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新入社員へのオンボーディング実施率は6割!半数を超える企業が入社後すぐにリモートワークを実施

2024.04.19

株式会社MS-Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長CEO:有本隆浩)が運営する、管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career(エムエスキャリア)」は、4月の入社シーズンに合わせ、各企業の「新卒・中途社員へのオンボーディング実態」についての調査結果を発表した。ここでは調査結果の概要について紹介する。

オンボーディング実施率は6割 半数以上が「不満足」

オンボーディング実施率は6割 半数以上が「不満足」

本調査ではまず、各企業のオンボーディング実施率を調査。その結果、実施しているのは約6割であった。また実施率は企業規模が大きくなるほど高くなり「1000名以上の大手企業」では約9割がオンボーディングを実施していることが明らかになった。

また、新入社員を受け入れる既存社員のオンボーディング満足度を調査すると「満足している」は約4割で半数以下にとどまる結果になっている。

最も実施されているのは「導入研修」 入社直後のリモートワークを半数以上が許可

最も実施されているのは「導入研修」 入社直後のリモートワークを半数以上が許可

次に、実施しているオンボーディングの取り組みに関する調査では、最も実施率が高いのは「入社時の導入研修」で8割が実施し、2位以降と20ポイント以上の差がついた。次いで「上司との定期的な面談」「OJT(実地研修)」が続いているが、実施率は5割にとどまる結果となっている。

続いて、ここ数年急激に導入率が高まったリモートワーク制度について、リモートワーク制度のある企業に対し、新入社員へのリモートワーク許容頻度を調査。その結果、新卒社員には48.1%の企業が、中途社員に対しては35.8%の企業が、入社後一定期間出社日数を増やす制度運用を行っているものの、半数以上の企業が、入社当初から既存社員と同等のリモートワークを許可しオンボーディングを行っていることが明らかになった。なお職種別では、管理部門職種はそれ以外の職種よりも、入社後一定期間出社頻度を増やすオンボーディングを行っている企業が多いこともわかっている。

調査概要

調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門
調査テーマ:「新卒/中途社員への「オンボーディング」実態調査」
有効回答数:340名
調査実施日:2024年3月19日~3月27日
調査主体:株式会社MS-Japan
出典元:新卒/中途社員への「オンボーディング」実態調査(株式会社MS-Japan)
※グラフ内の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある

まとめ

入社後の社員のエンゲージメント向上を図り、離職防止へとつなげるオンボーディング。本調査では既存社員の満足度はそう高くないことが明らかになっている。人材と時間をかけて実施しても、満足度が低ければその効果も半減するだろう。より効果的なオンボーディングを実施するために、今の取り組みに何が足りないのか、改めて見直してみてはいかがだろうか。

オフィスのミカタでは、オンボーディングを行うメリット、取り組む際のプロセスなどを解説している。併せて参考にしていただきたい。

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