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失敗したことのある人事制度 1位「目標管理制度」人事制度・人事施策の実態調査2023

2023.11.07

総合人事コンサルティング会社のフォー・ノーツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:西尾太)は、「人事制度・人事施策の実態調査2023」を実施した。

調査結果サマリー

調査結果サマリー

■約7割の企業が人事制度・施策において企画・運用の基準となる方針「人事ポリシー」を制定
■現在運用している人事制度や人事施策について、人事ポリシーが「ない」企業は「ある」企業に比べ、上手くいっている割合が約20ポイント少ない
■導入して失敗したと感じる人事制度・人事施策の1位は「目標管理制度」
■人事制度・人事施策が失敗した影響の1位は「管理職の疲弊」
■失敗した人事制度・人事施策への事後対応は約4割の企業が「実施していない」

フリーコメント:事後対応を行うなかでの気付き(企業規模/業種/役職)※原文ママ

■部分的に小さく始めて実証試験をしてから正式に採用すべきでした(1000人~/サービス/経営者)
■経営者としては、目標管理制度は経営目標達成のための不可欠なアイテムだと思っていたが、自社の業務や社員の持ち味などをもっと熟慮して、意見を聞きながら制度設計すべきだったと反省。(~99人/その他/経営者)
■もっと早く制度廃止を決断していれば、離職率が下がっていたと思う。(1000人~/メーカー/部長クラス)
■全ての社員が納得するものにはなかなかできないと感じるが、それでも幅広くヒアリングすることも必要だったと感じる。(~99人/メーカー/役員クラス)
■人事制度及び人事評価をシステマティックに行えるものか現在企画立案中。顔を合わせて業務することの大切さを痛感した。(~99人/サービス/役員クラス)
■導入前と導入直後、定期的な運用フォローをすべきであった。(1000人~/メーカー/部長クラス)
■人事コンサルの提案に安易に乗らず、弊社の社風に見合う取り組みをすべきだった。(300~999人/その他/一般社員クラス)

調査概要

対象者:経営者、人事業務に携わったことのある方
対象地域:全国
男女比:男性87.8%、女性12.2%
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年8月24日~8月27日
回答数:475名

まとめ

失敗したことのある人事制度として最も多く挙げられたのは「目標管理制度」であった。フリーコメントにもあるように、制度の存在よりも、それぞれの企業に合わせた制度設計を行うことが肝要となる。人的資本経営の重要性が説かれる今、改めてその在り方を見直していく必要があるだろう。厚生労働省が提供する「人材開発支援策」をご存知だろうか。在職者の訓練や職業能力評価基準の活用などについて支援を受けることができる。人材開発に取り組む際はぜひ活用していただきたい。

参照:厚生労働省「人材開発支援策」