オフィス職から現場職への転職、7割が「条件次第でアリ」 X Mile調査
X Mile株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:野呂寛之)は、一般にホワイトカラーと呼ばれる「オフィス職」従事者500名、一般的にブルーカラーと呼ばれる「現場職」従事者500名を対象に、今後の働き方に関する調査を実施した。
調査概要
調査期間:2025年8月13日〜2025年8月22日
調査方法:インターネット調査、ウェブアンケートによる調査
調査対象:全国20代以上のビジネスパーソン1000名(現場職500名/オフィス職500名)
出典元:ホワイトカラーの7割「条件次第でブルーカラーに転職もアリ」 AI代替不安が強い層ほど現場職転向が視野に【オフィス職・現場職1000人調査(X Mile株式会社)
オフィス職が「現場職転向OK」と考える条件とは?
本調査ではオフィス職かつ、オフィス職に魅力を感じると答えた482人に、現場職に転向してもよい条件について質問。その結果、「休日や勤務時間が改善されるなら」が約37%(176人)で最多に。続いて「年収が大きく上がるなら」が約36%(172人)、「将来的にキャリアの選択肢が広がるなら」が約16%(79人)、「周囲の評価や世間体が気にならない環境なら」約11%(51人)と続いた。
一方で「絶対に変えたくない」と答えた人は約29%(143人)に留まった。残りの7割(339人)は条件次第で現場職への転向が視野に入ると考えていることが判明した。
AIに自分の業務が代替されることへの不安の度合いと、現場職を「条件次第で可」ととらえる割合に相関関係があることも分かった。AIで自分の業務が代替される可能性を「ほぼされない(10%未満)」と認識する層では、現場職も条件次第で可とする人は約45%(49人/110人)。これに対し、AIでの代替が「ほぼ全て(80%以上)」と認識する層では17人中16人が現場職を可と判断。中間層でも「一部(10〜30%)」で約76%(91人/120人)、「半分程度(30〜50%)」で約77%(120人/155人)、「大部分(50〜80%)」で約79%(63人/80人)と、いずれも7割を超えた。
「仕事の不満」現場職は「体力・環境」、オフィス職は「メンタル面」
さらに、現在の仕事に対する不満について質問。現場職では「給与・待遇が低い(207人)」「職場環境が悪い(138人)」「体力的にきつい(130人)」が挙がった。一方、オフィス職では「特に不満はない(144人)」が最多に。次いで「給与・待遇が低い(131人)」「人間関係にストレスがある(126人)」「精神的ストレスが大きい(100人)」「やりがいがない(81人)」という結果となった。
将来のキャリアに対する不安については、現場職では「年収が上がらない(222人)」「体力的についていけない(158人)」が上位をを占めた。オフィス職では「年収が上がらない(165人)」「AIに仕事を奪われる(68人)」「景気悪化で仕事がなくなる(70人)」「新しい技術についていけない(65人)」が上位に挙がっている。
まとめ
ビジネスシーンにおけるAIの活用が進む中で、自身の業務が代替されることに不安を抱いているオフィスワーカーは少なくないようだ。そうした不安も背景に、現場職への転向を検討することを視野に入れている層がいることが可視化された。
将来のキャリアについて「いずれ、AIに仕事を代替される」「新しい技術についていけない」といった不安を挙げるオフィスワーカーの声も少なくない。人手不足や属人化の解消など、企業としてはAIの活用や効率化が急務だ。その一方で、従業員たちは自身のキャリアへの不安を募られている。企業としては、このような状況を考慮した人事や経営戦略が必要な時代といえるだろう。













