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「週勤4日&週休3日」日本マイクロソフトが実施した働き方改革『ワークライフチョイスチャレンジ2019夏』の効果測定結果を公開

2019.11.11

 日本マイクロソフトでは、働き方改革(ワークスタイルイノベーション)の自社実践プロジェクトとして、本年夏に「週勤4日&週休3日」トライアルを軸とした「ワークライフチョイスチャレンジ2019夏」を実施した。

 その効果測定の分析結果と、今後の展開について公開された内容を紹介する。

■「ワークライフチョイスチャレンジ2019夏」の概要

 日本マイクロソフトは、働き方改革(ワークスタイルイノベーション)を経営戦略の中核に位置付けており、自社の働き方改革の基本理念として、「ワークライフチョイス」を掲げている。「ワークライフチョイス」は、社員一人一人が、仕事(ワーク)や生活(ライフ)の事情や状況に応じた多様で柔軟な働き方を、自らがチョイス(選択)できる環境を目指すものだ。

 「ワークライフチョイス」の推進に向けた新しい自社実践を実施することで、全社員が「短い時間で働き、よく休み、よく学ぶ」ことにチャレンジし、生産性や創造性のさらなる向上を目指すこと、またその検証結果を公開することで、法人の客の働き方改革の参考にしてもらうことを目的として、「ワークライフチョイスチャレンジ2019夏」を実施した。

■「ワークライフチョイスチャレンジ2019夏」の取り組み

1.ワークライフチョイス推進の「機会」の提供:週勤4日&週休3日制トライアルの実施
・2019年8月の全ての金曜日(2日、9日、16日、23日、30日)を休業日とした。
・正社員は特別有給休暇を取得し、全オフィスをクローズした。

2.ワークライフチョイス推進の「実践」の支援:ワークライフチョイス社員支援プログラムの実施
・「ForWork:自己成長と学び」「ForLife:私生活やファミリーケア」「ForSociety:社会参加や地域貢献」の3つの視点で、自己啓発関連費用や家族旅行費用、社会貢献活動費用の補助などの支援プログラムを実施した。

■「ワークライフチョイスチャレンジ2019夏」効果測定項目

ワークライフチョイスチャレンジ2019夏効果測定結果
ワークライフチョイスチャレンジ2019夏効果測定結果

 「ワークライフチョイスチャレンジ2019夏」の効果測定は、削減や最小化を目標とする指標群(削減)、活性化や増加を目標とする指標群(向上)、社員の気持ちや印象を確認する指標群(満足)の3つの観点で行った。

[削減]
・2019年8月の就業日数:-25.4%(2018年8月との比較)
・2019年8月の印刷枚数:-58.7%(2016年8月との比較)
・2019年8月の電力消費量:-23.1%(2016年8月との比較)

[向上]
・2019年8月の労働生産性(売上/社員数):+39.9%(2018年8月との比較)
・2019年8月の”30分会議”実施比率:+46%(2018年8月との比較)
・2019年8月の”リモート会議”実施比率:+21%(2019年4月~6月との比較)
・2019年8月の一日あたりネットワーク数(人財交流):+10%(2018年8月との比較)

[満足]社員へのアンケート結果より
・ワークライフチョイスチャレンジ2019夏の施策全体に対する評価:
評価する:94.0%、どちらでもない/評価しない:6.0%
・週勤4日週休3日制度に対する評価
評価する:92.1%、どちらでもない/評価しない:7.9%
・”forWork”カテゴリ意識/行動への変化/影響
変化や影響があった:96.5%、変化や影響が無かった:3.5%
・”forLife”カテゴリ意識/行動への変化/影響
変化や影響があった:97.1%、変化や影響が無かった:2.9%
・”forSociety”カテゴリ意識/行動への変化/影響
変化や影響があった:83.5%、変化や影響が無かった:16.5%

  

社内アンケート
社内アンケート

   

  

  

■社員の休暇取得と福利厚生プログラムの影響

・毎週金曜日の特別休暇を“有効に”活用した長期休暇が増加
①55%の社員が、特別休暇に加えて夏季休暇/有給休暇を合わせて取得
②10日以上(実質2週間以上)の長期休暇を6%の社員が取得

・ワークライフチョイス社員支援プログラムの実施により、ベネフィットポイント/ウェルネスポイントの利用が増加
①7-9月に社員が実施した活動に対して1,629件の申請あり。前年同期間比1.7倍
②ベネフィットポイント/ウェルネスポイントの利用が多かった項目:
スポーツ・レジャー(43%)、国内旅行(21%)、リラクゼーション(7%)、自己啓発(7%)
③平日連続5泊の長期休暇を伴う国内旅行費用補助は、例年の3倍の社員が利用

 こうした効果測定の結果や社員の声から、ワークライフチョイスチャレンジ2019夏の取り組みを通じて、とくに以下の洞察を得られたと考えている。

・“ワークライフチョイスチャレンジ2019夏“から見えてきたこと
①社員は「多様な働き方」を求めていること
②多様な働き方の実現には「ワークライフチョイス」が有効であること
③全社一斉のチャレンジが、業務効率化の新たなモチベーションになること
充実した休み/学びの実現のために、さらなる業務効率化に取り組む

・“ワークライフチョイスチャレンジ2019夏“から見えた課題
①有効活用できた社員/部署と、うまくいかなかった社員/部署のギャップ
②いまだ一部のマネージャー/部門で働き方の多様性への理解が不足している
③当社のチャレンジが客の迷惑になるのではないかと考える社員/部門もあれば、客にもこのチャレンジを共有しようと前向きに捉える社員/部門もある

■今後の展開

ワークライフチョイスチャレンジ2019冬
ワークライフチョイスチャレンジ2019冬

 日本マイクロソフトでは、「ワークライフチョイスチャレンジ2019夏」の結果を踏まえて、この冬に自社実践プロジェクト「ワークライフチョイスチャレンジ2019冬」を実施する。

■多様な働き方への"主体的・自律的"チャレンジ

賢く休む/選んで休む
「ワークライフチョイスチャレンジ2019冬」では、多様な働き方への主体的・自律的なチャレンジを促すため、社員への特別休暇の付与は行わないが、社員自身が、有給休暇や年末年始休暇などと組み合わせて、より柔軟に賢く/選んで休めるようにする。

短い時間で働く
夏のチャレンジで社員に呼び掛けた、30分会議、MicrosoftTeamsの徹底活用などの「コミュニケーションのお作法」や、WorkplaceAnalyticsを活用した組織全体の働き方の可視化と分析等を継続して行う。

チャレンジを楽しむ
この冬の働き方・休み方・学び方に関するアイディアを社員から募集する社内コンテストなどを実施する。

■まとめ

 週休3日への移行は、労働時間を削減するということであり、仕事の仕方を変える必要があるため、企業側として大きな決断だったことだろう。しかし、生産性や創造性を向上させようとする、社員の意欲を引き出すこともでき、部門によっては他社にも推奨できる結果だったようだ。
 
 自社にあった働き方を見つけるにあたっては、今回紹介したような大胆な取り組みも参考にしてみてはいかがだろうか。

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