約7割が「はたらき方において現実と理想にギャップ」理想のはたらき方は「ハイブリッドワーク」が約半数
総合人材サービスのパーソルグループで、ファシリティマネジメントのコンサルティング業務を手掛けるパーソルファシリティマネジメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:槌井紀之)は、はたらき方に望むことを探るため、20代~50代のオフィスワーカーを対象に調査を行った。調査結果の一部を抜粋して紹介する。
約8割が出社中心の一方で半数以上が理想は「ハイブリッドワーク」
本調査によれば、現在の出社形態では「完全出社」が53%と一番多いものの、理想の出社形態で見ると「完全出社」を望む層は25%に半減。その一方で「週3~4日リモートワークで週1~2日出社」や「完全リモートワーク」を理想とする人が増えている。このことから、約半数が「ハイブリッドワーク」を理想としていることがわかる。
はたらき方において約7割が「現実と理想のギャップを感じている」
同社は調査を通して、約7割の人がはたらき方において現実と理想のギャップを感じていることが判明したと報告。ギャップが生じている理由は「会社により出社形態が決められているから(36%)」「業務都合により出社形態が限定されているから(24%)」「上司やメンバーのはたらき方に合わせる必要があるから(8%)」など。出社形態が業務特性上限定的にならざるを得ない人を除き、本来であればはたらく場所を自ら選択する余地があるにも関わらず、自分の意志で決められていないことが不満要因になっているようだ。
はたらき方に望むこと
さらに同社は、はたらき方に望むことを探るため、出社とリモートワークのメリット・デメリットを調査。
出社のメリットでは「業務上の確認や相談がすぐに行える」がトップ。次いで「仕事とプライベートのメリハリをつけやすい」「はたらく環境が整っている」が続く。デメリットとして上位にあがったのは「通勤や移動に時間が取られる」「通勤によるストレスがかかる」「人間関係でのストレスがかかる」となった。一方で、リモートワークのメリットは「移動時間がなくなる」が最も多く、次いで「通勤によるストレスの減少」「自由な身なり・服装ではたらける」が続き、デメリット は「運動不足になる」がトップとなった。
リモートワークのメリットとして「生産性の向上が図れる」と回答した人のうち、その理由としては「個人ワークのスピードが向上した」が最多、次いで「無駄な会議が減った」「プライベートや趣味の時間を確保できるようになった」が同率2位で続いた。最も低い回答数は「売上や成果、個人の成績が向上した」となっている。同社はこの結果を受けて、多くの人にとっての生産性とは、プライベートを含めた“1日を通して得られる達成感” を指し、会社がリモートワークに望む生産性「売上や成果、個人成績の向上」とは、認識に大きな差があると分析した。
調査概要
目的:オフィス回帰が進むなか、はたらき方に対する本音を探るため
対象エリア:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府
対象年齢:20~50代のオフィスワーカー
調査期間:2023/9/15~2023/9/19
有効回答数:740サンプル
調査方法:インターネット調査
調査機関:パーソルファシリティマネジメント株式会社
まとめ
同社は本調査結果から「新型コロナウイルスによって、生活に仕事を取り入れるはたらき方を経験したことで、仕事は人生を豊かにするための一手段だという『ワークインライフ』を重視する人が増えている」と推察。
そのような中でこれからのワークプレイスはどうあるべきなのかを探るため、さらに調査結果を深掘りして詳細な調査データとして配布している。参考にしていただきたい。
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