上司は部下に「弱み」を見せるべき? ミイダスが調査

ミイダス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:後藤喜悦)が、部下に対して積極的に弱みを見せている管理職と、部下に対して全く弱みを見せていない管理職を比較調査し、それぞれを「オープン上司」「ストロング上司」と名づけて結果を発表。上司が「弱み」を見せる/見せない理由だけではなく、仕事や組織に対する思いが表れた。
「部下と良い関係性を築けている」のはオープン上司が6.8ポイント高
転職支援・採用支援サービス「ミイダス」を提供するミイダス株式会社(以下ミイダス)は、部下に対して積極的に弱みを見せている管理職101名と、部下に対して全く弱みを見せていない管理職106名の合計207名を対象に、部下に弱みを見せる上司と見せない上司の比較調査を実施。部下に対して積極的に弱みを見せている親しみやすい上司を「オープン上司」、部下に対して全く弱みを見せていない威厳を感じる上司を「ストロング上司」と名づけて行われた調査から、前編として先に発表されていた【部下側から見た調査結果】に続き、後編として【上司側から見た調査結果】を発表した。
上司は部下に「弱み」を見せるべきなのか? 気になる調査結果の中から、「オフィスのミカタ」編集部が特に注目したものをピックアップして紹介する。
まず、「あなたは、ご自身のチーム内の部下と良い関係性を構築できていると思いますか。」という質問に対して、オープン上司は「非常にそう思う」「ややそう思う」の合計で83.2%。ストロング上司の76.4%に比べて6.8ポイント高かった。
一方、【部下側から見た調査結果】でも同じように「あなたは、ご自身の上司と良い関係性を構築できていると思いますか。」を質問。これに対して、「非常にそう思う」「ややそう思う」と答えたのはオープン上司の部下(上司が弱みを見せてくれていると感じている部下)が合計88.1%。ストロング上司の部下(上司が弱みを見せてくれていないと感じている部下)は合計34.3%だった。
「部下の生産性が高いと感じている」のはオープン上司が10.9ポイント高

「あなたは、ご自身のチーム内の部下の生産性が高いと感じますか。」という問いに対して、オープン上司は「非常にそう感じる」「ややそう感じる」合計で73.2%。ストロング上司は合計62.3%で、10.9ポイントの差がついた。
上司が弱みを見せる/見せない理由は?

オープン上司に向けて、「あなたが、部下に自身の弱みを見せている理由や目的を教えてください。」とたずねたところ、もっとも多かったのが「コミュニケーションがスムーズになる」(45.5%)、次いで「部下に助けを求めやすくなる」(43.6%)という結果に(複数回答)。
逆に、ストロング上司に(※1)「あなたが、部下に自身の弱みを見せたいと思わない理由を教えてください。」と質問したところ(複数回答)、もっとも多かった回答は「部下に不安を与えてしまうと思うから」(54.2%)。次いで「部下の信頼を落としてしまうと思うから」(31.3%)、「部下の手本として適当じゃないと思うから」(27.7%)だった。
※1:「あなたは、本音としては、部下にもっと自身の弱みを見せたいと思いますか。」という質問に「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と答えた人が対象
まとめ
今回の調査では、上で紹介した「部下との関係性」や「生産性」に加えて、「組織エンゲージメント」「心理的安全性が担保された組織・チームづくり」についての項目においても、オープン上司の方がより良い状態を保てていることが明らに。さらに、【部下側から見た調査結果】と重ね合わせることで、オープン上司とその部下、ストロング上司とその部下、それぞれの思いが浮かび上がる興味深い調査結果となった。
調査概要
■調査概要:部下に弱みを見せる上司/見せない上司の比較調査
■調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
■調査期間:2023年6月29日〜同年6月30日
■有効回答:オープン上司<部下に対して積極的に弱みを見せている管理職>101名と、ストロング上司<部下に対して全く弱みを見せていない管理職>106名の合計207名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
※出典元:ミイダス株式会社(https://corp.miidas.jp/)