結婚した男性は「自分の時間」が減り女性は「家事の時間」が増える【はたらく定点調査】

「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げるパーソルホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:和田孝雄)は、「はたらく」を考える全国就業者データベース「はたらく定点調査」を公表。今回は本調査のなかから「ジェンダー」を切り口にしたデータを紹介する。
転職・起業に関する意識

ジェンダー別の転職・起業に関する意識について、「仕事をするときに、どちらの考え方に近いですか」という質問に「(いずれ)転職したい」と答えた割合は男性45.6%、女性48.2%で、女性の方が多かった。一方、「(いずれ)起業したい」と答えた割合は男性30.9%、女性17.4%で、男性の方が多かった。
労働環境に関する意識

「働くうえで重視していること」について、男性は「給与」と答えた人が48.4%で最も多く、「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯(35.0%)」、「仕事の内容に興味が持てること(33.3%)」が続いた。女性は「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯」と答えた人が55.1%で最も多く、「はたらく場所・環境(48.0%)」、「給与(46.4%)」が続く結果となった。
結婚生活・子育てに対する意識

「【結婚後】、あなたのはたらき方に変化はありましたか?」という質問に対して、男性は「自分の時間が減った」と回答した割合が27.6%で最も高い一方、女性は「家事の時間が増えた」と答えた割合が48.8%で最も高かった。また、家事・子育ての協力体制について、「家族・身近な人の協力は十分で、仕事にほとんど支障がない」と答えた割合が、男性は63.8%だったのに対して、女性は48.6%と大きな差があった。
調査概要
調査方法:オンライン
調査時期:2023年3月
調査対象:15歳から69歳の男女・本業または副業ではたらいている人
調査人数:100,000人
まとめ
調査の結果を見ると、男性女性ともに、仕事と家庭の両立のために「はたらく時間・場所」を重視する人は多いようだ。本調査の「【結婚後】、どのようなはたらき方が理想だと思いますか」という設問では、「休日に仕事をしない(28.4%)」、「変わらずにはたらきたい(25.3%)」、「帰宅時間(退勤時間)を早くする(23.6%)」などが上位に挙げられている(※)。働きやすい環境を提供できているか、調査結果を参考に改めて考える機会にしていただきたい。
※はたらく定点調査「【結婚後】、どのようなはたらき方が理想だと思いますか」