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コロナ禍におけるエンゲージメントへの影響を分析  新入社員のエンゲージメントは大きな影響を受ける

2021.03.25

 株式会社アトラエ(本社:東京都港区、代表:新居佳英)は、エンゲージメント解析ツール「wevox」のデータを活用し、コロナ禍が従業員の働きがいへ与えた影響の分析結果を発表した。

分析概要

 ■対象者
 2019年4月/2020年4月新卒入社1年目の社員
 調査対象企業数93社
 2019年新卒社員329名
 2020年新卒社員183名

 ■分析対象期間
 2020年4月~2020年12月

 ■エンゲージメントデータ
 2020年4月~2020年12月の分析対象期間の「wevox」エンゲージメントスコア、
 約64,000件の回答データを利用

エンゲージメントスコアは低下

エンゲージメントスコアは低下

 

 「新卒社員のエンゲージメントスコア」を見ると、全体的に下降していることが明らかとなった。この結果は、既存の調査とも符号しており、新型コロナウイルスの感染拡大によるワークスタイルの変化に関係なく起こっている推移であることが考えられる。

営業職は4~8月にかけて大幅にエンゲージメントが低下

営業職は4~8月にかけて大幅にエンゲージメントが低下

 営業職のスコア推移を見ると、2019年・2020年ともに4月より12月のエンゲージメントが低い値となり、全体の傾向と符号する結果になった。一方で、2020年の新卒社員はほぼ全てのスコアで7月、8月に向けて急降下し、以降徐々に回復する傾向が見られた。

 特に「支援」「人間関係」のスコアについて、2019年は4月より5月以降のスコアが高く、入社直後から徐々に人間関係を築いた結果、良好な人間関係の構築が進み、適切な支援が可能になっていることが考えられる。

 一方で、2020年の「支援」「人間関係」のスコアは急降下し、リモートワークの環境下で人間関係の構築がうまくいかなかった背景が考えられる。

 営業職は、コミュニケーションを中心とした感情労働であるため、オフラインコミュニケーションを重視している人が多い可能性が高く、リモートワークの与えたストレスが伺える結果となった。

ワーク・ライフ・バランスは降下を続ける

ワーク・ライフ・バランスは降下を続ける

 2020年の新卒社員の「ワーク・ライフ・バランス」のスコアは一貫して降下を続けている。2020年前半はリモートワークへの移行による混乱で、仕事の負荷が低すぎることなどで仕事への活力を失う「ボアアウト」状態であったのに対し、リモートワークへの適応やオフライン勤務が始まったことが影響していることが考えられる。

部署間を超えた人間関係の構築に課題

部署間を超えた人間関係の構築に課題

 「部署間での協力」のスコアを見ると、8月にかけて低下を続け、低水準を維持している。部署間を超えた人間関係の構築に課題を抱えたままの新卒社員が例年より多い可能性を示唆している。

ITエンジニアは高水準を維持

ITエンジニアは高水準を維持

 エンジニアのスコア推移を見ると、2019年、2020年入社ともに全体的なエンゲージメントスコアは下降していると言えるが、営業職とは大幅に異なるスコア動向となった。2020年のエンジニア新卒社員の大きなスコア低下は見られず、デジタルツールへの迅速な移行や、リモートワーク環境下での対応スピード、オンラインでの的確なフィードバックなどが要因であることが考えられる。

まとめ

 今回の分析結果を踏まえて、以下のように提言している。
 「2020年のCOVID-19の感染拡大を受け、働く環境が一変した結果、新入社員のエンゲージメントは大きな影響を受けたことがわかった。特に、入社時からリモートワークが続いたことにより、部署や部門の垣根を超えた人間関係を十分に築けない人が例年より多い可能性が示唆された。組織の状況に応じて、支援策を提示することが重要であると考えられる。今後も感染拡大が発生する可能性は低くなく、今からの備えも重要である。
特に本調査が示したように、新しいワークスタイルの影響は職種によって大きく異なる。これは、職務内容とリモートワークの相性や、個々人の価値観や性格特性によって生じるものだと考えられる。
よって、人事担当者及びマネージメント層は職務内容や性格特性に応じたきめ細かいフォロー体制を構築しておくことが、2021年入社の新卒社員のエンゲージメントを高く保ち、活き活きと働く環境を用意することにとって非常に重要であると考えられる。」

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