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人事労務業務に生成AIを活用する担当者は3割超 活用促進のヒントが明らかに jinjer調査

2024.10.24

jinjer株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:桑内孝志)は、企業の人事担当者計360名を対象に「人事労務業務の生成AI利用に関する実態」について調査を実施。企業のDXが進む中で、人事労務領域における業務効率化も促進されており、生成AI技術を活用した業務効率化にも注目が集まっている。一方で、事例の少なさ等から生成AIの活用が進まないという声も。そこで同社は、人事労務領域の生成AI活用について実態を明らかにし、活用促進のヒントを探った。

調査概要

調査概要:人事労務業務の生成AI利用に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年10月11日~同年10月13日
調査対象:企業の人事担当者 計360名
出典元:【人事労務業務の生成AI利用に関する実態調査】人事労務業務における生成AI利用率は約34%「機密情報の取り扱い」「利用イメージが湧かない」等の理由で、生成AIの活用が進まず(jinjer株式会社)

生成AI活用する人事担当者は3割超 活用の目的は?

生成AI活用する人事担当者は3割超 活用の目的は?

自身の業務において、生成AIを利用しているかとの質問に「既に業務で利用している」と回答したのは34.3%で「利用していない」は38.5%であった。18.1%は「現状は利用していないが、今後業務で利用する予定」と回答している。

生成AIの利用目的としては「メールや報告書等、文書作成業務を効率化するため(65.4%)」「文章の添削を行うため(47.6%)」「企画等アイデア出しの際に利用するため(44.3%)」「イラストや画像等、クリエイティブ業務を行うため(40.5%)」といった声が多く挙げられたという。

人事担当者が考える生成AI活用の課題

人事担当者が考える生成AI活用の課題

また、人事労務領域で生成AIを扱う際の課題については「人/組織等、人事情報を多く扱うため、使える業務が限られる(41.1%)」「属人的な業務が多く、使える業務が限られる(40.5%)」「社内で利用制限がかけられているため、使える業務が限られる(38.4%)」、「人事労務業務における活用イメージが湧かない(35.1%)」という意見が多いようだ。

生成AIを利用しない理由についても「どのような業務に使うべきか、利用するイメージが湧かないため(29.4%)」「情報漏洩等、セキュリティ性が担保されない可能性があるため(25%)」「社内で利用する人が少なく、利用に際して不安を感じているため(22.8%)」「使い方がわからないため(22.1%)」など、課題と類似した答えが多い結果となっている。

まとめ

属人化や業務過多を招きやすい人事労務業務に関する効率化は、急務とも言える。しかし本調査結果を見ると、扱う情報の機密性の高さから、セキュリティ面への懸念もあり、利用するイメージが湧きづらいことから、人事労務領域での生成AI活用が進んでいない企業が多いようだ。

帝国データバンクが実施した調査では、生成AIを活用している企業では9割近くが効果を実感しているとのデータもある。まずは業務を整理し、人が行わなければならない業務と、AIに任せてもいい業務の棲み分けから進めてみてはいかがだろうか。リスク対策として、指針やガイドラインの策定を並行して進めることも重要だろう。

出典元:生成AIの活用状況調査(株式会社帝国データバンク)