業界初!月に一度の営業休日を設け、会社の成長について考える交流会を実施
「引越しを通じてひとつでも多くの笑顔を生み出し、笑顔あふれる世の中にすること」を理念に引越しサービスを提供する株式会社アップル(本社:東京都中央区)は、2020年1月から引越し業界で初めて、必ず月に一度の営業休日を設け、その営業休日を「GrowDay」とし、スタッフが一同に集まって研修やボディメンテナンス等を行う。
「GrowDay」によってスタッフのライフスキルの向上とコミュニケーション強化を図り、さらなるES(従業員満足度)の上昇を実現、採用定着率を高めることで人手不足を緩和する、引越業界の働き方改革を推進していくようだ。
■背景
2019年4月より、働き方改革法の適用がスタートし9ヶ月が経過した。また推計では2019年の出生数は90万人を下回り少子化が加速、今後の生産年齢人口の減少が危惧され、より具体的な取り組みが必要となる中、その第一歩に「長時間労働の削減」や「休暇取得の促進」などが挙げられる。
同社ではかねてより徹底的な労働時間の管理を行い、またAIを用いた需要予測によって「無駄な配車の削減」「非効率な出勤の抑制」など行うことで、長時間労働への対策を続け、適正労働時間を維持している。休暇取得においては、年に1回5日連続の有給休暇し土日と合わせて9連休が取得できる制度「バケーション9」を設け、スタッフのリフレッシュや生活の充実をサポートしている。
こうした取り組みによってESは向上、リンクアンドモチベーションが主催する「モチベーションチームアワード2019」で「モチベーションチームアワード(部署表彰)」を受賞している。
アップルでは「仕事を通じて豊かな人になってもらうこと」を人材理念のひとつとして掲げており、これら労働環境の整備はその一環となる。
仕事を通じて得られる喜びを人生にフィードバックすることで、人生の目的や喜びを仕事と共通化させていける。また、WHO 世界保健機構が提案する「ライフスキル」は学校教育以降も学び続けるべきものであり、その多くは引越しの仕事を通じて身につけていくことができると考えている。
こうした方針から、「GrowDay」の実施に至った。
■スタッフの心を豊かにし、人間的な成長をサポートする「GrowDay」
「GrowDay」は月に一度、支店のスタッフ全員が一同に集まる日。日頃の引越し業務から少し離れて、自分の成長・会社の成長・仲間の成長について考えたり、交流する機会とするようだ。
具体的には以下のようなメニューを実施する。
・スタッフ自身と会社の将来について真剣に考え・向き合う研修
・引越現場で役立つ業務スキル・コミュニケーションスキルを向上する研修
・パーソナルトレーナーによるトレーニングやマッサージ
・スタッフ同士の共通認識を育むミーティング
・スタッフ同士の相互理解を促進するインタビューなど
「GrowDay」は2019年10月より一部支店にて試験運用を行い、ES向上への貢献が証明されたことを受けて全支店での実施となった。
実施にあたっては各支店の営業休日を確保する必要があるなか、同社は、AIを用いた需要予測に基づきスタッフの稼働率の計画・管理を行い、各支店ごとにエリアを担当していないことにより、売上にほぼ影響がない形で、かつ特定の地域の引越しをストップすることなく、各支店の営業休日を設けることができた。
■「GrowDay」がもたらす効果
引越会社の多くには「本社」と「支店・営業所」がある。
「支店・営業所」は言い換えれば小さな会社だ。人間関係をはじめとする支店内の快適な労働環境の整備・提供は、スタッフの定着率に強く関係する。
「本社」と「支店・営業所」は物理的に離れており、コミュニケーション量が不足しがちなため、支店内の問題の察知が遅れたり、意思疎通が足りず同じ目的・目標を共有しづらいという課題があった。
そのようななかで、「GrowDay」を通じて本社と支店が、支店のスタッフ同士が、それぞれ対面でコミュニケーションできることで、こうした課題発生を未然に防ぐことができる。
■まとめ
交流会を実施し、人材教育を行うことは、スタッフ一人一人のスキルも向上し、心を、人生を豊かにすることもできるようだ。
コミュニケーション量が不足しているなど課題がある企業などは、従業員満足度の上昇を実現し、採用の定着率を高めることができる「GrowDay」の取り組みを参考にしてみてはどうだろうか。