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働く男性の54.6%が職場における“男性であるがゆえの困難”を経験「職場における男性特有の困難や障壁に関する調査」

2023.11.17

Indeed Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大八木 紘之、以下Indeed)は、11月19日の「国際男性デー」を前に、「職場における男性特有の困難や障壁に関する調査」を行った。

調査実施の背景

近年、人々の働き方や仕事への価値観が多様化する中で、日本でも企業においてD&IからDEIへの動きが進んでいる。職場におけるエクイティを目指す観点から、男女の賃金格差の解消をはじめとするジェンダーエクイティの取り組みが広まっている。

労働市場における女性の不平等の解消に社会的関心が高まる一方で、内閣府男女共同参画局が行った「令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」※1では、女性だけではなく、男性にも性別による決めつけや役割分担などのアンコンシャス・バイアスがあることが指摘されている。同様に、Indeedが2022年に、働く上でのジェンダーに関する違和感を募集・調査した「#これでいいのか大調査」※2では、職場において男性もジェンダーギャップを感じたり、経験していることが明らかになった。

また、2023年ノーベル経済学賞を受賞したクラウディア・ゴールディン氏の研究では、仕事の柔軟性の低さなどにより、女性に育児負担が偏りがちになることが男女の賃金格差につながっていることを明らかにしている※3。労働市場でのジェンダーエクイティの実現には、男女ともに柔軟な働き方を実現することや、長時間労働の是正、男性の育児参加を促すことが重要であると示唆した。

職場における男性特有の困難や障壁を明らかにし、社会的にその解決に向けて取り組むことは、男性の働き方やキャリアへの影響だけではなく、結果的に労働市場における女性の不平等の解消にもつながると考えられる。

そこでこのたび、男性が直面する社会課題と向き合う「国際男性デー」を前に、職場において男性が直面する困難や障壁についての実態や意識を明らかにするため調査を実施した。

※1 内閣府男女共同参画局「令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」
※2 2022年 Indeed「#これでいいのか大調査」
※3 スウェーデン王立科学アカデミー 「THE PRIZE IN ECONOMIC SCIENCES 2023  POPULAR SCIENCE BACKGROUND」

調査結果サマリー

調査結果サマリー

■職場における男性特有の困難(以下、困難)を経験したことがある男性は54.6%。困難を経験したことによって、仕事やキャリア、働き方に影響を受けたことがある男性が79.7%。
■他者が体験した困難を職場で見聞きしたことがある男性は46.8%。そのうち90.7%が何かしら「変わってほしい/変えるべきだと思う」ものがあり、80.9%が何かしら「会社や職場で問題として認識されていないと思う」ものがあると回答。
■困難を解消するために職場に求めることは1位「長時間労働の是正」(33.4%)、2位「ワークライフバランスの推進」(32.0%)。

国際男性デー「職場における男性特有の困難や障壁に関する調査」調査概要

調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20歳〜59歳の男性正規雇用者(現在就業中の正社員、会社経営者、公務員、団体職員を含む)2,500人(総務省の労働力調査結果における「正規の職員・従業員」の年代別の人口構成比に合わせて割り付け)
調査期間:2023年10月20日(金)〜 10月23日(月)
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。

調査結果詳細はこちら

まとめ

内閣府男女共同参画局が行った「令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」によれば、性別役割意識において男女間での大きな差だけでなく、男性間でも20代と60代では大きな差があることが明らかにされている。職場において男性が感じるジェンダーギャップが何を起因とするものなのかを知ることも、男性特有の困難や障壁を取り除いていく上で重要ではないだろうか。

参考:内閣府男女共同参画局「令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」