内定承諾の決め手は? 入社してもらうために抑えておきたい2つのポイント
大学生を対象にしたキャリア教育支援NPO エンカレッジは、2020年度に卒業予定の全国の大学生/大学院生を対象に6月時点での就職活動の状況についてアンケート調査を、株式会社RECCOO(所在地:東京都恵比寿)と共同で実施した。
本調査の目的は、就職活動をする学生の状況調査となる。
■上位校を中心に483名が回答
上図は、回答者の在籍大学群別の割合となる。
各大学群に含まれる大学は以下の通り。
・「東京一工」:東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学
・「旧帝大」:北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学
・「有名国立」:筑波大学・東京外国語大学・お茶の水女子大・千葉大学・横浜国立大学・神戸大学
・「地方国立大」:山形大学・新潟大学・埼玉大学・香川大学・長崎大学・鹿児島大学 他多数
・「早慶上智」:早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学
・「関関同立」:関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学
・「GMARCH」:学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学
・「私立上位」:国際基督教大学、東京理科大学、南山大学 他
■20卒の学生 6月中旬時点で約6割が就活を終える
20卒学生に現在の就職活動の状況を質問したところ、約6割が「就活を終了した」と回答した。
また、「選考は終えたが複数の内定先で迷っている」学生や、「選考を受けている(終盤)」と回答した学生の数を踏まえると、20卒学生の9割弱が就職活動の終盤、もしくは就職活動を終えていることが分かる。
一方で、6月中旬以降にも積極的に就職活動を続ける層も約1割ほど存在する。
■大学3年/修士1年の6-7月で半数以上が就職活動開始
大学3年/修士1年の6~7月に就職活動を開始した20卒学生が最も多く、3割弱となった。
それ以前に動き出していた層を合わせると、夏休み前に就職活動を始める20卒学生が過半数に上がる。
また、「就活を終了した時期」に関しては「まだ終了していない」を除けば、大手企業の内定が出始める時期である6月が最も多いが、大手の内定を待たずして就活を終えている層も約4割いることが分かった。
■内定承諾の決め手は「社員の人柄・雰囲気」
内定承諾した20卒学生に、その決め手を質問したところ「社員の人柄や雰囲気が合う」と回答した割合が最も多く、3割を超えた。
次点で「希望の業務ができる」や「会社のビジョンに共感している」「自分のことを理解されている」と回答する20卒学生が2割弱から1割程度いた。
これらを踏まえると、内定承諾してもらうために気を付けなくてはならない2つのポイントが分かる。
1つはインターンシップや説明会、選考の過程で「社員の人柄や雰囲気」や「ビジョン」をアピールし、自社理解してもらうこと。
そして、もう1つは学生の希望や適正を正しく理解し、それを学生とのコミュニケーションに反映させることだ。
■調査概要
【20卒向け】就職活動に関するアンケート(2019年6月)
・調査対象:2020年に卒業予定の大学生・大学院生
・調査期間:2019年6月8日(土)~6月15日(土)
・回答方法:WEBにて回答
・有効回答数:483名
■まとめ
採用したい人材の入社をより確実なものにするには、インターンシップや説明会、選考の過程で「社員の人柄や雰囲気」や「ビジョン」をアピールし、自社理解してもらうことと、学生の希望や適正を理解し、それを学生とのコミュニケーションに反映させることが重要であることがわかった。
人事担当者は、今回のアンケート調査を参考にしてみてはどうだろうか。