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2020年の課題は「業務効率化」と「スキルアップ」。残業時間削減がかえって働き手の負担に。

2020.01.07

 総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区)は、全国の転職希望者203人を対象に、【2019年振り返りと2020年目標】についてアンケート調査を実施した。

 「働き方改革」がスタートした2019年、70%以上が「働き方に満足できなかった」と回答しており、2020年の働き手の課題が明らかにされた。

■2019年満足した働き方が「できなかった」が70%以上!残業時間削減がかえって働き手の負担に

■2019年満足した働き方が「できなかった」が70%以上!残業時間削減がかえって働き手の負担に

 2019年は令和に改元され、新時代の幕開けを感じられる一年となった。また、2019年は働き方改革がはじまり、働き方が大きく変化した人も多かったのではないだろうか。

 自身の働き方に満足できた一年だったか質問をしたところ、「とても満足できた」(5.4%)、「やや満足できた」(20.7%)とする人は合わせて26.1%となり、「あまり満足できなかった」(37.9%)、「まったく満足できなかった」(36.0%)とする人は合わせて73.9%だった。

 「あまり満足できなかった」、「まったく満足できなかった」と回答した人からは、仕事量が変わらないのに対し働き方改革による残業時間削減の制度だけが進み、そのしわ寄せに負担を感じているといった意見が最も多く見られた。2019年4月に開始された働き方改革は現状働き手にあまり好影響をもたらせていないようだ。しかし「とても満足できた」、「やや満足できた」と回答した人からは、以前よりも働き方の満足度が上がったとの意見が散見されているため、個人や企業ごとに格差が生まれはじめているとみられると言えるだろう。

■働き方改革に満足できた理由と出来なかった理由

 それぞれに対して挙げられた理由について、声を紹介する。

▼満足できた理由(回答者のコメント)
・フレックスタイム制が導入されたおかげで働きやすくなった(20代・女性・システムエンジニア)
・有休消化率が上がった(40代・男性・営業)
・残業時間が減ったことで生産性を意識して仕事ができた。ワークライフバランスは昨年よりも改善されたと思う(20代・女性・管理)
・台風のときや子どもが熱を出したときなど、柔軟にテレワークに切り替えられるようになった(30代・男性・その他)

▼満足できなかった理由(回答者のコメント)
・残業時間削減により、仕事を持ち帰って自宅作業をする時間が増えた(30代・男性・企画マーケティング)
・働き方改革により残業ができず、提供するサービスの質が落ちた(30代・女性・営業)
・作業効率は上がったかもしれないが、その分残業がなくなり収入は減った(40代・男性・運輸交通)
・世の中で働き方改革が始まったからといって、自分の周辺では環境が変わることはなかった(20代・女性・事務)
・スキルアップできる環境がなかった(30代・女性・コールセンター)
・残業時間が削減されても仕事量は減らなかった。さらにそれに対する会社の対応がなかったため(40代・男性・営業)
・人手不足なのに仕事量が増え、一人ひとりにかかる負担が大きくなり残業の毎日だった(40代・男性・コールセンター)
・残業時間削減の悪影響で、サービス残業が常態化した(30代・男性・営業)
・人手不足感のほうが大きく、働き方改革の効果をあまり感じられなかった(40代・男性・企画マーケティング)

■2020年、働き方の課題は「業務効率化」という意見多数。働き方改革でもたらされた意識の変化

 対象者に2020年はどんな働き方をしたいか質問したところ、仕事の効率化を図ることで個人の時間を確保したいという意見が全体の大多数を占めた。

 働き方改革がスタートし残業時間が削減されたことで、これまでの時間の使い方を見直し、限られた時間内で効率よく仕事を進めることに課題感を持った人が多くいたことがわかる。また、効率よく業務を進めることでワークライフバランスをしっかり保ちたいなど、一日の時間の使い方を強く意識するようになった人も多いと思われる。

 ほかにも副業をはじめたり、教養や知識を高めたい、趣味を楽しみたいとする意見も多くみられたことから、働き方改革によって増えた余暇をさらなるスキルアップや自身の市場価値を高めるための時間に充てたいと考える人も少なくないと考えられるだろう。

 2019年に満足のいく働き方ができなかったと回答した人が70%以上いたものの、働き方改革によってこれまでの自身の働き方や時間の使い方、今後のキャリア形成、ワークライフバランスについて見つめ直すきっかけを持てた人は多かったと推測できそうだ。

■2020年はどんな働き方がしたいか

 2020年はどんな働き方がしたいか回答者のコメントを紹介する。
・個人のスキルを伸ばせるような働き方がしたい(20代・男性・その他)
・仕事とプライベートを両立させたい(40代・男性・クリエイター)
・自身の市場価値を上げていきたい(20代・男性・接客販売)
・時間の使い方が重要になってくると思うので、効率化を図り無駄のないビジネスライフを過ごしたい。また、プライベートの時間を教養や趣味に費やしたい(40代・男性・運輸交通)
・残業時間や女性の働き方に対して柔軟に対応できる企業で働きたい(20代・女性・管理)
・ワークライフバランスを最重要視し、効率よく収益をだすような働き方がしたい(30代・男性・営業)
・社内にとどまらず人脈を広げて仕事の質を高めていきたい。また、副業などで収入を上げたい(20代・女性・管理)
・本業とは別の収益源を確保し、会社とは別に自身のスキルを伸ばせる場所がほしい(20代・男性・建築土木)
・労働時間を自分でコントロールできるような働き方がしたい。もっと働き方が多様化してほしい(30代・男性・営業)
・成長できる仕事にチャレンジしたい(40代・女性・システムエンジニア)
・新しいことを始めたいので、定時までに仕事を終えられるようにしたい(30代・男性・システムエンジニア)
・自身のスキルアップをした上で新技術やコア業務に従事したい(40代・男性・企画マーケティング)
などの意見が挙げられた。

■まとめ

 2019年は終身雇用の崩壊や定年延長など、さまざまな働き手に関わるニュースが話題となった。人生100年時代といわれる中で、働き手にはこれまで以上に能動的な働き方が求められるのではないだろうか。

 働き方に対する気づきを与えられた2019年。2020年はそこから一歩前進し、さらなる変化が生まれる一年となっていくことが予測できるだろう。

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