残業そのものが心身のストレスに影響するのではない?長時間労働での心身の疲れの原因とは
2019.06.13

株式会社こどもみらい(本社:東京都世田谷区)の保有するストレスチェック「STRESCOPE」のデータを、東京医科大学の渡邊 天志医師、井上 猛教授らが分析。残業そのものが心身のストレスに影響するのではないことが判明した。
■残業は有害なのか
働き方改革法案成立など、長時間労働の是正に注目が集まる一方で、残業が精神医学上、有害なのかどうかについては不明確な部分も多い状況となっている。
■睡眠時間の短縮や食生活が原因か
今回、株式会社こどもみらいの保有するストレスチェック「STRESCOPE」のデータを分析した結果、長時間労働そのものが心身のストレスに直接影響するのではなく、長時間労働によって睡眠時間の短縮や食生活が乱れたときに不調が生じることが判明した。
■生活習慣への配慮
従業員の健康のためには残業時間の削減だけではなく、睡眠・食事を視野に入れた生活習慣への配慮が必要であることを示している。
■STRESCOPE について
STRESCOPEは、株式会社こどもみらいが提供する、医学的根拠に基づいた具体的な提案によりストレス改善を目指すためのストレスチェックサービス。
厚労省所定の項目に独自の項目を加えてストレス要因を特定し、個人向けに生活習慣の観点も含めた具体的な改善提案を行うほか、集団分析により企業が取り組むべき事項を明らかにするなど、健康経営のための投資対効果にこだわり、精神科医・産業保健師を含むプロフェッショナルチームにより運営されている。
■まとめ
従業員の健康のためには残業時間の削減だけではなく、睡眠や食事を視野に入れた生活習慣への配慮をすることが重要のようだ。
働き方改革の取り組みを考えていくうえでも、業務の生産性の向上や、社員の健康を後押しできる福利厚生を考える必要があるだろう。