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雑談が減ると不安が高まる テレワークにおける「雑談」の価値とは 

2020.10.05

 組織の実態や本音ベースで仕事の思いを語り合うまじめな雑談「オフサイトミーティング」を推奨してきた株式会社スコラ・コンサルト(本社:東京都品川区、代表:辰巳和正)は、組織と仕事の関係に関心のあるビジネスマン230人を対象に「組織の雑談」を焦点にした職場コミュニケーションの実態について調査を実施した。

テレワークで「雑談」が減少

テレワークで「雑談」が減少

 「在宅のテレワークで、あなたは職場のメンバーと雑談をしましたか」と質問したところ、11.7%が「頻繁にした」、39.1%が「少しした」、20.9%が「あまりしていない」、28.3%が「ほとんどしていない」と回答した。テレワークに移行したことにより、約半数が雑談をしていないと回答し、テレワーク下でのコミュニケーションの取りづらさが伺える結果となった。

課題は雑談の「きっかけ」づくり

 「出社時と比較して、職場のメンバーとの雑談機会は減りましたか」と質問したところ、64.3%の人が「かなり減った」と回答した。

 そこで、「職場のメンバーを含む多くの人と対面で会えないテレワーク環境で、雑談が生まれるきっかけはありますか」と質問したところ、9.1%が「結構ある」、31.3%が「少しはある」、33.0%が「あまりない」、26.5%が「ほとんどない」と回答した。約6割の人が、テレワークでは雑談のきっかけがないと感じていることがわかった。

 「雑談のきっかけがある」と感じている人に具体的な「きっかけ」を質問したところ、下記の声が寄せられた。
 ・週に1度のグループミーティング
 ・雑談用の掲示板を活用している
 ・Web会議の開始前や終了後に雑談時間を設ける

雑談の減少で不安感が高まる

雑談の減少で不安感が高まる

 「職場メンバーとの雑談が減って不安に思うことはありますか」と質問したところ、20.0%が「かなり不安」、49.6%が「少し不安」と回答し、およそ7割の人が雑談の減少による不安を感じていることがわかった。

 また、「どんなことに不安を感じましたか」と質問したところ、最も多かったのは「みんなの状況がわからない」で28.5%であった。次いで「ちょっとした相談ができない」が22.2%、「入ってくる情報が少ない」が20.9%、「会社の状況がわからない」が10.2%、「孤立感がある」が7.8%、「仕事の進め方」が7.4%、「取引先の状況がわからない」が2.8%と続いた。

雑談の減少で仕事にも支障

雑談の減少で仕事にも支障

 「仕事をするうえで雑談ができなくて困ることはありますか」と質問したところ、23.0%が「かなりある」、51.7%が「少しある」と回答した。

 具体的には、「相手の状況が見えないため、相談や業務依頼のタイミングがつかめない」、「新アイデアの創出や発想の転換ができない」、「業務報告のみで心が通じ合う感じがしない」などの声が挙げられた。

 また、「この先、在宅や出社、時短・時差などメンバーの働き方が多様になるとしたら、日常的に職場でどんな話し合いの場があればいいと思いますか」と質問したところ、「ちょっとしたことを相談する会」、「悩みを率直に吐き出せる場」など、働き方が多様化しても、雑談の場を求める声が挙げられた。

まとめ

 これまではオフィスで顔を合わせることが多く、意識せずとも雑談をする機会があったのではないだろうか。新型コロナウイルスの影響により、テレワークが普及し、対面の機会が減ったことでコミュニケーションも減っている。対面だからこそ、感じとることができる感情や本音などの共有が難しくなり、課題を感じている企業は多い。どのような働き方であっても、不安や悩みを払拭することができる体制を整えていくことが重要となっていくのではないだろうか。

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