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女性特有の健康課題。 女性活躍推進と働き方改革のカギは『わかって欲しい女性の気持ち』

2020.02.07

 子どもの体験型キャリア教育事業とエンプロイーエクスペリエンス(従業員の経験価値)関連事業を展開する株式会社バリューズフュージョン(本社:東京都港区)では、20代から40代の働く女性に対し、女性特有の健康課題に関する意識調査を実施した。

 調査結果から、「女性特有の健康課題」に対し無知な男性管理職や企業側が女性従業員に配慮した制度やしくみを設けられていない実態が明らかとなり、多くの女性従業員が心理的な負荷を感じていることがわかった。

■女性特有の健康課題で体調がすぐれない時でも、全体の65%が「上司が男性だと言いにくい」と回答

<図1>「上司が男性であること」に関してあてはまるもの
<図1>「上司が男性であること」に関してあてはまるもの

 上司が男性だと「女性特有の健康課題で体調が優れない時に言いにくいか」という設問に関して、全体の65%、3人に2人の女性が「あてはまる」と回答した。体調がすぐれない時でも言い出せず、心理的な負荷を抱えている様子がうかがえる。

 一方で、そのような負荷を特に抱えていない女性は全体のわずか20%という結果だった。

■女性特有の健康課題で「男性上司に理解してもらいたいこと」

<図2>女性特有の健康課題で「男性上司に理解してもらいたいこと」
<図2>女性特有の健康課題で「男性上司に理解してもらいたいこと」

 「上司が男性の場合に、女性特有の健康課題(月経、妊娠、出産、更年期など)で、男性の上司に理解してもらいたいこととして、当てはまるものについて質問したところ、男性上司に「言い出せず、我慢して辛い思いをしている」、「気分が変わる場合がある」ことを理解してもらいたい女性従業員はそれぞれ過半数となった。

■若い層ほど、言い出せない

<表1>「我慢して辛い思いをしていること」
<表1>「我慢して辛い思いをしていること」

 上記の質問を、年代別で見てみると、若い層ほどその傾向が高く、平均では54.9%だが、20代では63.6%に達する。

■男性の上司に理解してもらいたいこと

 自由回答で寄せられた女性特有の健康課題、全回答のうち一部を紹介する。
・月経が非常に重いので、動くことが困難なことがある。また、頻回にトイレに行かなければならない。体が冷えると痛みが強くなるので、スカートではなくスラックスを。ストッキングではなく普通の靴下をはかせてほしい。(20代)

・実際に職場で男性の上司が、「生理だからしょうがないよ」と言っているのを耳にした事があるので、辛さを知らない男性が軽々しく生理についてわかっているかのような発言をしないでほしい。
生理前や生理中などの、身体的な症状や精神的な症状は本当に個人差があり、特に精神的なものは実際に症状が出てからでは、なかなかうまく上司に説明できない時が多々ある事を理解してほしい。
生理の事を理解してほしいが、社内での講習会などのように大々的に生理をテーマにされるとお互いに気分も良くないだろうし、どこまで知ってもらえるのか不安に思う事がある。(20代)

・つわりは個人差があるのに、上司の奥さんが軽かったからみんな同じだと思っている。(30代)

・月経痛がひどいので、業務に支障が出ることがあるが、男性の上司だといいにくいし、理解されないと感じる。(30代)

・月経痛で時間給を取る時など、風邪?どうしたの?などとあまり聞かないでもらえたらありがたい。体調がすぐれないときに心配してもらえること自体は嬉しいが・・。(30代)

・月に一度は必ず貧血気味で、パフォーマンスが落ちてしまうことがあるということ。(30代)

・生理痛については痛さがわからないせいか、辛い顔をしていると笑い飛ばされる。腹痛でトイレに何度も行くと便秘かと聞かれる。(30代)

・男性は生理がないので、生理のつらさが分かっていない。生理休暇はとれない雰囲気。どんなにお腹が痛くてもつらくても無理して出勤して仕事をしている。女性の上司だったら、分かってもらえるのに・・・と思ってしまう。(40代)

・以前の上司(年齢高め)は生理休暇を取ろうとしたら我慢しろと言われた。(40代)

■女性特有の健康課題に絡んで「会社側に望むこと」

<図3>女性特有の健康課題に絡んで「会社側に望むこと」
<図3>女性特有の健康課題に絡んで「会社側に望むこと」

 「あなたが、女性特有の健康課題(月経、妊娠、出産、更年期など)に絡んで思うことや、会社側に望むこととしてあてはまるものは何か」を質問したところ、会社側に対し、意識の向上や改善策を望む傾向が高いことがうかがえる。

 「もっと会社側に女性特有の健康課題についての関心を高めてほしい」、「体調がすぐれない時に、男性上司
に相談する以外の仕組みを設けてほしい」が約7割を占めるほか、「女性管理職が増えれば、女性特有の健康課題について相談しやすくなる」、「女性特有の健康課題についてのセミナーや研修会を開催してほしい」も6割弱を占める結果となった。

■女性特有の健康課題で「男性の管理職や会社側に望むこと」

 自由回答で寄せられた、女性特有の健康課題で「男性の管理職や会社側に望むこと」の全回答のうち一部を紹介する。

・男性社員はもちろん、生理痛の軽い女性社員や妊娠・更年期未経験の女性社員も含め、セミナーへ参加させてほしい。全社員に共有された情報として扱えれば新たな制度や従業員同士の相互理解につながると思う。(20代)

・管理職に限らず男性社員全般に望む事ですが、余計な事は言わないでほしい。生理だから〇〇とか更年期だから〇〇という風に相手(女性側)が悪いような発言をやめてほしい。興味本位な発言もやめてほしい。(20代)

・月経の関係で気分が優れず早退や欠勤する場合は、深いことを聞かずに対処してほしい。(20代)

・女性は男性に比べ体力もない、月経などもあるのできつい日は男性より多い。企業側が男性管理職に対してそのようなセミナーなど開いてほしいと希望する。(30代)

・男性管理職には、女性特有のイライラや体調不良不良について学ぶ講習を必ず受けることを義務付けて欲しい。(40代)

・生理休暇があるが使っている人を見た事がない。違う呼び名にすれば使いやすくなるのになと思う。女子休暇とかだと使いやすくなると思う。(40代)

・男性上司の場合は、人事部の女性等、他部署の女性に相談できるような環境作りを会社側に望む。世の中、働き方改革等、色々言われているが、大企業のほんの一部分の人しかそういった恩恵は受けてないと思う。(40代)

■まとめ

 社会においても女性の活躍を推進する動きが進んでおり、女性の健康支援は働き方改革の延長線上にあると言えるのではないだろうか。今回のアンケート調査を、企業は真摯に受けとめ、今一度、女性の健康に配慮した職場環境の構築を目指してほしい。

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