掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

職場での男女格差、半数が実感!約4人に1人はジェンダーハラスメントを経験

2024.06.28

株式会社MS-Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長CEO:有本隆浩)は、毎年6月の男女雇用機会均等月間にあわせ、管理部門・士業のためのビジネスメディア「Manegy(マネジー)」にて、職場での「男女格差」に関する実態調査を実施した。調査結果の概要をお伝えする。

調査概要

調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
調査テーマ:『「職場での男女格差」に関する実態調査』
有効回答数:273名
調査実施日:204年5月20日~5月29日
調査主体:株式会社MS-Japan調べ
出典元:管理部門・士業に聞いた!職場での男女格差・ジェンダーハラスメント実態調査(株式会社MS-Japan)
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある

職場での男女格差を半数が実感 どんな時に感じている?

職場での男女格差を半数が実感 どんな時に感じている?

本調査によると、現在の職場において「男女格差がある」と思う人は「非常にそう思う(13.9%)」「どちらかというとそう思う(36.3%)」と、合わせて50.2%となっている。年代別では、年代が若いほど男女格差を感じる人の割合が高く、20・30代では62.8%と過半数に達しているという。

また、男女別では「男女格差がある」と思う女性の割合は、男性よりも10%高いことが報告された。

実際に格差を感じた時については「業務内容に差がある時(40.9%)」「昇格のしやすさ、スピードに差がある時(39.4%)」「性別を理由に任される業務がある時(34.3%)」「給与に差がある時(34.3%)」が上位に並んでいる。

約4人に1人がジェンダーハラスメントを経験

約4人に1人がジェンダーハラスメントを経験

さらに本調査では、自身のジェンダーハラスメント体験について質問。その結果「日常的に受けている(4.8%)」「日常的ではないが、受けたことがある(19.4%)」と、24.2%がジェンダーハラスメントを受けた経験があることがわかった。

職種別で目立つのは「総務」「経理」で、30%前後が「ジェンダーハラスメントを受けたことがある」と回答している。年代別では、若手の方が高い割合を示した。

また、男女別では、女性は55.1%と過半数に達しているのに対し、男性は13.1%にとどまっている。

続いて本調査は、ジェンダーハラスメントを受けたことがある人に対し、ジェンダーハラスメントが理由で転職した経験の有無について質問している。その結果「転職をしたことがある(20.3%)」「転職を検討したことがある(37.5%)」を合わせた57.8%が、ジェンダーハラスメントが転職意欲に影響を与えたと回答したことが明らかになった。

年代別では「転職をしたことがある」と「転職を検討したことがある」の割合が、20・30代では70.6%であるのに対し、50代以上では41.7%と約30%もの差があることが判明。同社は「転職が当たり前の選択肢となった近年では、ジェンダーハラスメントを理由に転職を決意する人が増えていると考えられるでしょう」との見解を示した。

まとめ

職場に男女格差があると感じている人が半数を超え、特に女性においては実際にジェンダーハラスメントを受けたとする人が55.1%にも及ぶことが明らかになった。職種別では「総務」「経理」が高い割合を示している。

ジェンダーハラスメントを受けた人の約6割が転職意欲に影響があったと回答していることからも、男女格差の解消は早急な課題と言える。ジェンダーハラスメントのない職場とするために、社内に存在する男女格差とその要因を明らかにすることや、従業員に向けた研修などで意識の改善を図ることが必要だろう。