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「働き方改革」関心があるテーマトップ3

2019.10.04

 株式会社Insight Tech(本社:東京都新宿区)は運営する『不満買取センター』上で、「働き方改革」をテーマについてアンケートを実施。男女1,253名から回答を得て、解析ツール『ITAS』で解析を行なった。

 「働き方改革」に関心があるテーマは何だろうか。調査結果を報告する。

■働き方改革の認知度は97%

■働き方改革の認知度は97%

 「働き方改革についてどの程度知ってますか?」と質問したところ、97%が「知っている」(改革案の内容を詳しく知っている:3%、大体の改革案の内容を知っている:18%、いくつかの改革案内容を知っている:40%、聞いたことがある:37%)と回答した。

■働き方改革で気になるテーマ

■働き方改革で気になるテーマ

 「働き方改革の取組みの中で、気になるテーマを1つ教えてください」と質問したところ、トップ3は「年次有給休暇付与の義務づけ」(25%)、「雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保」(21%)、「時間外労働の上限規制」(20%)だった。

 男女で10ポイント以上差がある項目は、「雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保」(男性:11%、女性:24%)、「時間外労働の上限規制」(同:29%、17%)となった。

■勤務先が取り組む働き方改革、第1位は「有給義務化」

■勤務先が取り組む働き方改革、第1位は「有給義務化」

 現在就業中の人に、勤務先が実施している働き方改革の取組みを質問したところ、第1位は「年次有給休暇付与の義務づけ」(37%)、第2位は「時間外労働の上限規制」(28%)、第3位は「フレックスタイム制の拡充」(10%)だった。

 一方、47%が「どれもまだ実施されていない・わからない」と回答したことから、まだ取組みに踏み切っていない企業が多いようだ。

■働き方改革による勤務先の変化を4割が実感

■働き方改革による勤務先の変化を4割が実感

 現在就業中の人に、働き方改革の取組みによる変化を感じるか質問したところ、40%が「変化を感じる」と回答した。

■「残業」「有給」に関する意見が多数

■「残業」「有給」に関する意見が多数

 働き方改革の取組みによる変化の内容を質問したところ、「残業」や「有給」といったワードが頻出した。

 残業時間の規制や有給休暇取得義務化など、福利厚生や待遇に関する取組みが主なようだ。

■働き方改革の目標達成は可能と感じる方は1割程度

■働き方改革の目標達成は可能と感じる方は1割程度

 「今後、働き方改革の目標(※)達成は可能だと思いますか?」と質問すると、12 %が「思う」と回答した。
 
 年代別に見ると、10代から50代に向かうにつれ、「思う」と回答した人が減少傾向で、加えて、10代を除き、どの世代も約半数が「思わない」と回答した。目標達成は厳しいとの認識が多いようだ。

※『働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすること』。

■働き方改革の懸念点や不安、「残業」「給料」「有給」に関する意見が多数

■働き方改革の懸念点や不安、「残業」「給料」「有給」に関する意見が多数

 働き方改革の気になるところや不満を質問したところ、「残業」「給料」「有給」といったワードが多く見られた。

 福利厚生や待遇に関する言及が多い傾向にあるようだ。

 「中小企業」というワードも多く、「中小企業では実施が難しい」という意見が目立つ。

 文章では「収入が減る」「仕事量が変わらない」「サービス残業が増える」などが上位にあり、収入への影響、限られた人手を前提とする負荷増加を懸念する声が多いようだ。

■まとめ

 働き方改革」関心があるテーマトップ3は 「有給義務化」「雇用形態によらない公正な待遇確保」「残業規制」という結果だった。

 働き方改革による勤務先の変化を4割が実感している一方で、「残業」「給料」「有給」などの不満もあるようだ。企業側は労働時間の短縮を進めると同時に業務効率を上げる工夫もしていかなければならないだろう。

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