエンゲージメント(愛着心・思い入れ)に関するアンケートを実施。業種別にその分析レポートを公開した。

■アンケートを実施した背景

 多くの企業が人材不足に悩む昨今、人事戦略のひとつとして、従業員の会社に対するエンゲージメント(愛着心・思い入れ)などを知るために、多くの企業が従業員満足度調査を導入している。

 今回は、およそ1万人の回答データをもとに、離職理由とエンゲージメントの関係性を業種別に分析した。

■総括:満足度と離職意向には関連性あり。業種によって、満足度と離職意向の差が大きい。

アンケート結果を総括して、明らかになったのは以下の3点。

 ①専門職・ブルーカラー系で大きな開きがある。専門職は、「やりがい」「誇り」を感じられるため、満足度が高い。一方、製造関連業は、キャリアパスが不透明で将来設計を立てにくいことが、不満要素となっている。

 ②働き続けたいと思えるかどうかの大きなポイントは、「達成感」。また、働き方や福利厚生は、最低限整えておくべき必要があるようだ。

 ③社員のエンゲージメントを高めるためには、社員に「やりがい」「達成感」を見出してもらうことと「キャリアパス」を描いてあげることが大切。「やりがい」「達成感」を見出してもらうためには、困難を乗り越えた際、できなかったことができるようになった際には、そのことを認めてあげる必要がある。その上で、最低限の制度や環境を整えることができれば、離職のリスクを軽減することができそうだ。

 社員一人ひとりに目をむけ、小さな変化にいち早く気付く必要があるようだ。

■全体の満足度と離職意向:満足度は約39%、離職意向は約26%

全体の満足度と離職意向
全体の満足度と離職意向

 全体の満足度と離職意向を聞いたところ、満足度は約39%、離職意向は約26%という結果が出た。

 「あなたは、今の職場で働くことに満足していますか」という質問に対しては、「あてはまる」と答えたのが10.5%、「どちらかといえばあてはまる」と答えたのが28.2%だった。

 「あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか」という質問に対しては、「どちらかといえばあてはまらい」と答えたのが12.5%、「あてはまらない」と答えたのが13.1%だった。

■業務別の満足度:業種によって、職場への満足度に大きな差がある。

業種別にみる満足度
業種別にみる満足度

 

 

業種別の満足度ランキング
業種別の満足度ランキング

 社員の満足度は、業種によって差が大きい結果となった。

 「コンサル・シンクタンク・専門技術サービス」は満足度が50.3%と最も高い。他にも、専門性の高い業種や安定性の高い業種では満足度が高い結果となった。一方、製造関連業やサービス業の多くで、満足度が低い傾向が見られた。

 

満足度に影響する要因
満足度に影響する要因

 満足度に影響を及ぼす要因として、コンサル・シンクタンク・専門技術サービス業では、ハラスメントフリーな組織環境と、仕事そのものの「やりがい」が満足背景要因となっているようだ。

 鉄鋼・金属製品製造業の満足度が低いことの主要因だと考えられるのが、達成感の低さや評価のされにくさ、キャリアパスの不透明さだ。

 専門的な知識を必要とする業種では、やりがいを得られているため、それが誇りとなり満足度が高くなっていると推察できる。

■業種別の離職意向:満足度と同様、業種によって離職意向に大きな差がある。

業種別にみる離職意向
業種別にみる離職意向

 

 

業種別の離職意向ランキング
業種別の離職意向ランキング

 社員の離職意向も、満足度と同様に、業種によって差が大きい結果となった。

 専門性や安定性の高い業種では総じて離職意向が低くなっている。一方で、製造関連業やサービス業の多くで離職意向が高い傾向が見られた。

 

離職意向につながる要因
離職意向につながる要因

 公務員は福利厚生制度、達成感や仕事そのものに対する充足感の高さが働き続ける意欲に繋がっているようだ。

 宿泊・飲食・生活関連サービス業は、働き方、福利厚生、給与・報酬に対する満足度の低さが、離職に繋がる大きな要因のようだ。

 働き方への不満や制度の不十分さが働き続ける意欲を低下させる要因と考えられる。  

■まとめ

 「やりがい」や「誇り」を感じやすい専門職に関しては、離職意向が低い傾向が見られた。専門職以外の職場で、「やりがい」や「誇り」を感じられる「達成感」を社員に与えられるかどうかがキーポイントといえるだろう。

 人材不足な状況の中、長く社員に働き続けてもらうためには、達成感を与えられるような職場環境や制度を整えることが重要なようだ。

 

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