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若手社員が望む働きやすいオフィス空間とは? 離職率低下による人手不足解消へ

2019.07.26

 壁紙ブランド「WhO(フー)」を展開している野原ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:野原弘輔)は、働きやすい環境づくりをサポートするため、全国20代~30代のオフィスで働く男女を対象に「若手社員が望むオフィススペース」に関するアンケート調査を実施。

 コミュニケーションを取りやすいオフィスを希望している若手社員が多いことがわかった。

■アンケートを実施した背景と調査方法

 「働き方改革関連法」が2019年4月に施行され、約3ヶ月が経った。働き方改革の一環として、就業時間を通常よりも短くする「時短勤務」や、子育てをする社員の仕事との両立を支える「育児休業・育児休暇」、柔軟な働き方を可能にする「フレックス制度」など、企業はさまざまな取り組みを行っている。

 働き方改革が浸透してきている中で、今後若者に選ばれる企業になるためにはどのような取り組みが必要なのか。今回は、働きやすいオフィス空間に視点を向け、全国20代~30代のオフィスで働く男女を対象に「若手社員が望むオフィススペース」に関するアンケート調査を実施した。

【調査概要】 若手社員が望むオフィススペースに関するアンケート
【調査期間】 2019年7月3日(水) ~ 2019年7月4日(木)
【調査方法】 インターネット調査
【調査人数】 1114人
【調査対象】 全国20代~30代のオフィスで働く男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

■働く上で重要だと思うことは?第1位は「コミュニケーション力」

■働く上で重要だと思うことは?第1位は「コミュニケーション力」

 「働く上で重要だと思うこと」を聞いた。

 最も多かった回答は「コミュニケーション力(48.6%)」。次いで「信頼関係(18.9%)」「チームワーク(13.3%)」という結果だった。「コミュニケ―ション力」や「信頼関係」「チームワーク」といった、人間関係に関わる回答が多い傾向が見られた。

 円滑にビジネスを進めていくには、良好な「社内コミュニケーション」が欠かせない。社員同士のヨコの関係性だけでなく、タテのコミュニケーションの活発化は、業務効率化や生産性向上、離職率低下による人手不足解消なども期待でき、企業が競争力を上げるための重要な要素のひとつと言える。

■約8割が、社内環境でコミュニケーションを取るスペースが「重要だと思う」と回答

■約8割が、社内環境でコミュニケーションを取るスペースが「重要だと思う」と回答

 次に、「社内環境でコミュニケ―ションを取るスペースは重要だと思うか」を聞いた。

 全体の81.7%、8割以上の方が「重要だと思う」と回答。

 働く上でとても重要なコミュニケーションだが、20代~30代の若手社員はコミュニケーションを取るスペースも大切であると考えていることがわかった。

■「リフレッシュスペース(フリースペース)」でコミュニケーションを取っている社員が約6割

■「リフレッシュスペース(フリースペース)」でコミュニケーションを取っている社員が約6割

 実際に、社内のどこでコミュニケーションを取ることが多いかを聞いた。

 最も多かった回答は「リフレッシュスペース・フリースペース(58.8%)」。次いで、「執務スペース(16.1%)」「会議室(14.0%)」という結果だった。

 社内にいる中で最も長い時間を過ごしているであろう「執務スペース」ではなく、リラックスした状態で過ごすことができる「リフレッシュスペース」が、社内のコミュニケーションを活発化する上で重要だということがわかった。

■約6割が、コミュニケーションを取るスペースが「理想的ではない」と回答

■約6割が、コミュニケーションを取るスペースが「理想的ではない」と回答

 しかし実際に、今働いているオフィスは若手社員にとってコミュニケーションを取りやすい環境と言えるのだろうか。オフィスのコミュニケーションを取るスペースが理想的がどうかを尋ねた。

 6割近くの方が「理想的ではない」と回答。オフィスの環境に不満を持つ若手社員が多いようだ。

 「理想的ではない」と回答した方が多い中、「理想的」と回答した人に、その理由を聞いてみた。

 ■理想的と回答した理由は?

・「広くてオシャレなので、特に不満はありません!」(東京都/会社員/30代女性)

・「デザインにこだわられたキレイな空間なので、リラックスできる」(東京都/経営者・役員/30代女性)

・「リフレッシュスペースで飲食しながらだと、いつもより会話が弾む」(京都府/会社員/30代男性)

 オフィスのデザインに関する意見が目立った。デザインによって、やる気やモチベーションに影響があるようだ。

■若手社員の約7割が「オシャレなオフィス」で働きたいと考えている

■若手社員の約7割が「オシャレなオフィス」で働きたいと考えている

 続いて、「オシャレなオフィス」で働きたいと思うかを聞いた。

 7割以上が「はい」と回答。オシャレなオフィスに憧れを抱いている若手社員が多いようだ。

 さらに、「コミュニケーションスペースがオシャレだとどのような効果があると思うか?」と聞いたところ、「会社の雰囲気が良くなる(50.2%)」「モチベーションアップにつながる(20.4%)」「人に自慢したくなる(10.8%)」「ここで働いていることに誇りを持てる(10.7%)」「クリエイティブな思考が高まる(5.3%)」といった意見があった。

 若手社員にとって、オシャレなオフィスはモチベーションを上げるだけではなく、「人に自慢したくなる」「誇りが持てる」など、自分が勤務する会社に対して、より自信を持つことができる要素のひとつだと言える。

■「カフェのようなデザイン」のコミュニケーションスペースがあるオフィスで働きたいという回答が最も多い

■「カフェのようなデザイン」のコミュニケーションスペースがあるオフィスで働きたいという回答が最も多い

 「どのようなデザインのコミュニケーションスペースがあるオフィスで働きたいか」を尋ねた。

 最も多かった回答は、「カフェのようなデザイン(33.3%)」。次いで「ナチュラルなデザイン(29.8%)」「自然を感じる解放感のあるデザイン(18.3%)」という結果だった。

 「カフェのようにリラックスできる空間があるオフィスで働きたい!」と考える若手社員が多いようだ。

■コミュニケーションスペースに求めることは「デザイン」。では「会議室」や「執務室」の場合は?

■コミュニケーションスペースに求めることは「デザイン」。では「会議室」や「執務室」の場合は?

 コミュニケーションスペースに「オシャレなデザイン」が求められていることが分かったが、「会議室」や「執務室」についてはどのような空間が望まれるのだろうか。

 「どのような会議室を使用したいか」と尋ねたところ、「コミュニケーションが取りやすい明るい空間(48.3%)」と回答した方の割合が最も多く、次いで「クリエイティブな発想が生まれるオシャレな空間(26.2%)」「白とグレーを基調としたシンプルな空間(16.4%)」が続いた。

 次に、「どのような執務室で働きたいか」と尋ねたところ、こちらも「コミュニケーションが取りやすい明るい空間(38.5%)」と回答した方の割合が最も多く、次いで「一人で集中できるシンプルな空間(28.8%)」「クリエイティブな発想が生まれるオシャレな空間(25.0%)」と続いた。

■まとめ

 コミュニケーションスペースに求められることは「デザイン」であることが分かった。さらに会議室・執務室ともに、「コミュニケーションが取りやすい明るい空間」を求められていることが分かった。

 会議室や執務室は業務上のコミュニケーションを図る上で重要なスペースであることから、コミュニケーションスペース同様、デザインにこだわり明るい空間であることが大切ではないだろうか。

 インテリアや内装を変えることは、コスト面などの心配もあるだろう。まずは「壁紙」などの変更しやすい部分から変化をつけてみてはどうだろうか。

 これからの時代を担う若手社員にとって働きやすい環境を作るためにオフィスのデザインや雰囲気を変えることは、離職率を低下させ、人手不足解消へと繋がるかもしれない。

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