【内部監査業務に関する実態調査】過去5年での内部監査の重要性「高まってきている」73.6%

海外資格講座や企業研修などを提供するパスメイクグループの株式会社アビタス(本社東京都渋谷区、代表三輪豊明)は11月13日(土)、73.6%の企業が「内部監査の重要性は、過去5年で高まってきている」とした内部監査部門対象の実態調査結果を公表した。
会社機関の組織変更で監査役会設置会社は減少傾向

今回の調査で会社機関の組織形態を問う設問では、監査役会設置会社は58.3%、監査等委員会設置会社 30.6%、指名委員会等設置会社 11.1%という結果となった。コーポレートガバナンス・コードへの対応を受け、日本企業のガバナンス構造が変化していることが分かった。
高まる内部監査・ガバナンスの重要性

「貴社では『内部監査の重要性は、過去5年で高まってきている』と感じますか」との問いに、73.6%が「高まっている」「とても高まっている」と回答した。また、「貴社では『ガバナンス強化の重要性は、過去5年で高まっている』と感じますか」は87.5%が「高まっている」「とても高まっている」と回答している。
内部監査成熟度は第一段階が依然18.1%
金融庁の「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」(2019年)の内部監査の成熟度についての該当段階を尋ねたところ、「第一段階(Ver.1.0)事務不備監査」レベルが18.1%と一定割合を占めたことが判明した。
アンケートは4分野30問で構成
アビタスは内部監査の国際資格であるCIA(公認内部監査人)プログラムを2005年に開講。資格講座だけでなく企業向けに内部監査研修も提供し、これまでに延べ500社近く監査部門と取引がある。今回の実態調査は、「内部監査部門の状況について」「部門の組織上の独立性について」「部門の専門性について」「監査スタッフの状況について」の4つの観点で30問。アビタスの取引先企業の内部監査部担当者690人を対象にオンラインで調査を実施した。
調査概要
「内部監査業務・人材育成に関する企業実態調査」
・調査対象:アビタスの取引先企業の内部監査部担当者690人
・実施形式:Googleフォームでの記名調査(レポートは匿名化)
・有効回答数:72(72社72人)
・調査集計期間:2021年9月15日~2021年9月30日
まとめ
東京証券取引所によるコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)改訂の影響などを受け、内部監査に関する組織の改編が進んでいるようだ。自社の取り組みへの参考にしてみてはいかがだろうか。
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