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模範型が多いのは?転職回数でわかる社員のタイプ

2019.09.27
転職回数別社員タイプ
転職回数別社員タイプ

 マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(本社:東京都渋谷区東)は、同社が運営する「D style web」のアンケートモニター会員1万1,888人に対して、自社が開発したES調査(ASQ)と同内容のアンケートを2019年3月14日~2019年5月7日の期間で実施し、離職意向とエンゲージメント(愛着心・思い入れ)に関する分析レポートを公開した。

■エンゲージメントとは?

 エンゲージメントという言葉には「約束」「婚約」といった意味があり、企業や人、ブランドやサービスなどへの愛着・絆、関係性を指す。現在では、FacebookやTwitter、InstagramなどSNSの効果測定の値(エンゲージメント率)としても注目されている。

■エンゲージメントの総合結果

■エンゲージメントの総合結果

 「あなたは、今の職場で働くことに満足していますか。」また、「あなたは、この職場で働き続けたいと思っていますか。」と質問したところ、満足度は、38.7%、離職意向は25.6%となった。

■転職回数は3回までがボーダーライン

■転職回数は3回までがボーダーライン

 「転職回数によって社員タイプに違いはあるのか?」を調べたところ、模範型社員は、転職回数3回までに多くみられ、4回以上になると急減し、受け身社員が多くなることがわかった。

■40歳前半が満足度の分岐点となり、転職回数が多い程低くなる

■40歳前半が満足度の分岐点となり、転職回数が多い程低くなる

 年齢と転職回数別にみる満足度を調べたところ、40歳にかけて一時的に下がるものの、45歳以降は上昇する。また、転職回数が多くなるほど満足度は低くなることがわかった。

■40歳前半が離職意向の分岐点となり、転職回数が多い程高くなる

■40歳前半が離職意向の分岐点となり、転職回数が多い程高くなる

 年齢と転職回数別にみる離職意向は、40歳にかけて一時的に上がるものの、45歳以降は再度低くなるようだ。

 また、転職回数が多くなるほど離職意向が高くなることから、不満があって転職を繰り返している人は、転職の度に条件が悪くなっているものと推察される。

■まとめ

 模範型社員は、転職回数3回までに多くみられ、4回以上になると急減し、受け身社員が多くなることがわかった。
 
 とはいえ、転職回数の多い応募者でも自社に定着し、貴重な戦力になる場合もあるようだ。

 今回の調査結果は参考としつつも、採用の際には、転職に至った理由やキャリア蓄積に関するビジョンが納得できるかどうかを吟味し、合否を判断していかなければならないだろう。

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