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チームビルディングとは? 実施のポイントや注意点を解説

2021.07.28

働き方の多様化やダイバーシティの推進など、企業を取り巻く環境の変化にともなって注目を集めている「チームビルディング」。チームで業務を進めていくにあたり、チームビルディングを効果的に取り入れたいと考える担当者もいるのではないだろうか。

今回は、チームビルディングの目的やプロセス、実施の際のポイントや注意点、メリット・デメリットを紹介する。よりよいチームづくりのための参考としてほしい。

目次

●チームビルディングとは?
●チームビルディング実施の際のポイントや注意点
●チームビルディングのメリット・デメリット
●まとめ

チームビルディングとは?

「チームビルディング」とは、メンバー一人ひとりのスキルや能力、経験などを最大限に発揮しながら目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みのこと。まずは、チームビルディングの目的やプロセス、手法をおさえよう。

◆ チームビルディングの目的
チームビルディングの大きな目的は、取り組みを通じてそれぞれの強みを認めあい、目標を共有しあうことでチームの力を強化することだ。「1人では達成できない大きな目標も、それぞれのパフォーマンスを最大限に発揮しチームで取り組むことで達成できる」という考えに基づいている。具体的な目的には、以下のことが挙げられる。

・内定者や新入社員の主体性の促進
・中堅社員の指導力や変革力の育成
・マネジメント層の目線合わせ、体制づくり
・企業やチームのビジョンの共有や浸透
・チームパフォーマンスの向上
・コミュニケーションの円滑化
・適切な人材配置
・マインドセットの形成

◆ チームビルディングの過程を示す、「5段階プロセス」
チームビルディングを効果的に行うためには、チームの現状や今後のプロセスを把握しておくことが重要だ。ここでは、チームの状態を5段階に分類し、各段階が次の段階に進むために必要な施策を示した「タックマンモデル」のプロセスを紹介する。

(1)形成期
「形成期」は、メンバーが決定し、チームが形成されたばかりの段階を指す。この時期はメンバー間の理解が不十分かつチームとしての目標も不明確であるため、メンバー同士が相互理解できるような取り組みや、チームの課題を把握する機会が必要となる。

(2)混乱期
「混乱期」は、プロジェクトが進み始めた頃など、それぞれの考え方や価値観の違いによってメンバー同士の意見対立が起こりやすい時期だ。意見の対立を恐れずに議論する機会を通して、相互理解を深めたりチームが抱える課題の解決方法を模索する必要がある。

(3)統一期
「統一期」は、メンバー同士の理解や目標の認識が深まり、安定したチームへと統一されていく時期のこと。価値観や考え方の理解が進み、目標達成に向けた一人ひとりの役割が共有できているため、チームにまとまりがある。次の段階に進むためには、個性を活かした役割分担や全員が納得できるチーム目標を設定するなど、全員が主体的に動くための工夫が必要だ。

(4)機能期
「機能期」は、メンバーがそれぞれの役割を果たしながら互いをフォローする体制ができており、チームとして機能している段階だ。全員が目標達成のために主体的に行動し、チームの一体感が増すことで、結果や成果が生まれ始める時期でもある。チームのパフォーマンスを維持するためには、リーダーによるメンバーへのケアや、チームワークを高めるアクティビティなどを行うとよいだろう。

(5)散会期
「散会期」とは、プロジェクトの終了やメンバーの異動などによってチームの活動が終わる段階のこと。チームビルディングが成功したか否かは、この時期のメンバーの反応で判断できるとされている。解散を惜しむ声が聞こえたりメンバー同士で称賛しあう姿が見られたりするようであれば、よいチームが作れたと言えるだろう。メンバーはこの成功体験を胸に、次の業務に取り組むことができる。

◆ チームビルディングの例
実際のチームビルディングは、チームの状況や目的、確保できる時間などによって適切な手法を選択していく。チームビルディングの手法には、主に以下のようなものがある。

・ゲーム(マシュマロチャレンジ、脱出ゲームなど)
・アクティビティ(スポーツ、ダンスなど)
・イベント(バーベキュー、社員旅行など)
・ワークショップ

チームビルディング実施の際のポイントや注意点

チームビルディングを実施する際には、どのような点に注意すべきなのだろうか。ここでは、チームビルディングを行う際のポイントや気をつけるべき点を紹介する。

◆ チームの目標を明確にする
最も重要なポイントは、チームの目標を明確にすることだ。目標が不透明であるとチームは方向性を見失い、個々のパフォーマンスを発揮したりメンバー間で協力しあったりすることが難しくなるだろう。反対に、目指すビジョンがはっきりすることで、各メンバーがそれを意識して行動することができる。

目標を設定する際は、以下のように、5W1Hのフレームワークなどを利用すると効果的だ。

・WHAT(目標は何か)
・WHY(なぜやるか)
・WHO(チームのメンバーは誰か)
・WHERE(どこでやるか)
・WHEN(いつまでに達成するか)
・HOW(どのようなプロセスで行うか)

◆ メンバーの役割を明確化する
チームの目標を達成するためには、メンバー一人ひとりがどのような役割を担うかを定めておくことも重要だ。異なるスキルや経験などを考慮しながら、メンバーが最大限の力を発揮できるような人員配置やタスクの振り分けを行うとよい。そうすることで、それぞれが目標に向けて動くことができ、適切な役割を果たすことでチームの目標が達成しやすくなるだろう。

◆ 多様な価値観を容認する
異なった価値観を持つメンバーが団結し、チームとして機能するためには、それぞれの考え方を互いに尊重することもポイントとなる。近年はダイバーシティの推進により、労働形態や年齢、国籍が異なるメンバーとチームを組むことも大いに考えられる。相互理解を深め互いの価値観を認めあうことで、結束力の強いチームを築くことができるだろう。

チームビルディングのメリット・デメリット

チームビルディングを行う際には、企業やチームにどのような影響があるのかをおさえておくことで効果的に進められるだろう。ここでは、チームビルディングを行うことのメリット・デメリットを紹介する。

【メリット①】コミュニケーション量の増加
チームビルディングの実施によってチームの目標が共有認識されることで、コミュニケーション量が増加するというメリットがある。ナレッジやノウハウの共有、上司・部下間やメンバー間の報告・連絡・相談などが増え、チーム力の強化、不測の事態の防止、悩みや課題を相談しやすい環境づくりにつながることが期待される。

【メリット②】モチベーションの向上
目標や個々の役割が明確化されることで、モチベーションが向上することもメリットだ。それぞれが自身の強みを発揮しながら業務に取り組むためモチベーションが維持しやすく、チーム間で協力して成果を出すことでより能動的な姿勢が生まれるだろう。個々だけでなくチームとしてのモチベーションが向上することで、生産性や品質の向上などの効果も見込まれる。

【メリット③】新しいアイデアやコラボレーションの誕生
さまざまな価値観や考え方に触れられるチームビルディングを行うと、1人では考えられないアイデアが思い浮かんだり、他チームとのコラボレーションが生まれたりする可能性がある。各自の創造力や発想力を磨くことで、チームや組織にイノベーションが生まれることもあるだろう。

【デメリット①】遊びの要素が強く出てしまう
チームビルディングにはゲームやアクティビティなどのリラックスして楽しめる要素がある一方で、遊ぶことに終始してしまい、本来の目的が意識しづらいという懸念点もある。冒頭で目的を明らかにしたうえでその後のゲームやアクティビティに取り組んでもらうなど、きちんと参加者の認識を揃えておくとよいだろう。

【デメリット②】チームビルディングが合わない人もいる
従業員の中には、ゲームやアクティビティに苦手意識を持っている人もいるだろう。「やらされている感」が強いとモチベーションの低下につながってしまうため、「強制的なイベントにしない」「チームビルディングそのものや施策の目的をきちんと説明する」「チーム内の年齢や特質など事前情報をもとに内容を検討する」などの対策を行おう。

まとめ

メンバーが個々のパフォーマンスを最大限に発揮し、チームとして大きな成果を残すための「チームビルディング」。よいチームをつくるためには、一人ひとりの価値観や考え方を尊重し、融合させていくことが重要となる。今回紹介したプロセスを参考にしながら、チームの状況に応じて適切なチームビルディングを実践してみてはいかがだろうか。

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