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【2021年度版】法人向けリーガルテックサービスを用途別に比較 人気サービスから定番まで

2021.09.06

リモートワークの推進や働き方改革が進む中、金融サービスのFinテックや人材サービスのHRテックと並んで、今広まりを見せているのがリーガルテックだ。
リーガルテックとは、法務関連業務をIT技術で効率化を図れるシステムを指す。国内のリーガルテック市場は2016年から2023年までの年平均成長率が9.8%を見込まれており、コロナの影響を受けて今後も普及が加速すると見られている。

そこで本記事では、今注目を集めるリーガルテックについてカテゴリごとのおすすめサービスを紹介する。リモートワークの推進や業務効率化に向けて、ぜひ参考にして欲しい。

法人向けのリーガルテックサービスの形態とサービスの選び方

まずは法人向けのリーガルテックのカテゴリとそれぞれのサービスの選び方を説明しよう。

電子契約サービス
一般企業向けのリーガルテックサービスの代表格と言えば電子契約サービス。契約書のペーパーレス化と署名・捺印の電子化によって、業務効率化とコスト削減が図れることで人気のサービスだ。
サービスを選ぶ際には、セキュリティ面や汎用性などと合わせて、紙の契約書と同等の法的効力があるかについてもきちんと確認をしておこう。

契約書管理サービス
紙の契約書を含めた契約書の「管理」に焦点を当てたのが契約書管理サービスだ。契約書は7年間の保管義務があることに加え、有効期限や更新の管理が必要なことなど煩雑な点が多い。そこで役立つのが検索機能や有効期限の管理などに優れた契約書管理サービスである。
サービス選びにおいては、検索や一括登録・更新などの機能の他、セキュリティ面もしっかり抑えておきたい。

契約書レビューサービス
契約書のリーガルチェックの手間にお悩みの方におすすめなのが、AIが契約書の内容をチェックしてくれる契約書レビューサービスだ。
対応している契約書の種類などの基本機能も各社さまざまなため、内容を精査してから導入しよう。

法務マネジメントサービス
法務マネジメントサービスは、契約に関わる業務を包括的にサポートしてくれるサービスだ。主に法務部門を持つ企業向けとなっており、部署や拠点ごとにバラバラに管理されている契約書やその内容を一元管理できる点が大きな魅力。
カバーする業務が広い分、費用もかかってくるため事業規模などに応じて自社に適したサービスを選ぶようにしよう。

電子契約のおすすめリーガルテックサービス

電子契約のおすすめリーガルテックサービス

ここからはカテゴリごとにおすすめのリーガルテックサービスを紹介していく。まずは、人気の電子契約サービスから見ていこう。

❖ クラウドサイン
「クラウドサイン」は電子契約利用企業の約80%が利用している人気サービス。たった数分で契約を締結できるシンプルな操作性に加え、ユーザー数無制限で月額11,000円(税込)〜というリーズナブルな料金も魅力だ。
https://www.cloudsign.jp/

❖ DocuSign
「DocuSign」は世界10万社以上で利用されている、利用者数世界No.1の電子契約サービス。世界で通用する堅牢なセキュリティや43言語に対応する多言語機能が特徴だ。またSalesforceやGoogle、Microsoftなどとの連携も可能となっている。
https://www.docusign.jp/

❖ BtoBプラットフォーム契約書
「BtoBプラットフォーム契約書」は東証一部上場のインフォマートが提供する電子契約システム。契約書の発行・締結・管理だけでなく、社内稟議のためのワークフローを付けることも可能。月5件までの契約締結が可能なフリープランも用意されている。
https://www.infomart.co.jp/contract/index.asp

❖ paperlogic電子契約
ペーパーレス化のクラウドソリューションを展開するペーパーロジックが提供している電子契約システム「paperlogic電子契約」。契約書や請求書などの一括作成機能が付いており利便性の高さが魅力だ。
https://paperlogic.co.jp/keiyaku/

❖ 電子印鑑GMOサイン
「GMOサイン」は20万社以上の導入実績を誇る、GMOグループ提供の電子契約サービス。一括送信機能やワークフロー機能を標準搭載し、電子署名と高度電子署名の2つの署名タイプに対応するなど、機能が充実している。
https://www.gmosign.com/

契約書管理のおすすめリーガルテックサービス

続いて、契約書管理のおすすめサービスを3つ紹介しよう。

❖ LegalForceキャビネ
「LegalForceキャビネ」は、999件までのPDFを一括アップロードでき、自動で全文テキストデータ化&管理台帳まで自動作成してくれるAI契約書管理システム。電子契約サービスとも連携でき、紙と電子契約を同時に管理することが可能だ。
https://legalforce-cloud.com/cabinet

❖ Hubble
「Hubble」はMicrosoft Wordで作成・編集した契約書のバージョン管理や、関連コミュニケーションの管理・共有を効率化してくれる契約管理システム。システム環境を変えることなく利用でき、シンプルな操作性で使いやすいと人気だ。
https://hubble-docs.com/

❖ LAWGUE
「LAWGUE」は、契約書をはじめ、規定や公開文書などさまざまな文書の作成、検索、レビューにかかる時間を大幅に削減してくれるAIシステム。条項の採番やインデントの調整、表記揺れはAI任せで解決。電子契約サービスとの連携も可能だ。
https://lawgue.com/

契約書レビューのおすすめリーガルテックサービス

次に契約書レビーのおすすめサービスを3つ取り上げよう。

❖ AI-CON
「AI-CON」は400社以上が導入しているAI契約書チェックサービス。アップロードするだけで有利不利の判定や修正例の提示をしてくれる。現在カバーしているのはNDAのみとなっているが、登録をすれば無料・無制限で利用できる。有償版の「AI-CON Pro」なら多様な類型の契約書レビューも可能だ。
https://ai-con.lawyer/

❖ LegalForce
「LegalForce」は約40類型の契約書をカバーするAI契約書審査プラットフォーム。
アップロードすれば数秒でリスク検知が可能。また雛形との比較や修正作業、ナレッジ共有までワンストップで利用できる。
https://legalforce-cloud.com/

❖ LawFlow
「LawFlow」は条項の抜け落ちや差分チェックが簡単に行える契約書レビューシステム。42類型の契約書に対応している他、OCR機能、契約書作成支援機能など機能も充実している。無料のスタータープランが用意されており、有償プランでも月額5,500円(税込)〜と導入しやすくなっている。
https://www.lawflow.jp/

法務マネジメントのおすすめリーガルテックサービス

法務マネジメントのおすすめリーガルテックサービス

4つ目のカテゴリとしておすすめの法務マネジメントサービスを3つ紹介しよう。

❖ ホームズクラウド
「ホームズクラウド」は契約業務の一元管理をワンストップで実現するクラウドサービス。契約書の作成からレビュー、ワークフロー、締結、更新、管理までこれ1つで解決してくれる。電子契約だけでなく紙の契約書にも対応可能だ。
https://www.holmescloud.com/

❖ FUJITSU Enterprise Application Contract Eyes
富士通が提供するエンタープライズ向けの契約管理システム「Contract Eyes」。契約書の管理に特化し、部署や支店ごとにバラバラに運用されている契約書を一元管理。情報共有や期限管理が行える。また、CSVでのデータ出力や差込帳票機能などで業務効率化も可能だ。
https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/manufacturing/contracteyes/

❖ RICOH Contract Workflow Service
「RICOH Contract Workflow Service」はリコーが提供する、法務業務の統括支援ツール。法務相談機能やAI条項チェック機能、契約審査機能、電子契約機能、契約管理機能などを備えており、契約プロセス全体の効率化が図れる。
https://www.ricoh.co.jp/service/cws

外部連携システムで営業・法務をシームレスに

契約業務は一連の営業活動の中で発生するため、他システムとの連携しシームレスに繋ぐのが効果的だ。ここでは外部連携による活用方法を紹介しよう。

Web APIを用いたCRM・SFAとの連携
効果的な外部連携の一例としては、CRMシステムやSFAなどとの連携が挙げられる。WebAPIによってSalesforceやkintoneなどのCRM・SFAと連携すれば、情報入力の手間がかからず、やり取りの一元管理も可能だ。

既存ERPなどの基幹システムとも連携をして事務コスト削減
さらにERPなどの基幹システムと連携をすることで、営業だけでなく受注管理や会計業務までシームレスにつなぐことも可能だ。自動で入力されるようになれば、事務作業を削減できるだけでなくミスも減って一石二鳥だ。

外部連携用のプランも活用の視野に
現在はさまざまな業務のDX化が進み、システムが乱立することで余計な手間がかかるケースも少なくない。リーガルテックを導入する際には、一連の業務フローを考慮した上で連携を前提として導入することをおすすめしたい。
WebAPI用のプランが用意されているサービスもあるため、導入を検討する際にはぜひチェックしてみよう

まとめ

リーガルテックはサービスの拡充とともに導入企業も増えている成長著しい領域。コロナによってオンラインでのコミュニケーションや契約も増え、導入は今後も加速するだろう。
多様なサービスが提供されている中で、導入に際しては自社の課題を明確にすることが必要だ。また外部連携を見据えた全体の業務フローを設計していくことで効率化やコスト削減にもつながるだろう。
初めて利用される際には導入効果もなかなか見極めにくいが、気になるサービスがある場合はまずは無料トライアルなどで気軽に試してみてはいかがだろうか。

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