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「2020年度 移住動向調査」 有期雇用労働者の6割が「地方移住に興味あり」

2020.08.25

 ディップ株式会社の地方創生事業開発室は「バイトル」に登録している会員6,858人を対象に移住動向のアンケートを実施した。

有期雇用労働者の約6割が「地方移住に興味あり」

有期雇用労働者の約6割が「地方移住に興味あり」

 一都三県在住の有期雇用労働者に「地方移住に興味はありますか」と質問したところ、18%が「おおいに興味がある」、41%が「どちらかというと興味がある」、28%が「あまり興味がない」、12%が「全く興味がない」と回答した。地方移住に「おおいに興味がある」「どちらかというと興味がある」の合計は59%で、昨年の48%よりも11ポイント上昇した。

移住に興味はあるものの「移住候補地のイメージができない」

移住に興味はあるものの「移住候補地のイメージができない」

 地方移住に興味がある人に、「地方移住したい場所、移住候補地は決まっていますか」と質問したところ、8%が「はっきり決まっている」、18%が「いくつか具体的な候補がある」、37%が「なんとなく興味のある地域がある」、36%が「特にない」と回答した。

 多くの人が地方移住に興味を持っているものの、具体的な移住候補地のイメージができている人は少ない結果となった。

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都会にはない「生活の質」の向上を希望

都会にはない「生活の質」の向上を希望

 地方移住に興味があると回答した人に、「地方移住に興味がある、地方移住を具体的に考えている理由を教えてください」と質問したところ、最も多かったのは「自然の多い環境で生活したい」で61%、次いで「ゆとりのある間取りで生活したい」、「家賃や土地代など住居にかかるコストを下げたい」、「物価など生活コストを下げたい」、「満員電車での通勤をやめたい」と続き、都会にはない「生活の質」の向上を希望する声が多い結果となった。

 また、「現在の仕事を辞め新たな仕事に就業したい」、「子育てしやすい環境で生活したい」、「密集している都市部での災害に不安がある」、「地方でテレワークを活用したい」、「新型コロナウイルスなどの感染症にかかるリスクを下げたい」、「親類の近くで暮らしたい」、「地方の課題解決に繋がる仕事をしたい」、「親類や友人・知人と少し距離をおきたい」、「帰省先や出身地を活性化させたい」、「家業を継ぐため」と続いた。

地方移住の不安「仕事」と「地域コミュニティ」

地方移住の不安「仕事」と「地域コミュニティ」

 地方移住に興味があると回答した人に、「地方移住にむけた不安や懸念事項などがあれば教えてください」と質問したところ、最も多かったのは「就業できる仕事がみつかるか」で59%、次いで「移住先のコミュニティになじめるか」が49%と続いた。

 他にも、「転居費用」、「生活コスト全般」、「医療機関や介護サービスの充実度」、「公共交通機関の利便性」、「車の運転」、「虫や動物などの多い環境」、「商業施設/遊興施設の充実度」、「自然災害」、「今の交友関係を崩したくない」、「家族から理解を得ること」、「自治体の支援制度」、「どのように移住の情報収集をすれば良いかわからない」、「市役所や公園等、公共施設の充実度」、「移住候補地を見つけられない」、「公的な教育機関や保育所等の充実度」、「今の仕事をやめたくない」と続いた。

まとめ

 新型コロナウイルス感染拡大により、普及が加速しているテレワークなどの影響もあり、働く場所に縛られない働き方に注目が集まっている。地方ならではの居住費の安さや都会にはない自然に魅力を感じる人も多く、今後の新しい働き方実現の為にも、業務のデジタル化など企業としての対応も求められてくるであろう。

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