オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

出産後も再び活躍できる環境を。妊娠中の働き方改革「プレママサポートプログラム」

2020.02.21

 国際自動車株式会社(本社:東京都港区)では、妊娠中の女性社員の働きやすさ向上に向け、「プレママサポートプログラム」を実施している。

 妊娠後、同職場同条件での労働が困難であると本人が判断した場合、一時的に適した職場に配属される制度で、2019年5月の開始以降、このプログラムを利用する女性ドライバーが増加した。入社前に会社理解を深めるための「オープンカンパニー」も開催しており、入社を検討している本人だけでなく家族や友人も参加できる。

 プレママに特化した会社独自の「働き方改革」。より一層、女性が活躍できる取り組みとなりそうだ。

■顧客の期待に応えながら、社員の働きやすさの両立へ

■顧客の期待に応えながら、社員の働きやすさの両立へ

 実際に新卒入社でこのプレママサポートを利用し、コールセンターに配属された女性からは、「初めてのコールセンターで不安もあったが、子育て経験のあるお母さんでもあるパートさん達が色々教えてくれて公私ともに助けられた』といった声が寄せられている。

 また、顧客の女性タクシードライバーへの期待も高まっている。例えば女性の顧客は女性ドライバーを好む傾向が高く、子どもの送迎や高齢者サポートなどには、女性ドライバーを指名する場合が多い。

 しかしタクシー業界は男性ドライバーの割合が高く、女性が働きやすい環境をどう整えるかは業界としての課題でもある。顧客からの期待に応えるべく、国際自動車では女性による女性のための女性がもっと喜ぶタクシーサービスを強化しているという。

 例えば、夜勤等が発生するタクシー運転手の働き方に合わせた女性専用施設の改修や、育児休業等取得者に対する休業時の感想や問題点等のヒヤリングを実施し、より良い環境づくりを実践している。これらの成果もあり、kmタクシーの女性ドライバーは182名(2019年3月末現在)でkmドライバー占有率の3.9%を占め、東京地区の女性ドライバー占有率2.2%の約2倍となった。平均年齢も、東京地区58.2歳に対しkmドライバーは49.3歳とかなり低くなっている。

 各営業所には、女性専用の広々とした休憩スペースや洗面台が設置されている。

■法律だけに頼らない。会社独自の仕組みで介護との両立も応援

■法律だけに頼らない。会社独自の仕組みで介護との両立も応援

 他にもケアポット株式会社(本社:東京都中央区)と連携し、仕事と介護の両立を支援するためのトータルサービスを従業員に対し、2019年3月から導入するなど、会社独自の取り組みを実施し続けている。

 社長の西川氏は、「顧客と社員どちらにとっても幸せにならないと意味がない。それぞれの立場が違うから、ひとりひとりをみること。そのために常に方法を考え、変えている。」と話しており、その想いはサービスやユニークな新卒採用方法など、多岐にわたり浸透している。

■SDGsの2つの項目にも貢献!会社全体で取り組みを強化

■SDGsの2つの項目にも貢献!会社全体で取り組みを強化

 「プレママサポート」の取り組みは、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)で掲げられている17の目標のうち、「5、ジェンダー平等を実現しよう」と「8、働きがいも経済成長も」の2項目に貢献している。他、環境に優しい新素材LIMEX(ライメックス)をリーフレットに活用するなど、会社全体でSDGsへの取り組みも強化している。

■まとめ

 女性は、ライフステージによって、できる仕事や働き方にも変化が出る影。

 子育て中も、「今の仕事を続けるのは厳しいかもしれない」など、将来のことを考えた時に不安になる人も多いのではないだろうか。

 企業には、女性の産後のみならず妊娠中から働きやすい環境を作っていくことが今後更に求められているのではないだろうか。

<PR>