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【夏季賞与の実態調査】2024年夏の平均支給額は42万2643円 DONUTS調査

2024.09.20

株式会社DONUTS(東京都渋谷区、代表取締役:西村啓成)が提供するバックオフィス支援クラウドERPシステム「ジョブカン」は、「ジョブカン給与計算」の賞与データから2022年~2024年の賞与の支給実績を抽出し、夏季賞与・ボーナス(※1)に関する実態調査を実施。支給状況やその変動要因を明らかにした。

本調査は「ジョブカン給与計算」を利用する企業から得られる膨大なデータに基づくもの。企業がどのように夏季賞与を支給しているのか、またそれが従業員のモチベーションや企業の業績にどのような影響を与えているのかを分析することが、今後の企業経営にとって重要な示唆の提供につながるとの考えから実施された。

※1:各年6月、7月に賞与として支給されたものを夏季賞与・ボーナスとして算出

調査概要

調査対象:「ジョブカン給与計算」利用企業のうち、賞与を給付している企業(※2)
調査内容:夏季賞与に関する実態調査
調査方法:「ジョブカン給与計算」の利用実績データを一部抽出
抽出期間:2022年1月〜2024年7月
出典元:2024年の夏季賞与平均支給額は「422,643円」 ジョブカンが夏季賞与の実態調査を性別・年齢別・企業規模別に実施(株式会社DONUTS)
※2:「ジョブカン給与計算」利用企業の夏季賞与設定率は以下の通り。2022年 : 39.39%、2023年 : 44.84%、2024年 : 62.59%(賞与給付事業所数を事業所数全体で割った値)

2022年~2024年 夏季賞与平均支給額は40万円台前半で推移

2022年~2024年 夏季賞与平均支給額は40万円台前半で推移

本調査によると、全体の夏季賞与平均支給額は「2022年:43万9044円(対象人数:4万8471人)」「2023年:41万1536円(対象人数:6万8127人)」「2024年:42万2643円(対象人数:8万8229人)」と大きな増減はなく、40万円台前半で推移している。

また、性別に見ると、男性は「2022年:46万2984円」「2023年:50万6753円」「2024年:50万3435円」。女性は「2022年:32万861円」「2023年:30万6974円」「2024年:32万989円」となり、女性の平均賞与額は男性の平均賞与額の約6割にとどまる結果となっている。

さらに、年齢別の推移についても報告されている。支給額が最大値になるのは50歳台で「2022年:64万8301円(50~54歳)」「2023年:56万4718円(55~59歳)」「2024年:56万5658円(50~54歳)」と、50歳台までは年齢を重ねるごとに支給額も高くなっていく傾向がみられたとしている。

なお、性別・年齢別の推移としては、男性の平均賞与額が最大化するのは55~59歳、女性の平均賞与額が最大化するのが50~54歳であることもわかった。

企業規模別の推移については、2024年は「500人以上」規模の企業の夏季賞与平均支給額が一番高く「300~499人」規模の企業の支給額が一番低い結果となったことが報告されている。

まとめ

「歴史的な賃上げ」が各所で報じられている2024年だが、夏季賞与平均支給額については、この3年間で大きな増減はないことが判明した。

帝国データバンクが2024年6月に実施したアンケートの結果(※3)を見ると、1人当たりの夏季賞与支給額において企業規模による格差があり、大企業では2023年と比較して0.6ポイント上昇の+4.1%。一方、中小企業では2023年から0.5ポイント減少し、+1.7%にとどまったという。

個人消費を上向けるには賞与を含む賃金の上昇や、持続的な賃上げが求められているが、物価やエネルギー価格の高騰が続く中、2024年の夏季賞与が消費の拡大にもたらす影響は限定的なものと言えそうだ。

※3:2024 年夏季賞与の動向アンケート (株式会社帝国データバンク)