「ワークライフバランス」「やりがい」企業との適合性がカギ リブセンス調査
株式会社リブセンス(本社:東京都港区、代表取締役社長:村上太一)が運営する転職口コミサイト『転職会議』は、国内1429社・132669件の従業員の口コミをもとに「ワークライフバランス」「やりがい」の男女別満足度を分析した。
調査概要
調査期間: 2022年1月1日~2026年3月15日に投稿された口コミを対象に集計
調査機関: 自社調査(株式会社リブセンス)
調査対象: 転職会議に投稿された口コミのうち「ワークライフバランス」「やりがい」の両項目について男女各5件以上の口コミを保有する企業
有効回答数: 口コミ件数 132669件、対象企業数 1429社
調査方法: 自社保有の口コミデータを集計・分析。男女別の平均評点を算出し、評点差(ギャップ)の分布を7段階に分類。雇用形態による影響を排除するため、正社員・契約社員の投稿に限定して集計
出典元:転職会議調べ:「ワークライフバランス・やりがい」の満足度が男女ともに高い企業に見られる特長は、セルフマネジメントや能動性が活かせる環境(株式会社リブセンス)
カギとなるのは従業員の状況や価値観と企業との「適合性」
本調査ではまずはじめに「ワークライフバランス」「やりがい」の男女別満足度を分析。その結果、6割近くの企業で男女いずれかの評価に±0.25を超える偏りがみられた。
それぞれを男女で分けてみると「ワークライフバランス」は、女性の満足度が高い企業(32.3%)が、男性の満足度が高い企業(25.2%)を上回った。「やりがい」についても、女性の満足度が高い企業(29.2%)が、男性の満足度が高い企業(27.2%)を上回った。
さらに、ワークライフバランスとやりがいの男女評点差の2軸で分析。「ワークライフバランス」と「やりがい」のそれぞれの男女評点に偏りがある層は約8割だが、一律の傾向はみられなかった。
これらの結果から同社は「やりがいの感じ方は個人の状況や価値観によって異なっており、業務や役割との組み合わせが満足度を左右している」と分析している。
※±0.25は評点差の標準偏差(ワークライフバランス:0.515、やりがい:0.492)の約0.5倍に相当し、分布の中央に位置する実質的な差がない範囲の目安として設定
「ワークライフバランス」「やりがい」両評点が高い企業像
次に本調査では、サンプルとして男女ともに「ワークライフバランス・やりがい」の評点が高く、男女間の偏りが小さい企業17社を抽出。業界としては、マスコミ・広告(4社)、不動産系(4社)、WEB・インターネット(3社)が多かった。
その結果、評点の高さは「すべての従業員にとっての適合性や満足度を保証する」ものではなく、従業員の状況や価値観によっている可能性が確認された。
同社はこの結果について「特に評点の高い企業ほど「ワークライフバランス」への柔軟な制度が整っているからこそ 、自律的に働くことやセルフマネジメントが求められる環境である場合があり、それが合う人にとっては「やりがい」となって大きな魅力となることがうかがえます」とコメントした。
まとめ
「ワークライフバランス」と「やりがい」の両立には、制度の充実だけでなく、個人の価値観や働き方との“適合性”が大きく影響することが明らかとなった。
本調査結果から一律の制度設計ではなく、多様な働き方を前提とした選択肢の提示と、それを活かせるマネジメント体制の構築がの重要性が読み取れる。制度の導入だけで終わらせず、従業員が自分に合った働き方を選択できる、役割設計や評価制度との連動が不可欠だ。
「制度を整える」から一歩進み「個々人が活きる環境をどう設計するか」という視点での組織づくりが、エンゲージメント向上と人材定着の課題解決のカギとなりそうだ。










