掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

男性は長髪NG!女性はパンプス!身だしなみのルールについてどう思う?

2019.11.20

 日本労働組合総連合会(所在地:東京都千代田区)は、職場における服装・身だしなみや旧姓・通称使用についての決まり・ルールに関する意識や実態を把握するため、「社内ルールにおける男女差に関する調査」を2019年10月2日~10月4日の3日間、インターネットリサーチにより実施した。

 これにより、男女で異なる決まりが多数ある一方、最低限の決まりがあればよいと考える人が多いことが分かった。今回は、身だしなみのルールについて考える、さまざま声を紹介する。

■普段、仕事をするときの服装は?「制服」44.3%、「市販のスーツを含む私服」47.0%

■普段、仕事をするときの服装は?「制服」44.3%、「市販のスーツを含む私服」47.0%

 全国の20歳~59歳の有職者(パート・アルバイトを除いた被用者)1,000名(全回答者)に、仕事をするときの服装を聞いたところ、「制服」は44.3%、「私服(市販のスーツ含む)」は47.0%、「TPOに応じて異なる」は8.7%だった。

 業種別にみると、「制服」が最も高い割合を占めたのは[宿泊業,飲食サービス業](83.3%)、[医療,福祉業](64.8%)、[製造業](59.4%)、[運輸業,郵便業](59.3%)で、「私服」が最も高い割合を占めたのは[教育,学習支援業](73.1%)、[金融業,保険業](71.4%)、[公務](63.9%)、[情報通信業](61.9%)、[卸売業,小売業](50.9%)、[サービス業](48.8%)、[建設業](47.9%)だった。

■服装や身だしなみについての決まりの有無、宿泊業や飲食サービス業が高い傾向

■服装や身だしなみについての決まりの有無、宿泊業や飲食サービス業が高い傾向

 全回答者(1,000名)に、自身の勤め先では、服装や身だしなみについて決まりはあるか聞いたところ、「ある」は57.1%、「ない」は42.9%で、決まりがあるという人が多くなった。

 業種別にみると、服装や身だしなみについて決まりがあると回答した人の割合が高くなったのは、[宿泊業,飲食サービス業](86.7%)や[金融業,保険業](71.4%)だった。

 仕事で社外の人に会う機会の有無別に、決まりがあると回答した人の割合をみると、機会がある人では60.5%と、機会がない人(52.9%)と比べて高くなった。

■服装や身だしなみについての規定方法 TOP3「就業規則」「服務規程」「服装規定」

■服装や身だしなみについての規定方法 TOP3「就業規則」「服務規程」「服装規定」

 勤め先で、服装や身だしなみについての決まりがある人(571名)に、その決まりは何で規定されているか聞いたところ、「就業規則」(45.7%)が最も高く、以降、「服務規程」(26.3%)、「服装規定」(20.8%)、「口頭説明」(18.0%)、「慣習」(10.0%)が続いた。

 また、勤め先の就業規則を見たことがあるか聞いたところ、「ある」は76.7%、「ない」は23.3%で、見たことがあるという人が多数派だった。

■服装や身だしなみについての決まりの有無

■服装や身だしなみについての決まりの有無

 勤め先で、服装や身だしなみについての決まりがある人(571名)に、具体的な決まりの有無について質問をしたところ、決まりがあると回答した人の割合は、「髪に関する決まり」では41.9%、「入れ墨、タトゥに関する決まり」では40.3%、「ヒゲに関する決まり」では33.1%となった。

 「ある」と回答した人の割合を男女別にみると、「髪に関する決まり」では女性は45.0%と、男性(38.9%)と比べて高く、「入れ墨、タトゥに関する決まり」では男性は44.7%と、女性(35.6%)と比べて高くなった。

■男女で異なる決まりが多数

■男女で異なる決まりが多数

 男女で異なる決まりがあると回答した人の割合は、「服装に関する決まり」では22.6%、「服装の色に関する決まり」では9.1%、「靴に関する決まり」では16.8%だった。

 「ある」と回答した人の割合を男女別にみると、「服装に関する決まり」では女性は25.3%と、男性(19.8%)と比べて5ポイント以上高くなり、男女で異なる決まりが多数あることがわかる。

■男性と女性の決まりの違い

■男性と女性の決まりの違い

 男性または女性のみの決まりがあると回答した人の割合は、「男性はスーツを着用しなければならないという決まり」では19.4%、「男性はネクタイをしなければならないという決まり」では19.6%、「男性はピアスをしてはならないという決まり」では32.9%、「女性は化粧をしなければならないという決まり」では15.1%だった。

 男女別にみると、「男性はスーツを着用しなければならないという決まり」が「ある」と回答した男性は22.5%、「男性はネクタイをしなければならないという決まり」が「ある」と回答した男性は25.3%、「男性はピアスをしてはならないという決まり」が「ある」と回答した男性は36.5%だった。

 他方、「女性は化粧をしなければならないという決まり」が「ある」と回答した女性は21.9%となった。

■服装や身だしなみについての決まりの具体的な内容

■服装や身だしなみについての決まりの具体的な内容

 具体的な決まりがあると回答した人に、その決まりの内容を質問したところ、「髪に関する決まり」については、「男性は長髪NG」や「男性は黒色、女性はあまり派手ではない茶色」といった回答が挙げられた。

 また、男女で異なる決まりのうち、「服装に関して男女で異なる決まり」については、「男性は作業着かスーツ、女性は私服」や「男性はネクタイとジャケット必須、女性はジャケット着用任意」、「服装の色に関して男女で異なる決まり」については、「制服のシャツの色が男性は水色、女性はピンク」や「男性にはネイビー、女性にはシルバーの制服を貸与」、「靴に関して男女で異なる決まり」については、「男性は革靴、女性はパンプス」や「男性は革靴、女性はヒールのあるもの」といった回答がみられた。

■パンプスのヒールの高さにも決まりがある

■パンプスのヒールの高さにも決まりがある

 そのほかの決まりについて、勤め先で、服装や身だしなみについての決まりがある人(571名)に、女性が履くパンプスについて質問したところ、ヒールの高さに『決まりがある』は19.4%、「決まりはない・決まりがあるかわからない」は80.6%だった。

 男女別にみると、『決まりがある』と回答した人の割合は、男性20.1%、女性18.7%となった。

■服装や身だしなみの決まりに従わないときの扱い

■服装や身だしなみの決まりに従わないときの扱い

 勤め先で、服装や身だしなみについての決まりがある人(571名)に、服装や身だしなみの決まりに従わない場合はどのようになるか質問したところ、何らかの処分がある人の割合は19.4%となり、「何もない」は30.5%だった。

 処分の内容をみると、「始末書提出」(9.8%)が最も高く、以降、「降格、減給」(5.6%)、「解雇、契約打ち切り」(5.4%)が続いた。

■服装・身だしなみについての職場での決まり 「最低限でよい」54.9%

■服装・身だしなみについての職場での決まり 「最低限でよい」54.9%

 全回答者(1,000名)に、服装・身だしなみの決まりについて思うことを質問したところ、「あったほうがよい」は14.7%、「最低限でよいと思う」は54.9%、「本人に任せるべき」は18.1%、「ないほうがよい」は5.2%で、最低限の決まりで足りると考えている人が多い結果となった。

 男女別にみると、「最低限でよいと思う」は男性では49.8%、女性では60.0%と、女性のほうが高い結果だった。

■決まりが男女で異なることについて思うこと

■決まりが男女で異なることについて思うこと

 服装・身だしなみの決まりが男女で異なることをどのように思うか質問したところ、「仕方ないと思う」(36.2%)が最も高く、次いで、「TPOによって変えるべきだと思う」(31.5%)、「男女で統一した決まりならよいと思う」(14.4%)となった。男女で決まりに違いがあることについては、ある程度は許容すべきと考えられているようだ。

 男女別にみると、女性では「TPOによって変えるべきだと思う」は35.4%、「男女で統一した決まりならよいと思う」は18.0%と、男性(それぞれ27.6%、10.8%)と比べて高くなった。

■まとめ

 服装や身だしなみのルールは、業種や部署、社風によって大きく異なってくるようだ。また、雇用形態によっても差があるかもしれない。

LGBT問題などが取りざたされている昨今、企業は、根拠が希薄な服装を強制しないことや、性別によって服装を指定しないといった男女の公平性にも配慮すべきと言えるだろう。「男性だから、女性だから」という固定観念を見直し、改めて自社のルールを見直す必要がありそうだ。

<PR>