内定者に入社前から新規事業を任せる。「新規事業プレゼン制度」で、より早くビジネスに携わる機会を提供
中小企業に向けたWEBマーケティング事業等を展開する、株式会社ハロネット(本社:東京都新宿区)は、就職活動中の学生と内定者を対象とした、「新規事業プレゼン制度」により採用された新規事業として、学生視点で企画された就活生と企業のマッチング形式の選考会「Link Personality」を定期的に開催していくことを発表した。また、2020年1月を目処に就活サポート事業へも取り組んでいくようだ。
学生の頃からやりたいことが明確であった内定者に対し、入社前から新規事業を任せることで、より早くビジネスに携わるチャンスを提供するとしている。
■【新規事業プレゼン制度導入の目的】
株式会社ハロネットでは、就職後のミスマッチを回避すべく、やりたい事が明確な学生へアプローチしている中で、将来「起業したい」「新規事業を立ち上げたい」という目標を持つ学生が多い事に注目し、入社のタイミングで新規事業を立ち上げられるという事を、制度として導入する事を決めた。
この制度は、最終面談に進む学生に限り与えられる制度だ。面談の場で代表の住田氏に対して新規事業のプレゼンを行い、そこで認められる事が出来れば、インターンという形で、入社前から事業の立ち上げを任せることになる。
これまでも、新卒入社3ヶ月で新規事業を立ち上げたり、子会社社長を任せたりと、新入社員へのチャンス提供は活発に行われていた。今回、入社前からそのチャンスを与える制度によって、より早い段階でビジネスに携わる機会を積極的に提供していくと言う。
■20卒内定者による新規事業
今回、20卒の新卒採用より導入された、新規事業プレゼン制度により、同社内定者の企画がプレゼンを突破し、事業化が決定。それが、学生視点で企画された、就活生と企業のマッチング形式の選考会「Link Personality」だ。今後は、定期的な開催をすると同時に、2020年1月を目処に就活サポート事業へも取り組んでいくと言う。
昨今の就職ミスマッチを課題に掲げ、ネームバリューや企業の規模にとらわれない、自分のビジョンを達成できる企業との出会いをサポートするとしている。
本事業でプレゼンを行った内定者の声を紹介する。
チャレンジした理由
「どこからでも求められるようなビジネスパーソンになり、新しい組織を作りたい」というビジョンを達成するために、新規事業プレゼン制度にチャレンジした。自分で0から事業を立ち上げる経験は、様々なスキルが身につき、得られるものが多くある。また、内定者という立場で成功することができれば、その分誰よりも早く成長できるとも考えていた。入社前から新規事業に挑戦できるチャンスは、なかなか無いことなので、後悔しないようチャレンジしようと決意して取り組んだ。
事業計画を作る上で難しかった事
事業の立ち上げ自体初めての経験なので、まず何から始めればいいのか全く分からなかった。就活イベントをおこなっている企業は大変多く、何で差別化を図るのかを考えるのが難しかったため、競合他社のイベントを研究し、何が強みなのか、何をすれば差別化を図れるのかを考えた。また、新しいイベントということで認知度が低く、集客するのも大変だったが、メンバー全員学生なので、学生視点で学生が興味を持つコンテンツを考え、集客に注力した。私たちは学生と社会人がもっと気軽に関われる場を提供し、それぞれの個の考え方・価値観にフォーカスする今までに無い就活イベントを目指している。就活の堅いイメージを払拭した、カジュアルに社会人とコミュニケーションをとれるイベントを実現したい。
意気込み
この事業を通して、関わった人全てが幸せになり、人と人を繋ぐインフラのような役割ができればと考えている。学生はどうしても企業名に惹かれて就活をしているからこそ知らない企業には目も向けず、自分たちから視野を狭めてしまっている。内定を取ることがゴールではなく、自分のビジョンを達成できる働き方を目指すために就活をするべきだと思う。
■就活生と企業のマッチング形式の選考会「Link Personality」
Link Personality(リンクパーソナリティー)は、学生と社会人が気軽に接点を持てる場を提供し、個(パーソナリティ)にフォーカスしたマッチング形式の選考会だ。
イベントには、幅広い業界・大手からベンチャーまで様々な社会人たちが参加する。他の就活イベントと大きく異なる点として、個にフォーカスするために、大学名と企業名をマッチングするまで、お互い非公開としていることが挙げられる。これにより、ネームバリューや規模からのバイアスを排除し、よりその人自身の価値観・考え方・人柄を知ることができ、個にフォーカスしたマッチングが可能となると言う。
〜イベントの内容〜
①オープニング
②グループワーク:グループディスカッションではなく、謎解きやサバイバルゲームなど、他の就活イベントにはないコンテンツを用意。
③懇親会:食事をしながら、学生と社会人の方のビジョンや熱い想いについて語る。
④マッチングタイム:マッチングした場合のみ、大学名と企業名をお互い公開。その後、選考に呼ばれる可能性も有る。
■まとめ
チャレンジしやすい環境をつくり、社員に仕事を任せることは、人材育成にもつながる。「会社の主役は社員である」という想いを持ち、誰もが新しい事に挑戦できる文化と組織を構築することで、社員のスキルアップとチャレンジ精神の向上が期待できるだろう。