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「やりがい・成長・稼ぎ」なら、どれが一番重要?20代・30代のはたらく価値観

2019.11.01

 総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区)が運営する「ダイレクト・ソーシング ジャーナル」は、20代・30代の企業の人事・採用担当者向けに「doda」会員を対象に、自社の採用活動に活かしてもらうことを目的に、「はたらく価値観」について調査を実施した。

「やりがい・成長・稼ぎ」なら、どれが一番重要なのか。声を紹介する。

■「やりがい」「成長」「稼ぎ」、仕事をする上で大事なものは?

■「やりがい」「成長」「稼ぎ」、仕事をする上で大事なものは?

 「仕事にやりがいは欲しいですか?」「仕事を通して成長したいですか?」「仕事を頑張ってお金を稼ぎたいですか?」と質問したところ、全ての質問に対して「そう思う」と回答した人は60%を超える結果となった。
「少しそう思う」を合わせると、90%近くが「やりがい」や「成長」を求めつつ、「しっかりと稼ぎたい」と考えていることがわかった。

 プライベート重視と思われがちな20代・30代だが、実際は「仕事へのモチベーションが高く、やる気も十分にある」と考えられる。

■「やりがい」「成長」「稼ぎ」に優先順位をつけると?

■「やりがい」「成長」「稼ぎ」に優先順位をつけると?

 「やりがい」「成長」「稼ぎ」に順位をつけたところ、「やりがい」派(46.5%)と「稼ぎ」派(43.2%)に分かれる結果となった。

 「やりがい」派からは、「モチベーションの維持や成長のためには『やりがい』が必要」という声が多く聞かれた。「稼ぎ」派からは主に、「生活のためにはまずは稼ぐことが大切」という意見と、「仕事の評価が給与だから、給与が大切」という意見が挙がった。

■仕事へのやる気はあるが、プライベートは諦めたくない

■仕事へのやる気はあるが、プライベートは諦めたくない

 「プライベートと同じくらい仕事も重要だと思いますか?」という質問に対して、50.8%が「そう思う」、25.4%が「少しそう思う」と回答する結果となった。

 「そう思う」「少しそう思う」と回答した人からは、「オンオフのメリハリ」や「仕事とプライベートのバランス」を重視する声が多く挙がったため、20代・30代の多くは、「プライベートも仕事も、どちらも充実させたい」というバランス重視型であることがわかる。

■理想の残業時間は月10~20時間

 「適切な業務量を考えるときに最も重視するものは?」という質問に対し、43.8%が「残業時間の少なさ」と回答した。

 「残業時間が少ない」と感じる境界線は、月10時間以内と回答した人が46.2%、月20時間以内と回答した人が33.8%だった。よって、20代・30代にとっては、毎日30分~1時間程度の残業が理想と言えるだろう。

 20代・30代の「はたらく価値観」において、「オンオフのバランス」「メリハリ」「プライベートも仕事もどちらも大事」は重要なキーワードだ。よって、採用選考時に、転職希望者の仕事とプライベートの優先順位などを含めた「はたらく価値観」を確認することで、入社時のミスマッチを最小限に抑えることができるだろう。そして入社後は、「その価値観を維持しながら働くことができているか」「やりたい仕事ができているか」という視点でフォローを続けることが重要となるだろう。

■調査概要

・調査対象:20代・30代の「doda」会員
・調査方法:Webアンケート
・実施期間:2019年8月23日~26日
・有効回答数:331件

■まとめ

 今回の調査から、20代・30代の企業の人事・採用担当者には「仕事もプライベートも両方充実させたい」という価値観が根底にあることがわかる。

 成長意欲もあり、やりがいも、給与も求めているという点からも、仕事に対してのモチベーションは高いようだ。しかし、「プライベートの充実があってこそ、仕事もうまくいく」という考え方のため、仕事のためにプライベートを犠牲にはしない傾向あるようだ。

 彼らの価値観をヒアリングするとともに、それらにマッチした制度や環境を整えていくことが重要となってきているのではないだろうか。

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