現在管理職に就く75%が「今後も続けたい」と回答【管理職への意向調査】エン・ジャパン
エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)は、運営する若手ハイキャリア向けスカウト転職『AMBI』上で、 39歳以下のユーザーを対象に「管理職への意向」についてアンケートを実施し、1156名から回答を得たと発表した。
※管理職:チームや部署内に対して指揮統括を取り、売上や数値などの管理を行なうポジションを想定
7割が管理職に就くことに「興味がある」一方で男女で16ポイントの差
本調査では「現在、管理職ですか?」との設問に14%が「はい」と回答。男女別でみると、女性よりも男性のほうが9ポイント高い(男性:18%、女性:9%)。
続いて、現在管理職ではない人を対象にした「管理職に就くことに興味があるか」との設問では、70%が「ある」(興味がある:38%、どちらかといえば興味がある:32%)と回答している。男女別でみると、管理職に就くことへの関心も女性より男性のほうが16ポイント高い(男性:77%、女性:61%)。
管理職に就くことに興味があるとした理由については「給与を上げたいから(76%)」「自分を成長させたいから(63%)」「仕事の幅を広げたいから(59%)」が上位となった。
管理職に就くことに興味がないとした理由については「時間的な負担が重くなりそうだから(59%)」「大きな責任を負いたくないから(52%)」が上位に並んだ。
現在管理職の75%が「今後も管理職を続けたい」続けたくない理由トップは「報酬」
本調査結果によれば、現在管理職と回答した人の75%は、今後も管理職を「続けたいと思う」(続けたいと思う:45%、どちらかというと続けたいと思う:30%)と回答している。「どちらかというと続けたいと思う」を含めると、回答の割合に男女差はない。
管理職を「どちらかというと続けたいと思わない」「続けたいと思わない」と回答した理由では「業務に対する報酬が見合わないと感じるから(47%)」「業務量が多すぎるから(42%)」「時間的な負担が大きいから(37%)」が上位となった。
また、若手社員を積極的に管理職に登用する企業に魅力を感じるかとの設問では、82%が「魅力を感じる」(魅力を感じる:42%、どちらかというと魅力を感じる:40%)と回答している。
調査概要
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『AMBI』を利用する39歳以下のユーザー
有効回答数:1156名
調査期間:2023年12月20日~2024年1月10
まとめ
本調査では管理職になることについて、男性より女性の方が興味を示す割合が低いことが明らかになった。しかし、既に管理職となった人の「継続したい」とする割合には男女差はない。内閣府は「女性版骨太の方針2023」の中で、プライム市場の上場企業について、女性役員比率を2030年までに30%とする目標を掲げている。
今後、より積極的な女性管理職の登用に取り組んでいくことが求められるだろう。本調査結果では「時間的負担」が、管理職への障壁となっていることも明らかになっている。管理職となっても多様な働き方ができるような体制の構築にも取り組んでいくべきだろう。
参考:内閣府女性活躍・男女共同参画の重点方針2023(女性版骨太の方針2023)